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【チロルチョコ】

誰もが知っている小さな四角のチロルチョコ。チロルチョコを生んだ松尾製菓は、1903年に福岡県田川郡伊田村(現・田川市)にて菓子製造業として創業しました。

「チロル」という可愛らしい名前は、松尾製菓2代目社長の松尾喜宣氏が、商品を開発するために訪れたオーストリアのチロル州から。美しく雄大な大自然が広がる地域です。

松尾はかつて、貧しい子供たちにもお菓子を食べさせたいという自らの思いからキャラメルのバラ売りを考案し、大ヒットさせました。それをきっかけに、当時は高級さゆえに気軽に手に入れることが困難だったチョコレートも、子供たちが買える値段で販売しようと、作る前から単価を10円と決めていたそうです。

しかし、予算の兼ね合いから、すべてチョコレートにすると原材料費がオーバーしてしまうため、チョコレートの中にミルクヌガー(ヌガー:砂糖と水飴を煮詰めて、ナッツなどを入れて固めたキャンディー)を加えることでコストダウンに成功、10円で販売可能なチロルチョコが完成しました。これが1962年に発売された元祖チロルチョコです。

小さな包み紙を開くその時に、どれだけの笑顔が生まれてきたのでしょう。初めて10円でチョコレートを買って口に入れた時の子供はどんな気持ちだったのでしょう。そしてその笑顔を見る家族はどんな気持ちだったのでしょう。時代とともにもちろん変化していくこともありますが、こうやってルーツを知ることで変わらない何かと出会える気がします。

工場は今も田川にあり、近くにはチロルチョコのアウトレットショップもあるんです。個包装されていないお得なチョコレートなどがずらりと並んでいて、定番フレーバーだけでなく、レアな商品と出会える可能性も!行くたびに違うので、それもまた楽かったり。バレンタインへ向けて、選びに行くのも良いかもしれませんね。

伊賀焼 片手ココット
https://www.shokunin.com/jp/iga/
若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html
チロルチョコ アウトレットショップ
https://goo.gl/maps/NqkuvALqBTKjm3oo8

参考資料
https://www.tirol-choco.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3
https://food-mania.jp/tirolchocolate-tirol-milknougat/