2024年08月

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【コングクス】

夏になると、「冷やし中華はじめました」という張り紙やのぼりをよく見かけますが、韓国でも「コングクス・ケシ」という、「コングクス始めました」という意味の張り紙が掲げられることがあります。

韓国の夏の麺料理には、冷麺のほかに「コングクス」と呼ばれる冷たい麺料理があります。コングクスの「コン」は豆、「グクス」は麺を意味し、豆を使った冷たいスープにうどんのような麺を入れた料理です。肉類を使用しないため、精進料理としても広く親しまれています。

コングクスは、大豆や黒豆を原料に作られ、トッピングにはトマトやきゅうりが添えられたり、キムチを加えることもあります。スープは、戻した豆をゆでて作りますが、豆乳や豆腐をベースにして作ることもできます。松の実(練りごま、またはくるみ、ピーナッツ、アーモンドで代用可能)をミキサーにかけ、塩で味付けすることも。冷蔵庫に入れるか、氷を加えて冷やしてから食べます。全羅道(ぜんらどう)という地域では「コンムルグクス」とも呼ばれ、塩味ではなく砂糖味にする風習があります。豆の自然な甘みと濃厚なスープが魅力ですので、豆好きの方はぜひ作ってみてください。

また、韓国には暑気払いの方法として「以熱治熱(イヨルチヨル)」という言葉があります。これは「熱は熱をもって治める」という意味で、漢方医学に由来しています。暑い時期には体の表面温度が高くなり、汗をかくことで熱を体外に放出しますが、その際に熱を奪われた内臓が冷えてしまうことがあります。そこで、内臓の冷えを防ぐために温かいものを食べるのだとか。以熱治熱の代表的な料理には参鶏湯(サムゲタン)があり、冬の寒い時期にも食べられますが、暑気払いの滋養食としても親しまれています。

さて、最高気温が体温を上回る日が続く中、お昼にコングクス風のそうめんを作ってみました。スープは無調整豆乳をベースに、めんつゆと塩麹を使って味を調え、冷蔵庫でしばらく冷やします。トッピングのゆで玉子を準備し、きゅうりは細い千切り、ミニトマトは半分にカット。茹で上がったそうめんを氷水で洗い、水気をよく切ったら、スープとトッピングと一緒に器に盛り付けて出来上がりです。白炒りごまやキムチはお好みでどうぞ。まだまだ暑い日が続きますが、世界の食文化を取り入れながら、元気に夏の食事を楽しみましょう。

青龍窯 鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/hachi.html
青龍窯 浅鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/asabachi.html
大寺幸八郎商店 かなまり 小
https://www.shokunin.com/jp/otera/kanamari.html
丹窓窯 スリップウェア 豆皿
https://www.shokunin.com/jp/tansou/slipware.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/コングクス
https://blog.matusou.com/2011/11/post-1027.html
https://www.konest.com/contents/gourmet_guide_detail.html?sc=2171
https://karaichi.com/kongukusu/
https://www.seoulnavi.com/special/5037670
https://www.jacom.or.jp/archive03/column/shokutaku/shokutaku070709-483.html
https://delishkitchen.tv/articles/2194 (参考レシピ)

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【伝建deデジタルスタンプラリー】

先日、伝統的建造物などに関連する面白そうな企画がリリースされているのを見つけたので、皆さまにもご紹介させてください。その名も『日本全国の歴史の町並みを巡ろう!伝建deデジタルスタンプラリー』です。ここでいう「伝建」というのは「伝統的建造物群保存地区(伝建地区)」を指します。このスタンプラリーは、来年の令和7年に迎える伝建地区制度創設50周年を記念し、より多くの人々に伝建の魅力を伝え、そこに暮らす人々との交流を促進しようと企画されました。

伝建地区の制度は、昭和50年の文化財保護法改正によって創設されました。当時の日本では、戦後の国土開発や高度経済成長に伴う大規模な都市開発などによって、伝統的な建物が次々と姿を消し、歴史ある町並みや集落の景観がしだいに失われていきました。その状況を危惧し、昔ながらの風景を大事に保存しながらまちづくりをすることで、地域の生業や生活に新たな息吹を呼び込もうという住民や各自治体の意欲的な取り組みが各地で生じるようになっていました。そんな動きを受け、昭和50年の保護法改正では文化財の一分野として、周囲の環境と一体を成して歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値の高いものとされる「伝統的建造物群」が新たに設けられました。そして同時に、伝統的建造物と景観上密接な関係にある樹木、庭園、池、水路、石垣等を「環境物件」として特定し、それらを含む歴史的なまとまりを持つ地区を伝建地区として定めて保存活用を図る仕組みが整えられました。また、市町村によって定められた伝建地区のうち、特にその価値が高いものは国によって「重要伝統的建造物保存地区(重伝建地区)」に選定されています。

現在では、北は北海道から南は沖縄県まで105市町村127地区が重伝建地区に選定され、3万を超える建物や環境物件が保護されています。たとえば今出川・三条ショールームのある京都府京都市内には、門前町である産寧坂や嵯峨鳥居本、茶屋町である祇園新橋、社家町である上賀茂の4つの地区があります。また写真は、埼玉県川越市にある商家町、川越地区の様子です。文化庁のサイトには、このほかの重伝建地区の一覧やそれぞれの地区で取り組まれている整備や活用の様子なども紹介されているので、気になる方はぜひ一度のぞいてみてください。

ご紹介したスタンプラリーは、令和6年8月7日(水)から令和7年1月25日(日)までの期間に実施されています。参加登録をして全国の重伝建地区を訪れると、スマートフォンのGPS機能を用いてデジタルスタンプを獲得することができるという仕組みです。またスタンプを5つ以上集めると、伝建地区が所在する市町村の名産品が当たる抽選に応募できる特典もあるのだとか。皆さまもこれを機会に、お近くの伝建地区へと足を運び、歴史ある町並みやそこに息づく暮らしの美しさを味わってみてはいかがでしょうか。

ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考資料
https://www.denken.gr.jp/news/2024/05.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000809.000047048.html
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/index.html
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/judenken_ichiran.html
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/pdf/pamphlet_ja_05.pdf
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/others/detail/1318555.htm