


【見直してみます】
「食品ロス」という言葉を耳にします。本来食べられるのに廃棄されてしまう食品のことを指し、調査によると現在日本では、500~800万トンの食品ロスがあるとされています。
この量は日本のコメ収穫量と同等。また、ナミビア、リベリア、コンゴ民主共和国の3カ国分の国内仕向量にも匹敵するほど、そして世界全体の食品援助量を上回る量にまで増えています。さまざまな問題があるようですが、家庭から出される生ごみのうち、手つかずで廃棄されている食品の中には、その2割以上が賞味期限前のものだそうです。改めてその数字には驚かされました。
先月、松屋銀座の地下2階に、冷凍食品を取り揃えた「GINZA FROZEN GOURMET(ギンザ フローズン グルメ)」がオープンしました。「おいしさと笑顔の引き出し」をコンセプトとして、バイヤーが厳選した名店の冷凍食品や、食したことのあるデパ地下グルメも冷凍食品となって並んでいます。お値段はいつもの冷凍食品よりはお高めですが、ちょっとワクワクします。
冷凍技術の進化も腕の見せどころで、空気冷凍ではなく−30℃のアルコールで液体急速凍結(通常冷凍の約20倍の速さ)した熊本天草産の刺身は、水揚げ直後の味わいになっているそうです。冷凍は味が落ちる、ではなく、冷凍だからおいしいを掲げています。食品ロスの削減、飲食店の売上向上、生産者、製造者、食べる人たち皆を笑顔にすることが目的、まさにそれが笑顔の引き出しです。食べれるのに捨てられてしまう食べ物、このような冷凍技術の向上が食品ロスの削減にもつながることを期待したいです。
地下の売場は洗練されていて、保冷バッグや解凍方法などのご案内などもあります。銀座までは出かけられない高齢のご両親や、自分へご褒美の1人飯などもたまには良いのではと感じましたが、まずは我が家の冷蔵庫からしっかりと見直してみたいと思います。
松屋銀座 地下2階
https://www.matsuya.com/ginza/floor/b2f/
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html
参考資料
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/conference/
https://frozenfoodpress.com/2022/08/19/ginza-matsuya-frozen-gimbura-gourmet/