2025年05月

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【軍艦島デジタルミュージアム】

長崎県は野母半島の西方、長崎港から約18キロメートルの海上に浮かぶ、面積6.4ヘクタールの小島。それが「軍艦島」(端島)です。かつて海底炭鉱で栄え、日本の近代化を支えたこの島は、2015年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録され、国内外から注目を集めています。

そんな軍艦島へタイムスリップしたかのような体験ができるのが「軍艦島ミュージアム」。館内に入ると、端島生まれの元島民の方によるガイドがありました。写真を指差し、「ここ!ここら辺に私は住んでいたんだよ!」と、より真実へ、ぐっと近づくお話をしてくださいました。上陸ツアーでは立ち入れない禁止区域も、巨大スクリーンやVRなどで、リアルに自分の目で見て、感じることができます。

展示されているモノクロの写真の数々にも、私は強く引き込まれていました。自分のルーツとは直接関係がなくとも、その時代を生きた人々の証が、さまざまなパーツとして刻まれており、その時代があってこその“今”に、感謝の気持ちがふくらみ、込み上げてくるものがあります。そして、シンプルに“頑張ろう”と思えた気がします。滞在したホテル近くにある「伊王島旧灯台基礎石組」の望遠鏡を覗くと、小さくではありますが、本物の軍艦島を確認することもできました。

いつの日か、上陸ツアーにも参加してみたいです。無人島となって51年。そこは、何を語りかけてくるのでしょうか。

軍艦島デジタルミュージアム
https://www.gunkanjima-museum.jp/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

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【使い続けたい、conteのまかないボウル】

偶然目にしたテレビ番組、「タサン志麻の小さな台所」。conteのまかないボウルが映っていて、「私も持っている!」と嬉しくなりました。料理家でもあるタサン志麻さんご愛用の調理道具として紹介されることも多く、ボウルはconteのまかないボウル各サイズ1つずつを使いこなされているそうです。おいしそうな料理を次々と生み出すご本人と重なって、ボウルがとてもかっこよく見えました。

ショールームでまかないボウルをご紹介すると、ほとんどのお客様がそのシルエットや輝きに感動され、機能や使いやすさに「なるほど!」と感心されます。そして、「今のボウルをもう20年は使ってるんじゃないかしら」というお声もよく耳にします。確かに。壊れたら処分という決定的なタイミングが来ないステンレス製のボウル、替え時は悩むところですよね。そして、まかないボウルをすでにご愛用のお客様は、サイズが同じでもこれが良いのよ!と迷いなく2個目を選ばれます。それも、確かに。私も3サイズを1つずつ持っていますが、志麻さんのようにまかないボウルのみでは間に合わない日もあり、棚の中で重なっている先輩ボウルを引っ張り出すことも多々あります。しかし、使ったあとは形違いの先輩ボウルとまかないボウルがかさ張らないように、大きさ深さ順で収納することに…。買い足しをされるお客様は、使い心地に納得しているからこそで、まかないボウル同士ならピタッとコンパクトに収納もできるので選ばれるのだと納得します。

一番大きなボウル220が活躍するシーンは、葉物野菜の準備。サラダなら水を張ったボウルに食べやすい大きさに切った野菜を入れてシャキッとなったら、220の平ザルをのせてそのままサラダスピナー代わりに水切り。お好み焼きやチヂミなど粉もの料理は、たくさんの野菜と生地を混ぜるのに、高さがあるのでざっくりと混ぜられます。お菓子作りも、高さのおかげで粉がボウルの外に舞ったりせず、クリームは高さの分、面を広くして泡立てることができるので飛び散ったりもしません。ひき肉をこねるときは小脇に抱えて手を猛スピードで混ぜ合わせても、高さがあるのでボウル全体で材料を受け止めてくれます。

ボウル180は、和えるとき。ポテトサラダやマリネ、ごま和え、焼き浸し、具入りのソースなど、ボウルの中で和えたら完成する料理の場合は、真ん中サイズが活躍します。180の丸バットで蓋をしていったん冷蔵庫で味をなじませるのにも、ボウルのまま食卓に出す際もサイズ感がちょうど良いです。取り分けの箸やお玉など長さがあるものを添えても抜群の安定感で倒れません。

そしてボウル130は、生玉子の相棒です。1~4個の玉子ならちゃちゃっとかき混ぜられます。即席ドレッシングや、つけダレ・つけつゆ、調味液を作るときにも迷わずこのサイズを選びます。少量の乾燥のワカメや椎茸、切り干し大根などを戻すときに、10分程度の間でも慌ただしいキッチンの作業台の上でコンパクトに佇んでくれるのはとてもありがたいです。

私は、まだまだ各サイズ1つだけを使いこなして食事の準備をするようになるには時間がかかりそうですが、使いやすさ、安定感、美しさ、自分の気分を上げるためにも、必ず一番に選ぶのはconteのまかないボウルです。そして新たにボウルを増やしたくなったら、まかないボウル一択です。「まかない」の名のとおり、ボウルの縁が巻いていないなど、機能的にすばらしいところや、好きなところが次から次に出てくるほど愛用していて、なんとなくしっくりこないという点が見当たらない調理道具の一つです。使い始めてまだ数年ですが、これほどにボウルに愛着を持ったのは初めてで、同じボウルを何十年と使い続けているお客様と同じように、私はこだわり抜かれて作られた、まかないボウルを10年20年と使い続けていくのだと思います。

若松ショールームに並ぶconteのまかないボウルは、窓から差し込む光を受けて、キラリと美しく輝いています。お急ぎで買い替えのタイミングが来ないからこそ、ショールームへお越しの際には、一度手に取りご覧いただけると嬉しいです。

conte まかないボウル 180
https://www.shokunin.com/jp/conte/bowl.html
conte おてがる料理トング 220
https://www.shokunin.com/jp/conte/tongs.html
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

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【スプラウト】

なじみのある「スプラウト」といえば、もやし、かいわれ大根、豆苗などでしょうか。少し意外かもしれませんが、実は発芽玄米も広い意味ではスプラウトに含まれているそうです。スプラウトとは、植物の発芽したばかりの若芽、いわゆる「新芽」や「発芽野菜」のことを指します。種子が発芽すると、眠っていた酵素が活性化し、種の状態では存在しなかった栄養成分が新たに合成されます。そのためスプラウトには、ビタミン、ミネラル、酵素、さらに植物が自らを守るために作り出すファイトケミカルなどが豊富に含まれています。

スプラウトの歴史は古く、古代中国では約5000年前からもやしが食用にされていたといわれています。日本でも平安時代にはかいわれ大根が貴族の高級食材として賞味されていたという記録が残っており、イギリスでは19世紀のビクトリア朝時代から食卓に登場しています。スプラウトには育て方の違いによっていくつかのタイプがあり、暗室で光を当てずに育てる「もやし型」、茎がある程度伸びたあとに緑化させる「かいわれ型」、その中間的な育て方をするもの、そして発芽直後の芽を種ごと食用とする「発芽直後型」などがあり、それぞれに食感や栄養、風味の違いが楽しめます。

近年、特に注目を集めているスプラウトの一つが「ブロッコリースプラウト」です。1997年、米国ジョンズ・ホプキンス大学の研究者ポール・タラレー博士らは、カリフラワーやからし菜、芽キャベツなどを含むアブラナ科野菜の中でも、特にがん予防効果が高いとして注目しました。そして、発芽から3日目のブロッコリーの新芽に含まれる成分「スルフォラファン」に、発がん物質を解毒する働きがあることを発見し、ブロッコリースプラウトの高い栄養価が広く知られるようになりました。

インドを訪れた際、街角の八百屋で袋詰めされたスプラウトが並んでいるのを見かけました。レストランではサラダに生のまま使われており、現地の暮らしの中に自然にスプラウトが根づいている様子にワクワクしたのを覚えています。

スプラウトをおいしく効果的に取り入れるためには、できるだけ新鮮なうちに、加熱しすぎずに食べることが大切だそうです。熱に弱い成分もあるため、軽く洗ってそのままサラダに加えたり、お肉やカルパッチョに添えたり、スープや炒め物には仕上げにさっと入れたりと手軽に楽しめます。

生野菜がいっそうおいしく感じられる季節です。スプラウトは家庭でも簡単に育てることができるので作ってみてはいかがでしょうか。スプラウトの栽培適温は20~25℃、種類によりますが、種を水に浸けたあと、毎日水を替えたり霧吹きで水をあげると、7~10日ほどで収穫できます。芽吹いていく様子を観察するのもスプラウトの楽しみ方のひとつですね。

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/スプラウト
https://www.murakamifarm.com/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sst/9/2/9_103/_pdf
https://www.murakamifarm.com/safety/reason/patent/
https://www.kagome.co.jp/company/news/2014/002101.html
https://gendai.media/articles/-/20511?page=2
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/joho/0707_joho01.html
https://www.nakahara-seed.co.jp/lecture_a.html