



【和の薬味とナンプラーの東南アジア風そうめん】
最近、SNSやレシピサイトで、「ナンプラーを使ったそうめんつゆ」をよく見かけるようになりました。東南アジアの調味料であるナンプラーに、日本の夏を代表するそうめん、という意外性のある組み合わせに興味をそそられ、私も早速試してみることにしました。
ナンプラーは、タイ料理では欠かせない発酵調味料の一つ。現地では、屋台や食堂、レストランのテーブルに常備されていて、日本の醤油のように日常的に使われています。目玉焼きにひと振りすれば、たちまちタイ風に。フォーをはじめとするベトナム料理にも多用され、東南アジア全域で親しまれている存在です。
今回は、冷蔵庫にあった食材を使って、「和の薬味とナンプラーの東南アジア風そうめん」を作ってみました。メインとなる具材は、やわらかく茹でてほぐした鶏ささみ。夏野菜の代表であるきゅうりに、薬味としてミョウガと大葉をたっぷり使います。
器に水とナンプラーを合わせ、冷蔵庫でしっかり冷やしている間に、野菜と薬味を切り、ささみを小鍋で茹でてから取り出してほぐし(茹で汁は次回スープなどに使用)、続いてそうめんを茹でます。氷水で締めたそうめんを冷やしためんつゆに入れ、具材をトッピング。仕上げに、山椒の季節に仕込んだ自家製の山椒オイルをひと回しかけて完成です。山椒オイルの爽やかな清涼感とナンプラーのうまみが重なり、暑い日にぴったりの昼ご飯になりました。もっと東南アジアの風味に寄せて楽しみたい方は、薬味にパクチーを加えたり、ライムやレモンを絞ってもおいしく仕上がると思います。
朝から強い日差しが照りつけるこの季節は、東南アジアの暑さを思い出します。暑いときには、暑い地域の料理を取り入れて、夏の暑さそのものを楽しむのもひとつの工夫です。そして、今回使用した器は、青龍窯の「残雪」と名付けられた釉薬のどんぶり碗と鉢。涼やかな色合いと質感が、冷たいそうめんをさらに引き立ててくれます。ナンプラーと和の薬味を味わう冷たいそうめん、ぜひお試しください。
和の薬味とナンプラーの東南アジア風そうめん(1人分)
水 300ml
ナンプラー 大さじ1.5
氷 適量
そうめん 100g
きゅうり 1/2本
ミョウガ 1本
大葉 2枚~
ささみ 1本
山椒オイル お好みで
1. 器に水とナンプラーを入れ、冷蔵庫で冷やしておく。
2. きゅうりは食べやすい長さの細千切りに、大葉は千切りに、ミョウガは小口切りにする。
3. 小鍋にお湯を沸かし、塩をひとつまみ入れ、ささみを入れたらしばらく弱火で茹でて火を通す。
4. 3をフォークでほぐしてボウルに入れ、茹で汁も少々かけて冷蔵庫で冷やす。
5. そうめんを表示どおりの時間茹で、茹で上がったら氷水で締める。
6. 1の器に氷とそうめんを入れ、2の野菜とささみをトッピングし、山椒オイルを回しかける。
青龍窯 どんぶり碗
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/donburi.html
青龍窯 鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/hachi.html
conte やくさじ 15ml
https://www.shokunin.com/jp/conte/yakusaji.html
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC