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【インドのお粥・キチュリ】

キチュリ(khichdi/kitchari)とは、インドの伝統医学のアーユルヴェーダの浄化療法であるパンチャカルマや断食の際に食べられる、消化に良く栄養価が高いお粥のことをいいます。インドの北部では赤ちゃんが最初に食べる固形食だそうです。地域によって違いがある料理ですが、今回はアーユルヴェーダのキチュリをご紹介いたします。

季節の変わり目は体調を崩しやすいものです。キチュリは風邪を引いたり体調がすぐれないような、食が進まないときにおすすめします。土鍋で生米から作るお粥は甘みが出て格別です。おいしくて食べ過ぎてしまいますので、ご注意くださいませ。

ムングダル・キチュリ 4人分

[材料]
バスマティライス 1カップ(日本米でも可)
ムング豆 1/2カップ
ギー 大さじ2(バターやオリーブオイルでも代用できますが、ぜひギーをご使用ください)
ブラックマスタードシード 小さじ1/2(省略可)
クミン 小さじ1
生姜みじん切り ひとかけ
ターメリック 小さじ1/2
塩 小さじ1(お好みで)
水カップ 5カップくらい

[作り方]
1. 米と緑豆ダルをよく洗います。ムングダールは炊く前に数時間浸しておくか、豆の消化が悪い方は、5カップの水を使って20~30分ほど下茹でしておくと良いです。
2. 中火にかけた鍋にギーを入れ、マスタードシード、クミンシードを加えます。マスタードシードの種が弾け始めたら、生姜を炒めてターメリックを入れて混ぜ、水を切った米とムングダール、塩を加えてかき混ぜます。
3. 水を加え沸騰させます。時々かき混ぜながら、蓋をしないで5分ほど茹でます。弱火にし、蓋を少し開けておきます。アクが浮いてくるので取ります。鍋によりますが20~30分ほど、米と豆がお好みのやわらかさになるまで煮ます。水が足りなければ足してください。

※スープっぽくされたい場合は水の量を増やします。スパイスの量は少ないほど消化に良いので加減してください。ギーの量を減らしても大丈夫です。大根やカブなど野菜を加えてもおいしく、食べるときにお醤油を垂らすのをおすすめします。パクチーを刻んでのせても合います。

松山陶工場 土灰斑点土鍋 小(上記レシピの半分程度の量でお作りいただけます)
https://www.shokunin.com/jp/matsuyama/tsuchibai.html

参考資料
https://en.wikipedia.org/wiki/Khichdi_(dish)
『AYURVEDIC COOKING for SELF-HEALING』by Usha Lad, Dr Vasant Lad