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【手前味噌】

年も明け、市場でツルツルのふっくらとした大豆を見つけると、あぁもうこの時期が巡ってきたのかと、まずは頭の中で味噌の仕込みの準備を始めます。

主な材料は麹と大豆と塩のみ。自宅で家族だけが楽しむ量を作るのであれば、あまり気負わず始めたいときに始められるのが味噌作りの良いところですが、寒いこの時期に仕込んだものは麹がゆっくりと熟成されていくため、よりまろやかで美味しいお味噌ができるといわれています。

銀座ショールーム近くの築地・三栄商会さんでは、冬の味噌作りに必要な材料がセットになったものを通販で購入することができ、現在ショールームに展示している足立茂久商店のわっぱセイロで大豆を蒸すと、湯がいたときとはまた違った大豆の良い香りを楽しむことができます。

ふっくらと火の通った大豆を丁寧にすりつぶし、少しの湯で固さを調節したら、ボウルの中で大豆と生麹、塩を均等に混ぜていきます。conteのまかないボウルは、ボウルの縁が巻かれていないため、すりつぶしたあとの大豆が詰まるようなこともなく、お子さんと作業をしても清潔に楽に洗うことができます。手の平で団子状にしていく作業は、子供ならずとも楽しいものです。一度丸めて空気を抜いた団子状のものを更に器に押し付けるようにしてしっかり空気を抜いて詰めていきます。ラップなどで密閉し、冷暗場に保管して熟成を待ちます。

3カ月ほどで食べられるようになりますが、好みの加減まで待つのもまた手作りの楽しさです。その土地、それぞれのご家庭の味わいとなる手作り味噌は、持っているだけで自慢したくなり、手元にある工芸品と似ているな、とふと思いました。

足立茂久商店 わっぱセイロ
https://www.shokunin.com/jp/adachi/seiro.html
conte まかないボウル
https://www.shokunin.com/jp/conte/bowl.html
野田琺瑯 琺瑯容器
https://www.shokunin.com/jp/noda/
銀座ショールーム(金土日月の12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html
築地・三栄商会
https://www.mame-sanei.com/