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【祈る心を包む・刺し子のお守り】

日本の伝統的な刺繍である「刺し子」の起源は、今から約500年前の16世紀初頭に遡るといわれています。
麻や古布でできた着物が農民の一般的な衣類だった江戸時代に、着物に規則的な刺繍を施すことで、
保温性と強度を高めるという生活に根差した実用的な技法として編み出されました。

日本各地で同様の技法が見られるため、発祥の地は定かではありませんが、
特に寒さが厳しい東北地方では、防寒や補強を目的として長い冬の間の仕事として取り組まれる中で、
さまざまな美しい柄が考案されました。

今日では青森県津軽地方の「こぎん刺し」、青森県南部地方の「南部菱刺し」、山形県庄内地方の「庄内刺し子」が、日本三大刺し子と呼ばれています。
刺し子の柄には、総刺しの綿密な幾何学模様から、身近にある自然をモチーフにした柄、
五穀豊穣や大漁祈願、虫よけや魔除けを目的としたものまで、多種多様な文様が存在しています。
人々の自然への敬意とそれぞれの地域文化に育まれながら継承されてきました。

山の形の「刺し子のお守り」は、会津木綿に米をモチーフにした刺し子が施された、素朴で美しいお守りです。
基本的に刺し子は、布や糸を無駄にしない生活の知恵から生まれた刺繍なので、
最短距離で縫える直線や曲線の組み合わせで作られています。
こちらの「米縫い」と「米の花縫い」も直線の組み合わせです。

小さなお守りをそっと手のひらで包み込むと、
宗教や思想を越え、真っ直ぐでシンプルな祈りの心が伝わってくるようです。

山の形 刺し子のお守り
https://www.shokunin.com/jp/yamanokatachi/sashiko.html

参考資料:
https://www.olympus-thread.com/basic/sashiko/17/
https://koginbank.com/about/about01/
https://oharikoneko.web.fc2.com/html/pattern/pattern003.html