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【手仕事の美しさの理由】

「民具」とは、人々が生活の必要から作り使って古風な器具や造形物の総称で、
「日用品」とほぼ同義の言葉だそうです。
現代では、機械により大量生産された製品を除いたものを指します。

風土や文化によって異なり、手仕事により作られてきた生活道具。
今回は、職人.comで扱う鍋敷きから、民具としての色合いが強い鍋敷きをご紹介いたします。

月桃の円座は、沖縄に自生する月桃と呼ばれる植物から作られています。
月桃はショウガ科で、東南アジア・アジア南部に分布しています。
香りが良く、高い抗菌作用があり、円座だけでなく、お菓子を包んだり、化粧品などにも使用されています。

新潟県の佐渡島には、お米を収穫したあとの藁を活用して作られた藁の鍋敷きがあります。
藁は十分に乾燥させると腐りにくく、保存しやすく強度もあるため、
昔からさまざまな用途に使用されてきました。
わらじや蓑や神具の注連縄もそうですね。

柳宗悦の『手仕事の日本』には、このような記述があります:
「そもそも手が機械と異る点は、それがいつも直接に心と繋がれていることであります。機械には心がありません。これが手仕事に不思議な働きを起させる所以だと思います。手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを創らせたり、働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりするのであります。そうしてこれこそは品物に美しい性質を与える原因であると思われます。それ故手仕事は一面に心の仕事だと申してもよいでありましょう。」

人の手によって作られた、伝統的で実用的な工芸品。
どの時代にあっても、人々の暮らしや、自然、そして心と繋がっていることが、
その美しさの理由かもしれません。

沖縄民具 月桃の円座
https://www.shokunin.com/jp/okinawa/enza.html
本間数勇商店 わら鍋敷き
https://www.shokunin.com/jp/honma/nabeshiki.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/民具
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲットウ
https://ja.wikipedia.org/wiki/