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Utagawa-Kuniyoshi,_Self-Portrait,_Shunga_album,_1839

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【手拭いの昔】

手拭いはもともと麻や絹を使った織物で、
古くは奈良時代に神仏の像や飾りの清掃のための布として使われていたそうです。
平安時代には、まだ布は高価なものだったため、
祭礼を司る身分の高い人しか身に着けることができませんでした。
その後、鎌倉、室町時代を経て、戦国時代には庶民にも広く普及するようになりました。
平安時代末期に成立した説話集である『今昔物語』には、「手布(たのごい)」という記述が登場し、
これは現在の手拭いを指していると考えられています。

江戸時代には綿花の大々的な栽培に成功し、
木綿の織物の普及とともに、手拭いは生活用品として庶民の生活に広く浸透していきました。
この頃にはファッションアイテムとしての手拭いの生産も盛んになり、
さまざまな絵柄に染め抜いた手拭いが生まれました。
お洒落で粋な江戸っ子は、
マフラーのように首に巻いたり肩にかけたりしてファッション小物として楽しんでいました。
また、職種や役割によってその被り方も多岐にわたり、
歌舞伎の演目で使われた被り方が江戸庶民の間でブームになったりもしたそうです。
歌舞伎役者や力士や落語家が、自分の紋が入った手拭いを名刺代わりに配ったり、
商店が宣伝のために店の名前が入った手拭いを客に配るようになったのもこの頃からで、
ビジネスアイテムとしての用途も広まっていきました。

手拭いの端は切りっぱなしになっているのが一般的ですが、
これは生地として裂いてすぐに使用できるようにといった目的があります。
江戸時代は怪我人の応急処置や下駄の鼻緒が切れた際にさっと手拭いを裂いて使用したりしたそうです。
また、端が縫われていないことで水切れがよく、乾燥が早いというメリットがあります。
旅先や外出先でも重宝しますね。

岡井麻布商店の古代麻てぬぐいは、さらりとした手触りが特徴の大麻(おおあさ)で織られています。
特別に大麻で織ったものを、岡井麻布商店にて裁断して作られています。
三条ショールームにも展示しておりますので、ご来店の際にはぜひお手にとってご覧くださいませ。

岡井麻布商店 古代麻てぬぐい
https://www.shokunin.com/jp/okai/tenugui.html
三条ショールーム(年末年始以外年中無休、12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E6%8B%AD
https://kyo-ya.net/tenugui/knowledge/%E6%89%8B%E6%8B%AD%E3%81%84%EF%BC%88%E3%81%A6%E3%81%AC%E3%81%90%E3%81%84%EF%BC%89%E3%81%AE%E7%AB%AF%E3%81%8C%E7%B8%AB%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1/