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【漆のコーヒーカップ】

数年前に蚤の市で北欧のコーヒーカップを買いました。
気に入りすぎて、それ以来同じ雰囲気のものを探していますが、なかなか見つけられませんでした。

2005年に作られた輪島キリモトのコーヒーカップは、北欧の古いカップに通じるような、
今見てもモダンなデザインと、富士山を思わせる佇まいが神々しくもあります。
数年前にたまたま通りがかった目黒の半地下のギャラリーで、斬新な蒔絵の盃を展示していた青年が、
200年以上木と漆の仕事に携わってきた輪島キリモトの8代目でした。
今までにないアイデアと、熱心に漆に携わる職人の話をされていた姿を思い出し、
このコーヒーカップを見たときに、正に温故知新という言葉が浮かぶとともに、
少し大袈裟で偉そうに聞こえるかもしれませんが、これからの漆芸の希望が見えたように感じました。

裾広がりのフォルムには安定感があり、作業中に飲むときも安心です。
天然木でできていて、漆器のお椀のように熱を外に伝えにくいので、
温かい飲み物を入れても器が熱くなりません。
布着せをして強度を持たせた下地に、9層にも重ねられた漆に守られた器は、
丈夫でふっくらとしていて奥行きを感じさせてくれます。
使うほどに艶が増し、表情が変わる様子をお楽しみいただけます。
9,000年も前から日本で親しまれてきた漆器に、コーヒーが注がれる日が来るとは漆も驚いていることでしょう。

6/17(金)~6/20(月)は銀座ショールームに
輪島キリモトのコーヒーカップ、マグカップ、すぎ椀を展示いたします。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

輪島キリモト コーヒーカップ
https://www.shokunin.com/jp/kirimoto/coffee.html
銀座ショールーム(金土日月の12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
http://kirimoto.net