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【引札】

先日訪れた大阪歴史博物館で、デザインのユニークさや色彩の美しさから思わず足を止めて見入ってしまう展示がありました。引札とは、江戸時代から大正時代にかけて商品や店の宣伝のために作成された、現在の折り込み広告やチラシ、手配りのビラにあたる広告物のことをいいます。語源には諸説あるようですが、「お客を引く」「引き付ける」という言葉に由来しているそうです。

初期の頃は、色数も一、二色ほどのわずかなもので、すでに描かれている絵の空白箇所に店名や商品名を付け加えるという方法で制作されていました。明治時代に入ると銅板印刷や石版印刷の技術が取り入れられ、手作りの風合いを残しながらも、色彩も華やかで、大胆なデザインを取り入れたものへと変化していきます。これらの多くは江戸時代の錦絵師の末裔たちが制作を担っていました。

時代の流れや流行に合わせて商人たちが工夫を凝らした引札は、近代広告の元祖であるとともに、当時を知るための歴史資料や、美術品としての価値も高いものですが、手書きの文字と愛らしいイラストや豊かな色彩が与える柔らかく、手作りならではの風合いが、引札の持つ最大の魅力であるように感じます。

手仕事フォーラムの日本の手仕事カレンダーは小田中耕一氏による日本の手仕事を題材とした型染めを印刷して作られています。手作りならではの温かみのある色とりどりの絵と文字は、毎日の生活に安らぎや明るさを与えてくれそうです。忙しい毎日に、ほっと安心感を与えてくれるカレンダーはいかがでしょうか?

手仕事フォーラム 日本の手仕事カレンダー
https://www.shokunin.com/jp/teshigoto/calendar.html
若松ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/wakamatsu.html

参考資料
https://www.admt.jp/collection/category/?category_id=4
https://ja.wikipedia.org/wiki/引き札
https://www.postalmuseum.jp/column/collection/post_9.html