2025年08月

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【ネパールのダルバート】

「ダルバート」とは、ネパールを代表する家庭料理のこと。ネパールで単に「料理」といえば、通常このダルバートを指します。それほど現地では毎日食べられていて、日本でいう「定食」にあたるものと聞けばイメージしやすいかもしれません。

その基本構成は、「ダール」という挽き割り豆のスープと、「バート」といわれるご飯、カレー味の野菜をおかずにした「タルカリー」、そして、「アチャール」という漬物を盛り合わせたものです。ダルバートの主役である「ダール」は、小粒の豆を使ったさらっとしたスープ。おかずのタルカリーは、じゃがいもやカリフラワーなどの野菜が中心で、青菜の炒め物である「サーグ」や、カレーが添えられることもあります。現地のローカルなダルバート屋では、メニューはダルバートだけ。肉以外はおかわり自由で、わんこ蕎麦のように満足するまで次々とつぎ足してもらえるそうです。

日本の「味噌汁・ご飯・副食」の組み合わせにも例えられるこの食事は、全体として栄養バランスがとても良いとされています。現地では、ダールを米飯にかけて指先で混ぜ込みながら食べるのが一般的。タルカリーにはターメリック、クミンなどのスパイスが使われますが、インド料理ほど唐辛子を使わないため、ややマイルドであっさりとした味わいが特徴です。辛さが足りない場合には小型激辛青唐辛子のクルサーニをかじりながら食べることもあるそうなのですが、海外での激辛唐辛子には予想を超えた辛さと威力がありますので、食べすぎには注意が必要です。

今日の昼ご飯では、GLOCAL STANDARD PRODUCTSのCafe Trayにダルバートを盛り付けてみました。ステンレスで作られたトレーには、おかずやコーヒーカップを置くためのくぼみが設けられていて、そこにご飯やおかずをのせることができます。ダールは青龍窯の汲み出しに入れて。現地のスタイルにのっとり、ダールとご飯とおかずを手を使って混ぜながら食べてみると、スプーンを使うのとはまた別のおいしさを感じられました。Cafe Trayは落としても割れないステンレス製。毎朝のモーニングトレイにはもちろんのこと、キャンプなどのアウトドアやお子様用トレイとしても大活躍してくれます。現在すべてのショールームに展示がございますので、お立ち寄りの際にはぜひお手にとってご覧くださいませ。

GLOCAL STANDARD PRODUCTS Cafe Tray
https://www.shokunin.com/jp/glocal/cafetray.html
青龍窯 汲み出し
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kumidashi.html
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88
https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/252960/

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【手になじむ、心に響く、バーナード・リーチ直伝のスリップウェア】

民藝とは「民衆的工藝」の略語であり、柳宗悦氏をはじめとする思想家たちが提唱した、美術品ではなく日常の生活道具にこそ美が宿るという考え方です。英国の陶芸家バーナード・リーチ氏はこの思想に深く共鳴し、日本の民藝運動に多くの影響を与えました。小説家の原田マハ氏の著書『リーチ先生』の主人公としても描かれています。

リーチ氏は日本とイギリスを行き来しながら、実用性と美しさを兼ね備えた器づくりを追求しました。スリップウェアは、その民藝の精神を体現する技法の一つで、化粧土(スリップ)を使って描かれる模様は、職人の手の動きがそのまま器に残る、まさに生きた線。均一ではないからこそ、そこに人の温もりが感じられ、使うたびに心がほぐれていきます。

そのリーチ氏から直接技術を学んだ丹窓窯のスリップウェアは、毎日の暮らしに寄り添う「用の美」そのものです。手に取った瞬間、指先に伝わる土の温もり。釉薬の流れが描く模様は指でなぞるとほんの少し盛り上がっていて、一つとして同じものがなく、まるで自然の風景を切り取ったかのよう。豆皿という小さな世界に、リーチ氏の哲学が凝縮されています。

使い心地は驚くほど軽やかで、和洋問わずどんな料理にも不思議となじみます。漬物や薬味、ちょっとしたお菓子をのせるだけで、食卓がぐっと豊かになります。私自身、初めてこのスリップウェアの豆皿を手にしたのは、小樽ショールームでのこと。棚に並ぶ器の中で、ひときわ目を引いたのが、土の質感と流れるような模様が映えるこの豆皿でした。陶器ならではのざらりとした感触と、釉薬の柔らかな光沢に心を奪われました。

その日、地元のお漬物と山菜を少しずつ盛り付けてみたのですが、驚いたのがその収まりの良さ。器の縁がほんの少し立ち上がっていることで、盛り付けが自然に決まり、料理の魅力が一段と際立ちます。食卓に並べると、家族も「この器、いいね」と声をかけてくれ、器一つで会話が生まれることの嬉しさを感じました。

その後も、朝のヨーグルト用に季節の果物をのせたり、夜はおつまみを楽しんだり。そんな一品一品を丁寧に受け止めてくれる豆皿です。民藝の器は、使うことで完成するといわれています。日々の食卓に、旅先のアウトドアに。どんな場面でも、この豆皿は静かに暮らしに彩りを添えてくれます。

丹窓窯 スリップウェア 豆皿
https://www.shokunin.com/jp/tansou/slipware.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html

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【静岡県 竜ヶ岩洞】

静岡県浜松市にある、東海地方最大の鍾乳洞“竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)”。夏は涼しく、避暑地としても人気の場所です。

標高359mの竜ヶ石山の南麓に開口され、2億5千万年前の地層といわれる秩父古生層の石灰岩地帯にあります。洞内は年間を通して約18度と、真夏にはひんやりとても心地よい天然クーラーの空間が広がっていました。総延長1,046mのうち一般公開されている400mは、人とすれ違うのも難しいような細いコースを洞窟探検するように進みます。

コースはU字の一本道です。道中には代表的な鍾乳石の紹介や、コウモリをはじめとするここに住む生物の紹介、滝の落ちる場面もあり厳しい外の暑さを忘れて楽しむことができました。コースを歩き終えたゴールには資料館が設けられ、夏の自由研究の題材のために子どもたちでにぎわっています。

涼しい洞内から真夏の屋外へ戻った帰り際に、敷地内に設けられた岩石園の天辺に目を向けるとなんだかなじみ深い文字が目に留まりました。君が代“さざれ石”です。

このさざれ石とは、漢字で“細石”と書き、細かく小さな石のことです。雨によって石灰質の成分が溶けた粘着質が、小さな石同士を結びつけながら長い年月を経て成長したもので、神々の魂が宿る石として古くから信仰の対象になっています。このことから、君が代にある“さざれ石の巌となりて”とは国民が団結し国家のさらなる発展を、と願いが込められていることが分かります。

まもなく9月になりますが、まだしばらく残暑は続きそうですね。芸術品のような鍾乳洞たちを眺めながら、学びあり涼もありと、この季節におすすめのお出かけスポットです。

竜ヶ岩洞
https://doukutu.co.jp/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考記事
https://www.niwaishi.co.jp/blog/column79/