1

2

3

4

5

6

7

【インドの漬物・アチャール】

インド料理でミールスやターリーと呼ばれる定食の付け合わせに、
福神漬的存在の「アチャール」というお漬物があります。
ポルトガル語の「achar」が語源とされ、野菜や果物の漬物という意味です。

福岡県を中心に、お盆の頃に食べられている郷土料理の「あちゃら漬け」という和風ピクルスのような
お漬物がありますが、こちらも同源で、日本では近世初頭の南蛮貿易により入ってきました。
「あちゃら漬け」には、外国である「あちら」を意味した南蛮風の漬物と表して名付けられたという説もあるそうです。
「achar」を語源とするものには、フィリピン・インドネシアの「アチャラ」、
ネパールの「チャーレ」、アフガニスタンの「オチョール」と複数存在しています。

塩やオイル、スパイスなどで漬け込んだアチャールは、常温で長期保存をするための保存食でした。
食材は野菜や果物以外に玉子や肉や魚もあり、「ウールガイ」や「ピックル」とも呼ばれています。
アチャール以外のカレーの付け合わせには、「チャツネ(チャトゥニー)」というジャムやソースのようなもの、
「ダヒー(カード)」というヨーグルトだけや、「ライタ」いうほぼヨーグルトのサラダのようなものもあります。
どれもカレーの味に辛さを調整し、味に深みを出したり、口休めや食を進めるものだったりします。

日本では、昔は玉ねぎの浅漬けのようなアチャールと、マンゴージャムのようなチャツネが、
インド料理屋さんでの付け合わせという印象でしたが、
近年は南インド料理屋さんが増える中でいろいろな種類を見かけるようになりました。

銀座ショールーム近辺は、インド料理店が多いです。
写真はダバ・インディアのミールスのアチャールに、マンゴーピクルスが付いたもの。
とても酸っぱいマンゴーピクルスは、熟していない酸っぱい青いマンゴーと、塩、スパイス、オイルから作られています。
南インド料理の「カードライス」といわれるヨーグルトライスには、マンゴーピクルスがよく合います。
それはまるで梅干し粥のインド版のようです。きっと暑いからこそ辛酸っぱいものがさっぱりするのでしょう。
インドカレーを食べる際には、ぜひアチャールとの組み合わせも楽しんでみてください。

らっきょうやアチャールを入れるのに最適な小さな豆小鉢は、福岡県の小石原焼です。
飛び鉋、刷毛目と呼ばれる技法は、器をろくろで回しながら刃先や刷毛などを使って規則的に入れる模様です。
温かみのある素朴な器はどんな食材のお漬物にも合いそうです。

小石原焼 豆小鉢
https://www.shokunin.com/jp/koishiwara/mame.html
ダバ・インディア
http://dhabaindiatokyo.com

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/アチャール
https://ja.wikipedia.org/wiki/ライタ
https://ja.wikipedia.org/wiki/チャツネ
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/acyara_zuke_fukuoka.html