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【東北の昔ながらのお菓子・がんづき】

「がんづき」は、岩手県や宮城県などの主に東北地方の太平洋側で食べられている昔ながらの郷土菓子です。小麦粉と黒砂糖を使い、重曹と酢で膨らませた生地に、黒胡麻やクルミを入れて蒸し上げたがんづきは、醤油や味噌で味付けされることもあり、各家庭でさまざまなレシピが存在します。

「がんづき」という名前は、満月のような真ん丸の生地に散らした胡麻やクルミを、月を背景に飛ぶ雁に見立て、「雁(がん)月(つき)」とされたという説、見た目が雁の肉に似ているからという説など、その由来には諸説あるようです。また、黒砂糖を使わず、小麦粉に白砂糖と水を加えて蒸し上げたういろうのようながんづきもあります。

どちらもお祝い事の定番のお菓子や手土産、農作業の合間や子供のおやつとして親しまれてきました。東北のスーパーや個人商店の店先で、ラップで包まれたがんづきが売られているのを見かけることも珍しくありません。

今回は山一の中華せいろを使って、直径20cmほどのがんづきを作ってみました。ずっしりと重く、モチモチとしたがんづきは、冷めてもしっとりとして美味しく食べることができます。もちろん、中華せいろを使えば温め直すことも可能です。

東北の昔ながらのお菓子・がんづきを、ぜひご自宅で作ってみてください。

山一 中華せいろ
https://www.shokunin.com/jp/yamaichi/seiro.html
中村銅器製作所 段付き鍋
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/seiro.html#dan

参考資料:
https://japan-web-magazine.com/japanese/iwate/ganzuki/index.html
https://i-k-i.jp/2409
https://oceans-nadia.com/user/22477/recipe/138097 (レシピ)