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rousoku

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和ろうそくは櫨(はぜ)の実、木蝋などの植物性の蝋で作られたろうそくです。
日本では、まず奈良時代に中国から蜜ろうそくが伝わり、平安時代に松脂ろうそくが作られ、
室町時代に入って櫨の実を使った和ろうそくが作られ始めました。

原料が植物性で油煙が少ないので、洋ろうそくに比べて煤が少なく部屋も汚れにくく、
煤が付いた場合でも簡単に拭き取れます。
そして芯の構造上、和ろうそくの炎は大きく、独特な揺らめき方をします。
谷崎潤一郎は「陰翳礼讃」でろうそくが灯されたほの暗い部屋で見る漆器の美しさをこう語っています。

“古えの工藝家がそれらの器に漆を塗り、蒔絵を画く時は、必ずそう云う暗い部屋を頭に置き、乏しい光りの中における効果を狙ったのに違いなく、金色を贅沢に使ったりしたのも、それが闇に浮かび出る工合や、燈火を反射する加減を考慮したものと察せられる。つまり金蒔絵は明るい所で一度にぱっとその全体を見るものではなく、暗い所でいろ〳〵の部分がとき〴〵少しずつ底光りするのを見るように出来ているのであって、豪華絢爛な模様の大半を闇に隠してしまっているのが、云い知れぬ餘情を催すのである。そして、あのピカピカ光る肌のつやも、暗い所に置いてみると、それがともし火の穂のゆらめきを映し、静かな部屋にもおり〳〵風のおとずれのあることを教えて、そゞろに人を瞑想に誘い込む。”

明るい・にぎやか・華やか・スピーディーな現代において、
こんな「静の美」を楽しむひとときはいかがでしょうか?
絵ろうそくには可憐な絵付けがされているので、もちろん飾りとしても良いです。

中村ローソク 木蝋棒型
https://www.shokunin.com/jp/nakamura/mokurobogata.html
中村ローソク 絵ろうそく
https://www.shokunin.com/jp/nakamura/erousoku.html

参考資料:
https://www.kyorousoku.jp/about/