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【銀座の街を見守り続ける、銀座のシンボル】

銀座のシンボルである、和光の時計塔。インターネットで「銀座」と検索をすると一番に表示されるこの時計塔、実は2代目の時計塔です。

和光の前身である服部時計店(現セイコーグループ)は、1881年(明治14年)に創業、1894年(明治27年)に初代時計塔を現在と同じ場所に建設しました。3階建の上部分となる4~5階に時計塔が設置され、当時としては破格の高層建築だと言われていたようです。初代時計塔は1921年(大正10年)に改築のため取り壊され、1932年(昭和7年)に新しい時計塔が竣工しました。

2代目の時計塔は、ネオ・ルネッサンス様式と呼ばれ、時計塔の四方にある文字盤はほぼ正確に東西南北を向いているそうです。また、1954年(昭和29年)6月10日からは、時計塔のチャイムは、ウエストミンスター式のチャイム音が鳴り響くようになりました。現在は、正時になる45秒前からチャイムが鳴り、その余韻の後に響く第1打が正時を知らせてくれます。

和光の時計塔は、2009年(平成21年)に経済産業省より、日本の産業近代化に大きく貢献した建造物として「近代化産業遺産」に認定されました。銀座の街を見守り続けているこの時計塔は、次の世代にも、その次の世代にも繋いでいきたい大切な銀座のシンボルです。

職人.com銀座ショールーム(金土日月の12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料:
https://www.wako.co.jp/clock_tower/
https://museum.seiko.co.jp/seiko_history/milestone/milestone_09/