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【魯肉飯(ルーローハン)】

調理に時間がかかっても、一口食べると「作って良かった!」と思える料理の一つが、魯肉飯(ルーローハン)。現地でもさまざまなレシピがありますが、豚バラブロックを細かく切り、しいたけや油ねぎ(揚げたエシャロット)、台湾醤油、砂糖、米酒、生姜、八角などの調味料で味を付けて煮込んだ、台湾のソウルフードです。台湾の小吃店(シャオチーティエン・軽食などを提供する店)や魯肉飯の専門店に入れば、小さい茶碗サイズなら日本円で130円ほどで食べることができます。

魯肉飯の正式な表記は「滷肉飯」ですが、日本の中華街に滷肉飯が伝わった際に、塩水に香料や醤油を入れて長時間煮込むという意味を表す「滷」の文字が日本の常用漢字になかったため、同じ発音の「魯」の文字を当て字とし、そのまま日本に定着したとされています。しかしこの「魯肉飯」の表記は台湾に逆輸入され、夜市などの屋台では日本からの観光客に向けた、日本式の「魯肉飯」の看板もたびたび見かけられます。

台湾で広く愛されてきた魯肉飯は、かつて厳しい時代を生きた台湾の農民が、貴重な食材である豚肉を家族みんなが平等に食べられるようにと、豚肉を細かく刻んで煮込んだものをご飯にかけたのが始まりなのだそうです。醤油や砂糖をベースにした味付けは、日本人にも身近であることから何となくほっとするような懐かしい味。そこに八角や五香粉といったスパイスの香りが加わると、ご自宅で料理をしながらにして台湾の空気を感じることができるのではないでしょうか?

[材料]
1. 豚バラブロック 500g 約1センチ角に切る
2. しいたけ 大4~5枚 豚バラと同じぐらいの大きさに切る
3. 玉ねぎ 大4分の1 薄切りにする
4. ねぎ(青い部分) 1本分
5. 生姜 スライスしたもの3枚程度  
6. にんにく(みじん切り) 1個
7. ゆで玉子 4個

[調味料]
1. 砂糖 30g
2. オイスターソース 大さじ2
3. 醤油 大さじ3
4. 酒 大さじ3
5. 水 500ml
6. 五香粉 大さじ2分の1
7. 八角 2かけ
8. 胡椒 少々

[作り方]
1. 薄切りにした玉ねぎをきつね色になるまで油で揚げる。
2. 中華鍋かフライパンを熱し、1の油を少々と、豚バラ肉を入れる。豚バラ肉から脂が出るまで炒める。
3. にんにくを入れ、香りが出るまで炒める。しいたけを加える。
4. 砂糖を入れ、溶けるまで炒める。
5. オイスターソースを加え、よく混ぜる。
6. 醤油と酒を加え、よく混ぜる。
7. 具を煮込み用の鍋に移し、水、五香粉、ねぎの青い部分、生姜、八角、胡椒を加え、沸騰させる。
8. 揚げた玉ねぎと、ゆで玉子を入れ、よく混ぜる。
9. 蓋をして弱火で45分程度煮込む。
10. 蓋を開け、更に10分ほど煮込み、肉汁にとろみがついたら出来上がり。

青龍窯 飯茶碗 大
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/chawan.html
青龍窯 小鉢 大
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html
山田工業所 打出し片手鍋
https://www.shokunin.com/jp/yamada/
中村銅器製作所 段付き鍋
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/seiro.html
木屋 鍋蓋 21cm
https://www.shokunin.com/jp/kiya/nabebuta.html
一菱金属 すくいやすく注ぎやすいレードル
https://www.shokunin.com/jp/ichibishi/

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%B7%E8%82%89%E9%A3%AF
https://cjjc.weblio.jp/content/%E6%BB%B7
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/352321/012400016/?P=1
https://www.youtube.com/watch?v=LsW7gqaeIGk