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【大丸ヴィラとモダン建築の京都】

京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅の北西出口からすぐ、
煉瓦造りの塀の奥にひときわ目を引く美しい中世英国風の洋館があります。
京都市指定・登録文化財でもある「大丸ヴィラ」は、
1932年に大丸百貨店の第12代当主である下村正太郎氏の居宅として、
ヴォーリズ建築設計事務所の設計と清水組の施工により建てられました。

鉄筋コンクリート造りでありながら、2つの屋根が合わさった面には太い木材をむき出しにして、
その間を煉瓦や漆喰で埋めた特徴のある建築様式によって、印象的な外観を見せています。
このハーフティンバー(半木造)の邸宅は、
英国リバティ百貨店のテューダー様式の外観に影響を受けて採用されたといわれています。

残念ながら一般公開はされていませんが、
通りに面した門や家の壁に施された意匠を眺めているだけで、
その圧倒的な造形美の一端に触れているような気分になります。

現在、京都市京セラ美術館では、
建築を通して京都を知る大規模建築展「モダン建築の京都」が開催されています。
歴史的にも貴重な図面や模型から、写真や映像、家具まで多数の資料を見ることができます。
古建築、洋風建築、近代和風建築、モダニズム建築と近現代建築が数多く現存する京都。
これからも歴史的価値ある建物が保存活用され、
技術や文化、美意識が継承されていく未来を実現する都市であってほしいと思わずにはいられません。

大丸ヴィラ
https://goo.gl/maps/29pUoSKYbd9GbcrY6
京都市京セラ美術館 モダン建築の京都 2021年9月25日(土)~12月26日(日)
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20210925-1226

参考資料
https://www.city.kyoto.lg.jp/kamigyo/page/0000012567.html
http://www.kawamura-river.com/event_poster/2021/chudouken.pdf