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今年も新米の季節がやってきました。新米とは、収穫年の12月31日までに精米・包装されたお米のことで、一般的に9月~10月頃から出荷され始めます。瑞々しさがあり、炊き上がったときの際立つような白さやツヤ、豊かな香りは新米独特のものです。食感も粘りがあり、旨味を強く感じることができます。

お米を美味しく食べるために大切となってくるのは保存方法です。特に水分の多い新米の保存には気を配りたいところです。お米の保存といえば米びつ。日本では古くから、食物をはじめ、着物、医薬品、書物、調度品など大切なものの保存には桐箱が用いられてきました。

桐の大きな特徴は、高い防腐効果と防虫効果、調湿効果です。防腐効果のあるタンニンや、防虫効果のあるパウロニン、セサミンといった物質を豊富に含み、多孔質で細かな穴がたくさんあるため、木材の表面が呼吸するように水分を取り込んだり放出したりして、湿度を一定に保ちます。そうして箱の中身を虫や湿気、カビから守るのです。湿度が高く、四季によって気候変動が大きい日本の台所で、桐の米びつが利用されてきたのはこのような理由からです。

東屋の米びつは、桐の名産地である埼玉県春日部市で作られ、釘や金具を一切使わず組み上げる伝統的な技術が生かされています。間口が広く精度の高い引き戸により、米の出し入れがしやすく外気との遮断も万全です。また、上部が蓋のように取り外しができるので、数種類のお米を袋に分けて保存する場合の出し入れも、必要に応じた内部の掃除も容易に行えます。

精米されたお米は、野菜や果物と同じく生鮮食品なので鮮度が命。鮮度を上手に保ちながら、新米の美味しさを長く楽しみましょう。

東屋 米びつ
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/komebitsu.html

参考資料
https://azmaya.co.jp/item/komebitu
http://kirihakoya.com/merits20180103/
https://www.town.takaharu.lg.jp/site/furusato/1490.html
https://www.tansu.com/kiri/