2024年09月

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【小樽新倉屋の花園だんご】

小樽の街中を歩いていると、市内のお店情報などを紹介する街頭放送が聞こえてきます。ショールームでの勤務を終えて、ちょっと甘いものでも食べたいなという気分のときには、「新倉屋の花園だんご」を紹介する朗らかな声がとても魅力的に響きます。

「小樽新倉屋」は、2024年の今年、創業129年を迎えた小樽の老舗製菓店です。さまざまな小樽銘菓を生み出している新倉屋ですが、その中でも看板商品といえば「花園だんご」。花園だんごは、昭和11年ごろから製造・販売が開始されました。小樽市内にあった花園公園(現在の小樽公園)でこの団子が売られていたことが命名の由来になったといわれています。

こだわりの原材料と昔ながらの製法によって作られるお団子生地は、やわらかさとコシのある食感と、お米本来の風味と甘さが特長です。従業員の方々の間では、何もつけない状態が一番おいしいともいわれているそうです。ころんと丸いお団子がひと串に4つずつ。小ぶりなのでぺろりと食べられて、いろいろな味を食べ比べできるのが嬉しいです。お味は、黒あん・白あん・抹茶あん・胡麻・お正油の5種類があります。このうち、胡麻とお正油を一本ずつというのが「小樽っ子」のスタンダードということで、この日は私も小樽っ子に倣ってこの組み合わせを選びました。花園本店にはイートインスペースがあり、冷たい茶や抹茶などと一緒にお団子を味わうことができます。散策の途中に少し休憩するのにもぴったりのスポットです。

私の個人的なおすすめは胡麻だんごです。きめの細かいすり胡麻がたっぷりとかけられており、口いっぱいに広がる胡麻の風味と香ばしさに幸せな気持ちになります。パウダー状の胡麻は時間とともに水分を吸って風味が損なわれてしまうため、新倉屋では注文後に胡麻をかけて提供するのだそうです。また、お持ち帰りの場合には「ごま袋」のサービスがあり、食べる直前に追い胡麻をすることで、自宅でもできたての風味を味わえるようにと工夫されています。密かなごま袋ファンたちは、ほうれん草の胡麻和えなどにアレンジしているのだとか。余った胡麻をお正油だんごにつけてもとてもおいしかったです。

また、3種類のあんだんごは、なんといっても美しく盛られたあんの形が特徴的です。これは2代目の新倉慎太郎氏によって、庶民的なお菓子であったお団子を贈答品としても使えるようにと考案されたあんのつけ方です。刀のような形から「山型一刀流」と呼ばれ代々受け継がれています。ヘラを使って一本一本あんをつける作業は、大変難しく手間のかかる職人技で、慣れるまでに手首が腱鞘炎になってしまうこともあるというエピソードも!華やかな見た目だけでなく、あんには北海道十勝産の小豆や白いんげんが使用されており、こだわりの道産素材を味わえるのも嬉しいポイントです。

花園だんごの賞味期限は当日中ということで、お土産には日持ちする「花園三色だんご」がおすすめです。こちらは粒あんを求肥で包み、あおさ海苔・コイロ・黒胡麻の3種類をまぶした三色団子です。手軽につまめるミニサイズで、それぞれ異なる風味や食感が楽しいです。袋を開けると、まずあおさ海苔の香りがふわっと広がります。お気に入りのお茶や茶器と一緒に楽しめば、小樽の思い出話にも花が咲きそうですね。

小樽ショールームから最寄りの店舗は、花園1丁目の花園本店。徒歩10分の位置にあります。小樽駅前にもお店がありますので、小樽を訪れた際にはぜひお試しくださいませ。

小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
菓匠 小樽新倉屋
https://www.niikuraya.com/
山の形 あけびのプレート
https://www.shokunin.com/jp/yamanokatachi/akebi.html
すすむ屋茶店 抹茶ぐい呑み 大
https://www.shokunin.com/jp/susumuya/matcha.html
すすむ屋茶店 急須2
https://www.shokunin.com/jp/susumuya/kyusu.html

参考資料
「Mixだんごのススメ」小樽新倉屋
https://www.niikuraya.com/otarusweets/#dango
https://www.tabirai.net/sightseeing/column/0007933.aspx
https://ja.wikipedia.org/wiki/花園だんご
https://otaru.gr.jp/tourist/wagasiwakishophanazonodangonohimituniiltutekimasita

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【セラミック・ジャパンの白黒ボウルが加わりました】

柳宗理によって、1982年にデザインされた「白黒の食器シリーズ」。角の取れたスクエアなこの器は、毎日の暮らしで使うことを考えて作られた、飽きがこないシンプルなデザインです。

発表当時、陶磁器の量産食器というと回転体での大量生産が主流でしたが、なるべく生産過多にならない鋳込み成型(圧力鋳込み、排泥鋳込み)を採用し、回転体ではないスクエア型のデザインを実現しました。

やわらかな形状に合わせた白と黒のマット釉が用いられ、2023年にセラミック・ジャパンのオリジナル商品として、生産・販売が開始されました。

セラミック・ジャパン 白黒ボウル
https://www.shokunin.com/jp/ceramicjapan/shirokuro.html

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【ワイン】

9月に入り小樽ショールームがある北海道では、陽が落ちると心地よい涼しさが感じられるようになり、秋の気配を感じます。秋になると夏の間に日差しをたっぷり浴びた農作物が実を付け始め、収穫を迎える時期になります。なかでも果物は、秋に収穫を迎えるものも多く、この時期を心待ちにしている方も多いですよね。小樽市とその近郊の町、余市町や仁木町では果樹栽培が盛んで、りんごやぶどうを中心とした果物が収穫期を迎えます。小樽市塩谷地区から仁木町を結ぶ約20kmの道路を「フルーツ街道」と呼び、街道沿いには、果物栽培農家、観光農園、直売所が数多くあり、農園では果物狩りもにぎわいを見せます。この地域では、食用のぶどうも栽培されているのですが、ワイン用のぶどうも多く栽培されていて、これらのぶどうは、国産ワインの製造に使われています。近年、日本各地で大小さまざまなワイナリーが設立され、旅行などで訪れた際に、その地域のワインを楽しむということもあるかと思います。北海道内も数多くのワイナリーがあり、その数は山梨県・長野県に次いで3番目に多いです。今では、国内のワイナリーが、それぞれ地域色を生かしたワインの醸造を行っていますが、日本でワインが広まったのは150年ほど前の明治時代のことでした。

それに比べて、ワイン自体の歴史は遥か昔。文献で残っている最古のものはメソポタミア文明のころであり6,000年〜7,000年前にまで遡ります。ワインを醸造し、そのためにぶどうの栽培が行われていました。これは、あくまでワインを造っていたということが示されているものであり、人類は、自生していたぶどうの原種が自然界にある酵母で自然に発酵していたものを摂取していたと考えられているので、ワインは人類の歴史と共にあるとも言えそうです。文明が広がるにつれ、ワイン造りがエジプトやギリシャなど地中海沿岸諸国へ広まり、ヨーロッパへと移っていきました。ヨーロッパ各地へと伝わったワイン造りは、キリスト教と深い関係を持ち、キリスト教徒は修道院でワインを造り、そのワインはミサなどの儀式で用いられたり、巡礼者に振る舞われたりしました。最後の晩餐でイエス・キリストが「私の体である」とパンを、「私の血である」とワインを弟子たちに分け与えたと新約聖書に書かれていることから、キリスト教徒にとってワインは単なる飲み物ではなく神聖なものでもあったのです。世界が大航海時代を迎えると、キリスト教と共にワインも世界各地へと広まり、技術の進歩により長期の熟成に耐えうるガラス瓶やコルク栓が使用されるようになるなど、保存容器の品質向上や大量生産に伴って、宗教と関係なく広く親しまれる飲み物となりました。

そして、日本では明治時代の初期に近代化の政策の一環として政府主導でワイン醸造を手がけることになり、江戸時代からぶどうの生産が行われていた山梨県からその取り組みが始まりました。日本のぶどうである甲州ぶどうを使ってワイン醸造を始め、ワイン造りがスタートしたのですが、日本でなじみのないワインは国民になかなか受け入れてもらえず、日本初のワイン会社は解散となりました。政府主導のワイン造りは頓挫してしまいましたが、その後も国産ワインに携わっていた者たちが個人でワイン造りを続けていました。その中で、ワインにはちみつや漢方薬で甘みをつけた甘味ワインは日本人にも飲みやすかったことから徐々に認知されるようになりました。渋みが特徴の本格的なワインは、細々と造り続けられていましたが、戦後の高度経済成長と食生活の欧米化が追い風となり、本格的なワインが広まりを見せ始めました。その後も東京オリンピックや大阪万博などによってワインの消費量は増加傾向になりました。輸入ワインが多い中、ワインの消費量が増えると国産ワインの生産も増加し、日本各地にワイナリーが次々と誕生しました。世界のワインと比べるとまだまだ歴史は浅い日本のワインですが、より良いものを造りたいという強い想いを持ってワイン造りに取り組む日本の生産者の方々のおかげで、国産ワインの品質は年々向上し、スーパーやコンビニなどでもよく目にするようになりました。

暑い夏は、すっきりと爽快感のあるビールを好んで飲まれる方も多いかもしれません。そんな夏も終わりが見えてきて、だんだんと涼しくなってきて日も短くなると、家でゆっくりと過ごす時間も増えてきます。そんなときに、余韻までじっくり味わうワインが恋しくなりますね。ワインは味だけでなく、香りや色も合わせて楽しむ飲み物でもあり、こだわりのグラスが欲しくなります。廣田硝子の柳宗理ワイングラスは、持ち手と底が一体となったようなデザインで、美しいカーブに手がフィットして持ちやすく、厚みがあり程よく重みのある底は安定して置くことができるので、料理が並ぶ食卓でも、ソファ横のサイドテーブルでもシーンを問わず、日常的にお使いいただくのにぴったりです。また、底部分のガラスには周りの景色が輝きを持って映し出されます。現在、小樽ショールームでご覧いただけますので、ぜひお手にとってご覧ください。

廣田ガラス 柳宗理ワイングラス
https://www.shokunin.com/jp/hirota/wine.html
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html

参考資料
https://jwine.net/knowledge/history/
https://www.kirin.co.jp/alcohol/wine/wine_academy/knowledge/region/history.html