2026年05月

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【蕎麦湯】

お蕎麦屋さんで食事の終盤に運ばれてくる「蕎麦湯」。まろやかな口当たりの蕎麦湯は単なるゆで汁ではなく、蕎麦の風味や成分が溶け出し、その栄養が凝縮されています。江戸時代の蕎麦屋でも、最後には蕎麦湯を提供する習慣がありました。食事の締めくくりとして蕎麦湯を飲むスタイルは、日本の粋な文化として現代にも受け継がれています。

元禄10年(1697年)に出版された、食物全般について書かれた『本朝食鑑』には、蕎麦をゆでたあとの湯を飲むという記述があり、今から300年以上前には、すでに蕎麦湯を飲んでいたことが分かります。

蕎麦湯を飲む習慣は、もともと信州などの蕎麦どころで始まったといわれています。江戸からの旅人が信州を訪れた際、食後すぐに蕎麦湯を出され、旅人がその理由を尋ねると、「蕎麦を食べたあとに蕎麦湯を飲むと消化に良い」と教えられ、その風習を「信濃風」として江戸へ持ち帰り紹介したことが、江戸っ子たちの間に広まるきっかけとなりました。

実は、技術が未発達だった当時の蕎麦は、硬い蕎麦殻が多く残ってしまい、消化不良でお腹を壊すことも少なくなかったそう。蕎麦には、体をつくるもとになる良質なたんぱく質や、疲労回復をサポートするビタミンB1、B2が豊富に含まれていますが、これらは水に溶け出しやすい性質を持っているため、ゆでる過程で多くが蕎麦湯の中へと移ってしまいます。つまり、蕎麦湯を飲むことは、蕎麦が持つ栄養を余すことなく取り入れるという、非常に理にかなった習慣でした。

蕎麦湯の楽しみ方は、人それぞれこだわりがあるかもしれません。まずは、残ったつゆに注いで、だしのうまみと蕎麦の香りの調和を楽しみます。お好みでわさびやねぎを少量足すと香りが引き立ちます。もし蕎麦湯が余ってしまったら、ぜひお料理に活用してみてください。蕎麦のうまみが溶け込んだお湯は、お味噌汁やスープのベースにもぴったりです。とろみが付くことで冷めにくくなり、いつもの汁物がより奥深い味わいになります。

そんな蕎麦湯の時間をさらに豊かにしてくれるのが、職人の手仕事による道具たちです。工房アイザワのストレートポットは、満水容量が約400ml。カップ約2杯分の蕎麦湯を入れて食卓へ出すのにちょうど良いサイズです。ステンレス製のすっきりとした佇まいは、和洋を問わず食卓になじみます。液だれしにくい注ぎ口は、最後まできれいに注げるのが嬉しいポイントです。また、青龍窯の蕎麦猪口は、手に持ったときに吸い付くような質感が魅力。両手で包むように持つと、じんわりと蕎麦湯の温かさが伝わってきて、寒い日はどことなくほっとします。

おいしい蕎麦を堪能したあとに、お気に入りの器でゆったりと蕎麦湯を味わう。そんなひとときを、日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?

工房アイザワ ストレートポット
https://www.shokunin.com/jp/aizawa/pot.html
青龍窯 蕎麦セット
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/soba.html
栗久 曲げわっぱの蕎麦セット
https://www.shokunin.com/jp/kurikyu/soba.html
大寺幸八郎商店 かなまり 中 ※原材料費の高騰に伴い、近日中に値上がりいたします。ご検討中の方はぜひお早めにご注文くださいませ。
https://www.shokunin.com/jp/otera/kanamari.html
小石原焼 トビカンナ 小皿
https://www.shokunin.com/jp/koishiwara/

参考資料
https://www.nikkoku.co.jp/entertainment/sobajiten/007.php
https://www.nikkoku-shop.net/blog/column/2025/1629/
https://otaruiroha.com/?p=244

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【アイスコーヒーのはじまりに80mm】

近頃、朝はまだ少し肌寒いのに、日差しには夏の気配が混じり始めてきました。窓を開けると入ってくる風もやわらかく、ようやく春の延長ではなく、夏に向かっているのだなと感じます。そんな季節になると、いつものコーヒーにもそろそろ氷を入れたくなってきます。

とはいえ、まだ真夏のように、たっぷりの氷を入れた大きなグラスで、氷の音が響くような冷たさを求めているわけではありません。冷たさは欲しいけれど、きりっと冷えすぎるより、少し涼しさを感じるくらいのちょうど良さを5月のアイスコーヒーに求めてしまいます。そんな日に自然と手が伸びるのが、秋田道夫さんの「80mm」です。

直径80mm、高さ80mmの装飾のない円柱のようにも見える湯のみ。無駄のないシンプルなデザインに目が留まり引き寄せられます。真っ白な中にコーヒーの黒がすっと広がる様子は影が生まれるようで、それだけで少し涼しい気持ちになり、実用的な食器でありながらアート作品のようです。

磁器ならではの、光が通り抜けそうな濁りのない白さとすべすべとした質感も、この器の魅力の一つです。見た目は筒のようにすっきりしていますが、実は二重構造になっていて、内側の底には湯呑みのような丸みがあります。冷たい飲み物を入れても結露しにくく、口縁は薄いので口当たりも軽やかです。濃いめに淹れたアイスコーヒーを少しだけ飲みたいときにぴったりです。

木のトレーやコースターに合わせると、白さがより涼しく見え、素材や質感がさまざまな食卓にも調和しますし、無機質なパソコンや文具が並ぶデスク周りに置いても、違和感なくなじみます。すんと引き締まった存在感のある佇まいは、心も整えてくれそうです。

5月の過ごしやすい気候を逃さぬように、あれもこれもと慌ただしく過ごしがちではないでしょうか?爽やかな風が吹くこの季節に、80mmの湯のみで飲むアイスコーヒーが、よく似合う気がしています。ひと息つくときに、ちょうどよい涼しさをぜひ感じてください。

80mm 湯のみ
https://www.shokunin.com/jp/80mm/
岩本清商店 切手盆 小
https://www.shokunin.com/jp/iwamoto/bon.html
FUTAGAMI 真鍮鋳肌のコースター 光芒
https://www.shokunin.com/jp/futagami/coaster.html

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爽やかな青空が広がる小樽。ショールームのある小樽運河沿いの大きな通りでは、八重桜が見頃を迎えています。

春の名残の桜を眺めつつ、小樽ショールームにもぜひお越しくださいませ。

小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html