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【船に書かれた「〇〇丸」】

若松ショールームの窓からは、いつも絵画のような景色を眺められます。洞海湾を大きな船が横切ると、のどかな景色に躍動感が出て、つい見惚れてしまいます。行き交う船にはさまざまな種類があり、何を運んでいるか、どんな仕事をする船かの見分けはつきませんが、船名が日本語で書かれているのを確認できたときだけ日本の船なのだと気付きます。中でも「〇〇丸」と付く船が多いのですが、そこに理由はあるのでしょうか?

船には、横から見たときの進行方向側の船首、その逆の船尾に必ず船名が書かれています。大抵は船の持ち主によって命名され、地名や人名、会社名が使われたものなどがあります。日本の船は日本語(漢字、ひらがな、カタカナ)で書くことが決められています。

日本の船は昔から「〇〇丸」と名付けられることが多く、海外でも「マル・シップ」と呼ばれ、「丸」があれば日本の船と周知されていますが、平安時代の書物にはすでに「坂東丸」が登場しており、その歴史の長さがうかがえます。幕末期には勝海舟や福沢諭吉らを乗せ、太平洋を横断した船「咸臨丸」が有名ですね。

なぜ「丸」を付けるようになったのかは諸説ありますが、明治に制定された「船舶法取扱手続」に、「船舶ノ名称ニハ成ルベク其ノ末尾ニ丸ノ字ヲ附セシムベシ」という項があります。「成ルベク」と勧められていることから、明治以降の日本商船の船名に「丸」が付く大きな理由となり定着したようです(平成13年の訓令改正により、現在ではこの法律はありません)。

本日も若松ショールームの窓からは、クレーンを乗せた台船、資材を乗せた船、巨大な外国船とそれを牽引するタグボートなど、たくさんの船の往来が見えます。その中にも「〇〇丸」を発見することができました。若松ショールームには若戸大橋を眺める特等席のベンチをご用意しております。ぜひお立ち寄りの際にはゆっくりと窓からの景色もお楽しみください。

若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html

参考資料
https://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/fune/fune_17.html