2025年02月

IMG_8266

【三条ショールーム スタッフ募集のお知らせ】

このたび職人.comでは、当店の中では本店の位置付けとしている、京都市・三条ショールームのスタッフを募集させていただくことになりました。

当店職人.comは、2004年創業の職人.com株式会社が運営する唯一の事業で、SNSとメールマガジンを合わせて約85万人の方々にフォローされている9言語発信の日本製工芸品オンラインストアです。現在売上の約半分が海外向けとなっており、世界中にいらっしゃる常連客の皆様に支えていただいております。

木骨煉瓦造3階建の、モダンで幾何学的な洋風の意匠を持つ旧不動貯金銀行京都支店(SACRAビル)は、京都文化博物館、中京郵便局など、多くの優れた近代建築が見られる三条通に大正5年(1916年)ごろに建てられました。1997年に国登録有形文化財となり、京都における文化財建築再利用の草分け的な存在となっています。三条ショールームは、使用に差し支えない程度の不具合が見受けられるアウトレット品の販売も行っている唯一のショールームです。オンラインストアには掲載していないショールーム限定販売品もございます。

ショールームスタッフの仕事としましては、販売業務はもちろんのこと、商品の入れ替えや本社との荷物のやり取り、免税対応、SNSなどの記事作成、翻訳(可能な方のみ)など。それぞれの得意分野を生かして働いていただきます。ショールームの管理運営がもちろん第一の業務ですが、空き時間に記事作成や写真撮影を行い、職人.comのサイトを共に作り上げていただくことがもう一つの基幹業務になります。実は、サイトコンテンツの中心となる記事の多くはショールームスタッフによるものです。記事は半永久的にオフィシャルブログやSNSページに残り、当店スタッフにより多言語に翻訳されます。世の中に良い影響を直接的に与えることのできる非常にやり甲斐のある仕事です。

つきましては、ショールームに勤務可能なスタッフを募集させていただきます。ご希望の方は、履歴書と雰囲気が分かるお写真(応募用に証明写真をご準備いただく必要はございません)をメール添付にてお送りください。現在当店には幅広い年代のスタッフが約15名在籍しています。外国籍の方も大歓迎です。ご応募の際は、「自国の伝統技術や文化に価値があることを伝えていく」という理念を書いている「職人.comについて」「職人.comの社会活動」をあらかじめお読みいただければと存じます。皆様からのご応募を心よりお待ちしております。ご質問等もございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
https://www.shokunin.com/jp/etc/boshuu.html

S__39485445

S__39485447

S__39485448

S__39485449

【お豆腐よもやま話】

京都で暮らすようになって驚いたことの一つに、「お豆腐のおいしさ」があります。京都の人は本当にお豆腐が好きで、以前より随分少なくなったとはいえ町のあちこちにお豆腐屋さんがありますし、スーパーに行ってもたいてい何種類ものお豆腐が並んでいます。お味もお値段もそれぞれに個性があるのですが、安いお豆腐しか買えなかった学生のころから、京都のお豆腐はなんておいしいんだろうという思いは変わりません。きっと都の人々の豆腐愛が、長い年月をかけてお豆腐の水準を磨き上げてきたに違いない、と勝手に思っています。

京都のお豆腐には1000年以上の歴史があります。比較的雨の少ない気候の中で育つ良質な大豆と豊富な地下水、そして神社仏閣が多いことによる精進料理の文化によっておいしいお豆腐が育まれてきたといわれています。お豆腐といえば、硬めの木綿豆腐とやわらかな絹豆腐が一般的ですが、京都にはそのほかに木綿と絹の中間くらいの硬さの「京とうふ」があり、濃厚でありながらやわらかくなめらかという、絶妙なおいしさです。木綿と絹しか知らずに育った私は、初めてこれを食べた時に「ずっと食べたかったお豆腐だ!」と思いました。そんななんともいえない加減がいかにも京都らしさを感じさせる「京とうふ」ですが、その歴史は意外に新しく、誕生は戦後のこと。嵯峨の老舗豆腐店「森嘉」が、にがり(塩化マグネシウム)の代わりに澄まし粉(硫酸カルシウム)を使って作った「木綿でも絹でもない」お豆腐が評判を呼び、京都中に広まったのだそう。文豪に愛されたことでも有名で、「森嘉の豆腐」といえば、川端康成の『古都』を思い出される方もいるかと思います。

さて、冬の寒い季節にぴったりな豆腐料理といえば、湯豆腐。簡単でおいしく、体も温まってヘルシーと、言うことなしです。そんな湯豆腐におすすめなのが、松山陶工場の土灰斑点土鍋。といいますか、我が家は湯豆腐が大好きで、先日湯豆腐用にとこの土鍋を購入したところ、いつもの湯豆腐が大変身を遂げてびっくりしたのです。土鍋で昆布と共にじっくりと温められたお豆腐は、表面は程よく引き締まり、中はふわふわ。一口食べた瞬間、あまりのおいしさに思わず家族で顔を見合わせました。お鍋一つでこんなに変わるとは…。美食家の北大路魯山人が「湯豆腐をつくるには、次のような用意がいる。」と、その第一に土鍋を挙げているのも納得です。

北大路魯山人つながりで最後にもう一つ。三条ショールームのすぐ近く、姉小路麩屋町角にある「平野とうふ」は魯山人が好んだことでも知られる老舗のお豆腐屋さん。近くの高級旅館でもこちらのお豆腐を使っていたり、豆腐嫌いだった白洲次郎も、ここのお豆腐だけは食べたという逸話が残っていたり。そんなすごいお豆腐屋さんですが、今でも近所の方が容れ物を持って買いに来る、町になくてはならないお店です。昔ながらのやり方で丁寧に作られたお豆腐は、見た目はずっしりとしていますが食べるとやわらかくコクがあり、しかも湯豆腐にしても崩れません。お醤油をかけるのがもったいないと感じるほど繊細で、全然主張しないのに食べ終わったそばからまた食べたくなってしまうおいしさ。

身近ながらまだまだ奥が深い、お豆腐の世界です。

松山陶工場 土灰斑点土鍋
https://www.shokunin.com/jp/matsuyama/donabe.html
辻和金網 湯豆腐杓子
https://www.shokunin.com/jp/tsujiwa/yudofu.html
三条ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html

参考資料
https://intojapanwaraku.com/rock/gourmet-rock/1017/
https://www.keihan.co.jp/navi/kyoto_tsu/tsu200911.html
https://kyotot5.jp/interview/shinise-01/
http://www.aneyakouji.jp/stories/whoswho/vol1_2.html



先日の小樽ショールームの展示です。ただ今セラミック・ジャパンを集合させておりますので、見応えがありますね。北海道でもこれだけご覧いただける場所はほかにはないかと思いますので、ぜひ近日中にお越しくださいませ。

小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html