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【とりすきが好き】

「すき焼き」といえば牛肉を思い浮かべることが多いかと思いますが、とりわけ関西地方では古くから、「とり肉のすき焼き」、いわゆる「とりすき」も広く食べられてきました。

今からおよそ100年前の全国各地の食生活を記録した『聞き書き』シリーズには、“かしわは、内臓まできれいに盛りつけて、ねぶか、水菜、豆腐、麩などを砂糖、醤油と一緒に炊きながら食べる”(大阪・北河内)や、“すき焼きには、家で飼っている鶏をつぶしてだし肉に使う。七輪にすき焼きなべをかけ、肉、ごぼう、ねぎ、豆腐、麩を入れて、砂糖、醤油で味つけして食べる。”(滋賀・湖北余呉)といったように、とり肉を使ったすき焼きが記録されています。また、奈良県では菅原道真公の冥福を祈るために、天神様の守護神である牛の代わりに鶏を使った「かしわのすき焼き」が今でも祭事のほか、お祝いやおもてなしの席などでも振舞われ、年間を通して食べられています。

とり肉を「かしわ」と呼ぶその語源には諸説ありますが、その一つに将軍・徳川綱吉による『生類憐みの令』があります。当時、食用として扱われていた家畜や野生の鳥獣も保護の対象になり殺生が禁じられたため、人々は厳罰を逃れるために、とり肉を「かしわ」、鹿肉は「もみじ」、馬肉を「さくら」などと、肉を植物の名前に変えて市場に流通させていました。かしわという呼称は、本来日本在来種のニワトリを指しますが、アメリカ発祥の白いニワトリである「ブロイラー」が主流になるにつれ、しだいに使われなくなりました。しかし、現在でも中部地方の一部や、関西地方、九州地方では、ブロイラーも含めとり肉全体のことを「かしわ」と呼ぶ習慣が残り、今でも一般的に使われています。

日一日と寒さが深まっていくこの時期、木屋のすき焼き鍋を使って気軽に「とりすき」を作ってみるのはいかがでしょうか?とり肉はジューシーなもも肉でも、ヘルシーでさっぱりしたむね肉でも、もちろん両方を使って味や食感の違いを比べてみるのも楽しいかもしれません。7寸のすき焼き鍋は1~2人用に、8寸と8.5寸はご家族やご友人と鍋を囲むのにおすすめのサイズです。とり肉のだしと野菜の旨みが溶け出したスープでしめの雑炊やうどんを作れば、最後まで大満足、おいしさを余すところなく味わっていただけます。

木屋 すき焼き鍋 7寸
https://www.shokunin.com/jp/kiya/sukiyaki.html
レシピ
https://www.mag2.com/p/news/136388/2

参考資料
http://knowchi.jp/archives/3587
http://knowchi.jp/archives/2622
http://kyoudo-ryouri.com/food/1810.html
https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/22231/