2025年05月

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おかげさまで本日5月24日、職人.com株式会社は創業21周年を迎えることができました。変化の激しいこの時代に、一つの事業を20年以上にわたって継続できていることは大変不思議であり、大きな喜びです。

2004年に雨漏りするアパートの一室から始まった職人.comは、日本各地にショールームを構える、多言語発信のオンラインストアに成長することができました。日々支えてくださる皆様に心より感謝を申し上げるとともに、職人.comという事業にまい進するように応援していただいているように感じます。

特に周年イベントなどはございませんが、皆様の上質な暮らしのパートナーとして、良いものを良いかたちでご提供できるよう引き続き努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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【小樽で潮風を満喫】

海辺で潮風を浴びながら食べるなら、何が一番おいしいでしょうか?先日、友達に誘われて、小樽市朝里にある燻製鯖棒寿司が評判のお店「あさり家」に行ってきました。こちらにはなんと、ハスカップ鯖寿司という名物があるんです。

ハスカップとは、日本では唯一北海道に自生する貴重な果実です。アイヌの言葉で「枝の上にたくさんなるもの」を意味する「ハシカプ」が名前の由来となっています。原産はシベリアで、鳥が北海道に運んでいたのではという説があります。6月から8月に青紫色の実を付けるハスカップは、見た目はブルーベリーのよう。この実は、ビタミンCやアントシアニンなどを豊富に含み、とても酸味があり、現代ではジャムやジュース、酢、リキュールなどに加工されて食べられることが多いです。北海道土産のお菓子にもハスカップ味のものがいくつもありますので、皆さんも召し上がったことがあるかもしれません。

さて、ハスカップ鯖寿司。シャリにほんのりとハスカップ特有のピンク色が付いていて、切り口もきれいな色が見えて楽しいです。お味は噂に聞いていたとおり、まず燻製鯖がジューシー、そしてハスカップの酸味との組み合わせが良い塩梅。一緒に頼んだサーモンの棒寿司と共に、あっという間に食べ切ってしまいました。

こちらのお店は、特徴がもう一つ。絶景の日本海を眺めながら、食事をすることができます。特筆すべき点は海との距離で、お店の奥のウッドテラスに出ると、海は本当にすぐそこ。初夏の海は、真夏の海水浴とはまた違った雄大な眺めです。まだ暑すぎない心地よい潮風が気持ち良く、心も体もリフレッシュすることができました。今回はランチで伺いましたが、夕方の夕焼けのタイミングも、きっとすてきなのではと想像しています。小樽での散策の合間に、ぜひ小樽ショールームにもお越しください。

あさり家
https://maps.app.goo.gl/hWrKwAwcWc11x4VG9
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html

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【縁起】

気持ちを前向きにしたり、自信を高めたり、神仏を味方につけてくれるような「縁起」、日本文化の興味深い特徴のひとつですね。「縁起がいい」「縁起を担ぐ」といった言葉は日常的によく使われますが、もともとは仏教の用語です。日本では吉兆や幸福を願う文化として発展し、物事を決めたり、購入したりする際にも、縁起を意識することがあります。

縁起という言葉は、仏教における「因縁生起」に由来しています。すべての出来事には、物事を生じさせる直接的な原因(因)と、それを助ける間接的な条件(縁)があり、それらによって物事が生じ(生起)、結果(果)として現れるという説です。あらゆる出来事は関係性の中で成り立っている、というのが縁起の本来の意味です。

日本に仏教が広まった平安時代には、縁起は仏教寺院や神社の創建の由来や、神仏の霊験(奇跡)を記した文書を指すようになりました。その後、室町時代になると、さらに意味が広がり、良い前兆や兆しのことも縁起と呼ばれるようになりました。たとえば、戦国時代の武将たちは、戦の前に「験担ぎ」をして勝利を願ったといわれています。これは、「良い縁起を作ることで、良い結果を引き寄せる」という考えに基づいた行動です。「験担ぎ」は、江戸時代に流行した逆さ言葉の影響で、「縁起(えんぎ)」が「ぎえん」、そして「げん」と変化した、という説があります。

江戸時代には、庶民の間にも「縁起を担ぐ」習慣が広まりました。商売繁盛を願って大安や恵比寿の日に店を開いたり、「カツ(勝つ)」や「スルメ(寿留女)」など、言葉遊びで縁起を担いだり、結婚式では縁起の良い「鶴亀」や「松竹梅」といった、縁起の良い模様や飾りがよく使われるようになりました。現在では、「縁起がいい=幸運の前触れ」「縁起を担ぐ=良い結果を期待して行う」といった意味で、日常の中に自然に溶け込んでいます。

言葉に対しても縁起を担いで避ける「忌み言葉」があります。例を挙げれば「するめ」は、「する」という語が、賭け事でお金を失う意味の「擦る」や、財布やお金を盗む意味の「掏る」を想起させるので縁起が悪いとされてきました。そこで、「する」を縁起の良い「当たり」に置き換え、「あたりめ」と呼ぶようになったといわれています。ほかには、「すり鉢」や「すりこぎ」は一般的な調理用具ですが、「するめ」と同じく、「する」が入っているので縁起が悪いと考える方もいるようです。「あたり鉢」「あたり棒」「あたり木」という呼び方が実際にあり、それらの名称で商品が並んでいることも。すり鉢でする行為を「あたる」、すり胡麻のことを「あたり胡麻」と呼ぶなど、すり鉢でする行為や調理物を示す意味の言葉としても用いられています。

こうした背景を知ると、私たち日本人が、縁起に基づいた伝統や精神性、そして日常生活の中での習慣を自然と受け継いできたことに改めて気づかされます。縁起とは、単なる迷信ではなく、私たちの文化と深く結びついた生きた知恵なのかもしれません。

宮本商行 銀製おたま
https://www.shokunin.com/jp/miyamoto/otama.html
山只華陶苑 JUJU mortierすり鉢
https://www.shokunin.com/jp/yamatada/suribachi.html
一陽窯 すり鉢
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/suribachi.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/縁起
https://ja.wikipedia.org/wiki/縁起物
https://ja.wikipedia.org/wiki/験を担ぐ
https://ja.wikipedia.org/wiki/すり鉢
https://www.nichiren.or.jp/glossary/id152/
https://1kara.tulip-k.jp/buddhism/2017082153.html
https://allabout.co.jp/gm/gc/493590/