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【北九州のビール造り】

時代が明治から大正へと変わった1912年。帝国麦酒株式会社は、九州では初めてとなる本格的なビールメーカーとして、福岡県に設立されました。本社工場は北九州市門司区(旧門司市)におかれ、創業翌年の1913年4月には工場を竣工、ビールの醸造を開始し、同年7月に発売された「サクラビール」は国内はもちろん、国際港として栄えた門司からアジア各地に輸出され、昭和17年ごろまで醸造が続けられていました。「日本のビールはサクラビール」と言われていたように、海外での評価も高かったそうです。

その後、帝国麦酒株式会社は1943年に大日本麦酒に統合、戦後には大日本麦酒の解体に伴い、サッポロビールの門司工場として2000年まで操業していましたが、工場の閉鎖とともに87年間のビール製造の歴史に幕を閉じることとなりました。現在は、門司赤煉瓦プレイスとして、醸造棟、旧組合棟、倉庫跡を含む4つの建物が国の有形文化財に登録され、産業遺産としての価値を伝え続けています。

サクラビールは、2020年にサッポロビールが当時の成分表をベースに現代的にアレンジした「サッポロ サクラビール2020」を発売、そして門司の醸造所である門司港地ビール工房も、当時の味を再現した「サクラビール」を製造販売しています。

若松ショールームのある北九州市若松区でも、自然科学拠点である響灘ビオトープでのグリーンカーテンがきっかけとなり、ホップの栽培が開始されました。ビールの原材料であるホップの栽培から、ビール醸造会社や地元の酒販店、関連企業、市民と行政が一体となったネットワーク「響灘ホップの会」によって、地ビールの製造が行われています。そのHibiki Fresh Hops 若松エールを造るホップは、農家に加えて、幼稚園、小学校、大学、市民センターなど9か所で約300株が栽培され、2021年には約30キロが収穫されました。響灘の潮風を受けてすくすくと育ったフレッシュなホップ。一口飲むと、爽やかで瑞々しい香味が広がります。

写真は、上野ビルのオーナーさんから頂いたHibiki Fresh Hops 若松エールのペールエール。若松ショールーム前に広がる洞海湾を臨むベンチに座って、最高の景色を眺めながら堪能させていただきました。2020年には約4200本が即日完売したという幻の地ビール。タイミング良く出会えたら、若松のお気に入りの風景と一緒に楽しんでみてください。

若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E9%BA%A6%E9%85%92
https://mojirenga.jp/
https://mojibeer.ntf.ne.jp/mojikobeer/
https://www.hibikifreshhops.com/