【衣笠丼】
「衣笠丼(きぬがさどん)」は、甘辛く煮た油揚げと青ねぎを、出汁でさっと煮て玉子でとじたものをご飯にのせたシンプルな丼です。油揚げと青ねぎの煮込み時間を変えているため、油揚げには味が染み込み、青ねぎはシャキシャキとした食感が楽しめます。噛めば噛むほど、出汁を吸った油揚げの甘みとコクが広がり、玉子のまろやかな味わいと相まって、ご飯が進むどんぶりです。
衣笠丼の名前は、京都市北区の金閣寺と右京区の龍安寺の間にある、衣笠山から名付けられたといわれています。衣笠山は、第59代宇多天皇が、衣笠山に白絹をかけて真夏の雪に見立てた故事から、別名「衣掛山(きぬかけやま)」とも呼ばれていますが、衣笠丼は玉子が白絹、青ねぎと油揚げが山の木々に似ているのかもしれません。
衣笠丼は、油揚げと青ねぎと玉子があれば忙しいときでも短時間で作ることができる嬉しい献立です。中村銅器製作所の親子鍋は、衣笠丼の要ともいえる玉子をふんわりと仕上げてくれる逸品。出汁香り立つ衣笠丼を、ご自宅で心ゆくまでお楽しみいただけます。雪の白さを思い出す青龍窯のどんぶり碗にのせて、白絹がなびく古の衣笠山に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?
青龍窯 どんぶり碗
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/donburi.html
中村銅器製作所 親子鍋
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/oyako.html
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A3%E7%AC%A0%E4%B8%BC
https://www.kyotofu.co.jp/recipe/recipe_202009_07.html (レシピ)