2025年11月29日 もう11月も終わろうとしていますね。少し冷たい風を感じながら、この一年も本当にいろいろあったなぁと思いを馳せつつ、若松ショールームへの道を歩いていました。 もう11月も終わろうとしていますね。 少し冷たい風を感じながら、この一年も本当にいろいろあったなぁと思いを馳せつつ、若松ショールームへの道を歩いていました。 いろいろあったからこその“今”。“今”のあなたに必要な何かと出会えるかもしれません。ぜひ、週末は若松ショールームへ。 ショールームのご案内 https://www.shokunin.com/jp/showroom/
2025年11月27日 【西域の旅の思い出がよみがえる「ポロ」】中国は広大で、しかも多種多様な民族が暮らす土地。地方ごとに、また、各民族ごとに、食文化が全くと言っていいほど異なります。 【西域の旅の思い出がよみがえる「ポロ」】 日本では「中華料理」と、中国の料理をすべてひっくるめてこう呼びます。でも、中国は広大で、しかも多種多様な民族が暮らす土地。地方ごとに、また、各民族ごとに、食文化が全くと言っていいほど異なります。つまり、実際のところ、「中華料理」という料理は存在しない、といっても過言ではありません。「中華料理」とはつまるところ、「中国ではこういうものが食べられているんだろうと日本人がイメージしている料理」に過ぎないのです。 私が約17年間暮らした北京は、さすが首都。中国全土から人が集まるため、全国各地の地方料理を供するレストランが軒を連ね、外食に飽きることが少しもありません。「今日は北京の地元の人たちが集まる羊しゃぶしゃぶの店に行きたいな」「今日は思いっきり辛いものが食べたいから四川料理か湖南料理かな」「今日は胃に優しめのものが食べたいから上海料理か浙江料理かな」と選び放題です。 そんな多彩な料理の中でも、北京の人たちにも絶大な人気を誇るのが、西方の新疆ウイグル自治区の料理です。これぞ、日本人のイメージする「中華料理」とはかけ離れた料理の最たるものでしょう。イスラム教徒が過半数を占める地域のため、豚肉はご法度。肉といえばまず、羊肉です。北京の漢族の人たちも羊肉が大好きですが、特にイスラム教徒の人たちが販売する羊肉は、イスラムの戒律に則って処理されるため、清潔で安心だ、と、漢族の人たちにも人気があります。もちろん、ウイグル族料理のレストランも大人気。私も大好きで何度も通いました。味付けは、思いの外シンプルで、クミンなどの香辛料が使われはしますが、それほど強烈ではありません。むしろ素材を生かした味わいとなっています。 ウイグル族料理の中でも私が特にハマったのが、「ポロ」。羊肉と人参の炊き込みご飯、とでも言えばいいでしょうか。新疆ウイグル自治区だけでなく中央アジア一帯で好まれている料理で、地域によって呼び名は異なり、「プロフ」「パロウ」などと呼ばれています。これぞまさに、味付けはほぼ塩のみで、羊肉の旨みと人参の甘さを、手間と時間をかけてゆっくり調理することで、最大限に引き出す料理です。初めて食べた時は、一切臭みがなくしみじみ味わい深い羊肉にも感動しましたが、それよりも、人参ってこんなに甘かったっけ?と、その自然でやさしい甘さに何より感動しました。 その後、実際に新疆ウイグル自治区を旅してみると、現地で食べるポロは北京で食べるポロよりさらに味わい深いことを発見。現地では、人参は赤いものだけでなく、黄色いものも使われます。黄色い人参のほうが、赤い人参より甘みが強いようです。それと、ポロには刻んだ玉ねぎも欠かせませんが、現地では必ず、紫玉ねぎが使われます。また、現地で生産されている甘味のない酸っぱいプレーンヨーグルトや、干し葡萄をポロにかけたり混ぜたりして食べるのも定番です。最初は「米にヨーグルト?米に干し葡萄?」とビックリだったのですが、これが絶妙に合い、味わいが深まるのです。 このポロ、日本では食べられる機会があまりないのですが、どうしてもポロが食べたくなった私は、自分で作ってみようと思い立ちました。最近は日本のスーパーでも、羊肉を入手しやすくなっています。紫玉ねぎもわりと見かけますし、農産物直売所のようなところでは、たまにですが黄色い人参も見かけます。そこで、日本語と中国語のサイトを両方検索し、さまざまなレシピを試してみました。もちろん、プレーンヨーグルトや干し葡萄も添えます。ポロは作るのに大変手間がかかり、全行程に約3時間を要します。北京のウイグル族料理レストランで、「今日はもうポロは売り切れたよ。手間がかかるからね、開店前に作っておいて、売り切れたらもう、その日にまた作ることはないんだよ」と言われて泣く泣くあきらめたことがあったのですが、自分で作ってみて、その理由がよく分かりました。それでも、ポロを味わうためなら頑張れてしまうのです。完成したポロを一口食べると、旅した西域の風景が脳裏に鮮やかによみがえってきます。食は、旅の思い出とも深く結びつくものですね。 北京や新疆ウイグル自治区のレストランでは、ポロはたいてい大きな鉄釜で大量に作られています。我が家で作る際に大活躍しているのは、山田工業所の打出し鉄鍋です。ポロを作る際には、油も素材のよさを引き出す鍵となりますが、鉄鍋なら油の乗りがよく、旨みが増します。ネットには簡単に作れるレシピもたくさんアップされていますので、ぜひお気軽にチャレンジしてみてくださいね。 木屋 打出しフライパン https://www.shokunin.com/jp/kiya/uchidashi.html 山田工業所 打出し片手鍋 https://www.shokunin.com/jp/yamada/ 参考レシピ https://hanwuji.xiachufang.com/recipe/107579951/
2025年11月27日 【六花文庫】札幌市南区真駒内の閑静な住宅街に、蔦で覆われた趣のある建物があります。それが「六花文庫」です。 【六花文庫】 札幌市南区真駒内の閑静な住宅街に、蔦で覆われた趣のある建物があります。それが「六花文庫」です。北海道を代表する菓子メーカー・六花亭が運営する私設図書館で、2004年に開館しました。もともとは六花亭の真駒内店だった建物を改装しており、創業者の小田豊四郎氏の理念「お菓子は文化のバロメーター」に基づく文化活動の一環として誕生した施設です。小田豊四郎氏は「その町の文化はお菓子でわかる」という考えを持ち、食文化を通じて地域に貢献することを使命としていました。私が子供の時はこちらの店舗へ買い物に来ていたこともあって、訪れるたびにとても懐かしく感じます。 六花文庫の設立目的は、北海道の食文化の発展に寄与すること。食に関する文献を収集・公開し、誰もが自由に閲覧できる場を提供することで、食の歴史や文化を次世代に伝えることを目指しています。運営は、六花亭が支援する特定非営利活動法人「小田豊四郎記念基金」によって行われています。この基金は、食文化の振興と児童の詩心を育む活動を目的に2003年に北海道より認証されました。館内では約8,000冊の蔵書が並び、レシピ本や料理エッセイ、食文化研究書、絵本や小説など、すべて「食」に関するものです。貸出は行っていませんが、館内で自由に閲覧できます。暖炉を囲むソファや木製のテーブル、肘掛け付きの椅子が配置された空間は、ページをめくる音だけが響く静寂に包まれ、時間を忘れて本に没頭できます。春は柔らかな陽だまり、夏は窓から差し込む新緑、秋は紅葉、冬は暖炉のぬくもり、四季折々の風景とともに過ごせるのも魅力です。もう一つの楽しみは有料で提供されているコーヒーです。最初の一杯には六花亭のお菓子が添えられています。コーヒーを片手に本を読む贅沢な時間、まさに「静かな喫茶室」と言えるでしょう。 六花文庫の本棚を眺めていると、あっ!この本持っている!と心が躍る瞬間があります。自分が持っている本があると、なんだか嬉しくなります。そして私は、レシピを見て出来上がりを想像したり、おいしそうな料理の写真を楽しんだり、文章で食の世界を味わうのも好きです。図書館のように本が貸し出されていないため、館内でほかの人が読んでいない限り、いつでも読みたい本が手に取れるのも魅力ですね。さらに、六花文庫では「六花ファイル」というアート作品も展示されています。小さな箱に収められた写真やイラスト、オブジェなど、多彩なジャンルの作品が並び、図書館でありながらギャラリーのような一面も持っています。これは2007年に始まったプロジェクトで、六花亭の文化活動の広がりを象徴するものです。 現在の開館時間は、月曜日・火曜日の11:00~16:00。入場は無料ですが、団体やおしゃべりには向かない静かな空間なので、一人でゆっくり過ごしたい方におすすめです。アクセスは地下鉄南北線真駒内駅から徒歩約13分、またはバスで「光塩短大前」下車徒歩1分です。駐車場もあるので車での訪問も可能です。六花亭といえばマルセイバターサンドで有名ですが、こうした文化活動にも力を入れていることをご存じでしたでしょうか。六花文庫は、食文化を愛する人々にとって、知的で心温まる時間を過ごせる特別な場所です。札幌で「本と食」に触れるひとときを求めるなら、ぜひ足を運んでみてください。そして近くには真駒内六花亭ホール店もあるため、お腹が空いたりお土産を購入する場合は、そちらに移動してお腹を満たすこともお買い物をすることも可能です。 六花文庫 https://www.oda-kikin.com/rokka.html 小樽ショールーム https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html