2025年07月

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【ビヤホールライオン 銀座七丁目店】

先日、銀座でディナーを食べたあとに2軒目で「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」へ。現存する日本最古のビヤホールは圧巻の空間で、良い時間を過ごせました。

今や、街なかで目にすることも多い「銀座ライオン」。戦時中、空襲により多くのビヤホールは焼失または疎開のため取り壊されましたが、1934年(昭和9年)に開店したビヤホールライオン銀座七丁目店は空襲を免れ、90年以上の歴史を重ねて、創建以来全く変わらない佇まいのまま現在に至っています。2022年(令和4年)に「銀座ライオンビル」は国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。当時としては贅を尽くし、工夫を凝らした造りになっている店内は、「豊穣と収穫」をテーマに作られました。

入ってまず目の前に広がるのが、教会のように荘厳な空間にずらりと並んだテーブル席とビールを楽しむ人々、風格漂う支柱や照明、そして日本で初めてすべて日本人が制作したというガラスモザイクを使った正面大壁画。大壁画には、250色の国産ガラスでビール麦の収穫をする婦人たちが描かれています。一瞬で、ドイツはベルリンで行った老舗のビアホールを思い出しましたが、それに負けず劣らずな建築、開放感、空気感でした。ここでビールを飲んでいるとたびたび自分が今どこにいるのか分からなくなり、わずかにある窓の外の隣のビルの灯りを見て、我に返り銀座にいることを再認識する、そんな空間でした。

ビヤホールライオンの名物が、一世紀以上受け継がれてきた伝統の生ビール抽出方法である「一度注ぎ」。最初にビールの液体を注いでから最後に作った泡をのせるという一般的なビールの注ぎ方とは異なり、一度注ぎでは特別なビールサーバーと熟練の技術を駆使し、注ぎながら泡を作ります。注ぎながらグラス内でビールを回転させることにより、余分な炭酸ガスが抜け、雑味が泡に閉じ込められたビールは、苦味が少なくすっきりとしたのど越しで、いくらでも飲めてしまいそうでした。

存在は知っていたもののこれまで行ったことがなかったのですが、銀座のど真ん中にこんな空間があったとは。当店の銀座ショールームが入っている、歴史ある「奥野ビル」と合わせて、銀座建築めぐりを楽しめるかと思います。予約は受けておらず、席数が多いのでふらりと立ち寄りやすいのもうれしいポイント。ほかの銀座ライオンの店舗には足を運んだことがあるという方も、ビヤホールライオン銀座七丁目店にぜひ一度足を運んでみてください。

銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html
ビヤホールライオン 銀座七丁目店
https://maps.app.goo.gl/zpAKZ5v1CrkgxfF88

参考資料
https://www.ginzalion.jp/shop/brand/lionginza7/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001842.000012361.html

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【小樽七夕祭り】

本日と明日、小樽で開催される「第1回小樽七夕祭り」は、小樽芸術村中庭をメイン会場にして、午前11時から夜の21時まで行われます。七夕ライトアップや天の川ビアガーデン、YUKATAコンテスト、ドリームビンゴなど、イベントが盛りだくさんです。また、地域の子供たち向けのお化け屋敷も開催されます。

小樽ショールームのちょうど裏手が、小樽芸術村のメイン会場となっています。小樽ショールームは本日もオープンしておりますので、夏気分を味わいにぜひお立ち寄りくださいませ。

小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html

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【天下人の食事 ~徳川家康と三根五菜味噌汁~】

時は戦国。天下統一への道を切り開いた三人の英雄、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康は、いずれも現在の愛知県に生まれました。戦乱が日常であったこの時代、「食」は単なる楽しみではなく、兵士の健康や士気、ひいては戦の勝敗を左右する重要な要素でもありました。兵糧の確保や栄養管理は戦略の一環であり、食をいかにコントロールするかが、そのまま戦国大名の力量を物語っていたとも言えるでしょう。天下人たちは何を食し、何を愛し、いかにして戦乱の世を乗り越えたのでしょうか。

愛知県は、万葉の昔から長きにわたり食文化が熟成された「豊穣の地」でした。尾張・三河地方は伊勢湾と三河湾に面し、ハマグリ、アサリ、エビ、ウナギなど、タンパク質やミネラルを豊富に含む魚介が身近な存在であり、日々の食事を通じて自然に体力の基盤を養っていたと考えられます。さらに、平野部では米作りが盛んで、大豆の生産も多く、味噌は身分を問わず広く親しまれ、豆腐はおもに寺院や武家の食膳に用いられていました。

なかでも三河地方の名産である「八丁味噌」は、注目すべき存在です。大豆と塩を原料とする八丁味噌は、熟成期間が2年以上と長く、一般的な赤味噌に比べて、タンパク質の量が多めで、必須アミノ酸が豊富に含まれているといわれています。保存性に優れ、戦場にも持ち運べることから、兵糧としても重宝されました。また、発酵食品は腸内環境を整え、現代の栄養学では健全なメンタルの維持にも良い影響を与えると考えられています。味噌などの発酵食品は、戦国武将たちの冷静な判断力や、戦を戦い抜くために必要な持久力の一助となっていたのかもしれません。

三英傑が好んだとされる食べ物には、それぞれの価値観や生き方が見え隠れしています。信長は、冷や飯にお湯をかけてサラサラと食べることができる「湯漬け」のように、簡素で合理的な食事を好み、秀吉は奈良漬や饅頭など、少し華やかで庶民的な味を楽しんでいたといわれています。そして、その健康志向と徹底した食養生により、平均寿命が37~38歳ほどだった戦国の世において、数え年で75歳という長寿を全うした家康は、「麦飯に味噌汁」という極めて質素な食事を生涯守り通しました。

家康伝来の食養生として今に語り継がれているのが、「三根五菜味噌汁」です。詳細なレシピは残されていないものの、大根・ごぼう・里いもといった三種の根菜に加え、豆腐やきのこ類、葉物野菜など五種の具材を合わせたこの味噌汁は、現代でいう“バランス食”の先駆けとも言える存在でした。発酵食品である味噌の働きに加え、豊富なビタミンやミネラル、食物繊維を、一椀で効率よく摂取できる点が特長です。また、家康だけではなく、ほかの戦国武将たちも、「あつめ汁」と呼ばれる具だくさんの味噌汁を好んでいたことが知られています。野菜や魚、きのこなどがたっぷり入り、まさに戦の合間の栄養補給にうってつけの食事だったのでしょう。

現代に生きる私たちも、家康の知恵に学び、日々の食卓に「三根五菜味噌汁」を取り入れてみてはいかがでしょうか?大ぶりのお椀にたっぷりと盛りつけ、具材の歯ごたえや香りを味わいながらゆっくりと食べてみてください。かつて天下人の胃袋を満たした一椀が、健やかな一日の糧となるはずです。

三根五菜味噌汁

[材料]
三根
・大根
・ごぼう
・里いも(にんじん)
五菜
・きのこ(しいたけ、なめこ、しめじなど)
・小松菜(または白菜や春菊)
・ねぎ
・油揚げ
・豆腐
味噌(今回は赤だしを使用)
だし汁

[作り方]
1. 根菜は厚めのいちょう切り、葉菜はざく切りにする。豆腐はさいの目切り、油揚げは短冊切りにする。
2. 鍋にだし汁と根菜類を入れ、中火でやわらかくなるまで煮る。
3. 火が通りにくい順に、きのこ、豆腐・油揚げ、葉物の順で加える。
4. 火を止めてから味噌を溶き入れ、再び温める(沸騰させない)。

松山陶工場 煮込み鍋
https://www.shokunin.com/jp/matsuyama/pot.html
本間数勇商店 わら鍋敷き 中
https://www.shokunin.com/jp/honma/nabeshiki.html
一菱金属 すくいやすく注ぎやすいレードル
https://www.shokunin.com/jp/ichibishi/
安比塗漆器工房 3.8寸汁椀
https://www.shokunin.com/jp/appi/wan.html
輪島キリモト すぎ椀
https://www.shokunin.com/jp/kirimoto/sugi.html

参考資料
https://kinjoken.com/oldtale/5-1%ef%bd%9c%e6%b5%b7%e3%81%ae%e5%b9%b8%e3%80%81%e5%b7%9d%e3%81%ae%e5%b9%b8
https://www.kakukyu.jp/hatchomiso.asp
https://tarzanweb.jp/post-209407
https://sanukimiso.jp/blog/?p=221
https://www.osl.or.jp/download/recipe/sankon.pdf (参考レシピ)