2024年08月

IMG_7187

IMG_7196

【楽器のための指先】

ピアノやギターなどを演奏する人にとって「爪の長さを整えること」は、美しい音色のためにはもちろん、正しいフォームで演奏するために、とても大切なことではないでしょうか。爪が長すぎると、たとえばピアノだと鍵盤の間に爪を挟んでしまったり、弦楽器の場合は弦をうまく押さえられなかったり、無意識に爪をかばってフォームが変わってしまったりと、長すぎる爪が演奏のコンディションに及ぼす影響は少なくありません。

一般的に、ピアノを弾く際には、手のひら側から指を見て、爪が見えない長さが良いとされています。手の爪は10日で1mm程度伸びるそうですので、週に一度は爪を切り、3~4日に1回は爪やすりをかけて調整すると、自分にとって理想的な爪の長さを保ちやすくなります。また、定期的に爪やすりをかけることで爪切りも楽になり、爪にかかる負担も減らすことができます。

ちなみに爪を切るタイミングは、お風呂上りや水仕事のあとなど、爪が水を含んで膨張している状態を避けるのが良いそう。水分を含んだ爪は膨張し柔らかくなるので切りやすいと思ってしまいがちですが、時間が経つと元のサイズに戻るため、切りすぎから深爪の原因になりやすいとされています。なぜかいつも深爪になってしまうという方は、爪を切るタイミングを見直してみるのも良いかもしれません。

私は普段から「爪切り」と「爪やすり」を使って手の爪の手入れをしています。一つは木屋の爪切り小。小回りが利き、手早く爪の長さを整えるのに重宝しています。もう一つは、ワタオカの爪やすり。こちらは爪を切ったあとのやすりがけと、爪が伸びてきたときに、伸びてきた部分を削って整えるのに使用しています。自分好みのカーブを簡単に作れるのはもちろん、仕上がりがとても滑らかでひっかかりもありません。

その2つをSIWAのコインケースに入れれば、バッグに入れてどこへでも持っていくことができます。コインケースには仕切りがあるので、中でカチャカチャとぶつかりません。出先やレッスンの前に急に爪の長さが気になり、仕方なくコンビニで爪切りを購入...を未然に防いでくれるのでおすすめです。良い音作りのために、ちょっと丁寧な爪のお手入れを習慣化してみるのはいかがでしょうか?

木屋 爪切り
https://www.shokunin.com/jp/kiya/tsume.html
ワタオカ 爪やすり
https://www.shokunin.com/jp/wataoka/tsume.html
SIWA | 紙和 コインケース
https://www.shokunin.com/jp/siwa/saifu.html

参考資料
https://www.asahi.com/edua/article/14786619?p=2

1

2

3

4

5

【一陽窯の麺鉢12cm、14cm、16cm、ピザ皿23cmが加わりました】

日本六古窯の一つであり、千年の歴史を持つ備前焼。

釉薬を使わず、地元で採れる陶土からの土作りを経て、ろくろで成形後、10トンもの赤松の割り木で10昼夜半窯焚きをして作られます。

貴重な素材で手間をかけて作られる、昔ながらの自然な焼き物です。

フードコンテナや汲み出しなども再入荷しております。在庫数に限りがございますので、ぜひお早めにご検討くださいませ。

一陽窯 麺鉢
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/menbachi.html
一陽窯 ピザ皿
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/pizza.html
一陽窯 フードコンテナ
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/container.html
一陽窯 汲み出し
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/kumidashi.html

S__77537284

S__77537285

S__77537286

【羊羹】

「ひつじ」に「あつもの」と書いて「羊羹」。餡を使う和菓子なので日本生まれかと思いきや、ルーツは中国にありました。鎌倉・室町時代に中国に留学していた禅宗の僧侶たちによってもたらされた「点心(てんじん)」の中の一つだったようです。

「点心」とは当時、一般的には1日2食だった時代に、食間に食べる小食、きっとおやつのようなものですね。数ある種類の中でも、のちに日本の代表的な和菓子となるのが饅頭と羊羹でした。現在の中国の饅頭(マントー)に餡が入っていないことから、伝来当初は饅頭も餡なしが想定されています。そして、羊羹は羊の肉を煮込んだ羹、つまりは汁物でした。点心にはほかにも、猪羹、海老羹、魚羹などもあったようです。日本に伝えられた際、初めは中国と同様のものでしたが、肉食を禁じられていた禅僧たちにより、小豆や小麦粉など植物性の原材料から、精進料理としてさまざまな羹類が作られました。

戦国時代になると、御成(おなり)という、主君が臣下の屋敷を訪れて、もてなしを受ける儀礼が盛んに行われるのですが、その饗応の献立の中に羊羹があり、酒のつまみとして食されていたようです。それが徐々にお菓子の羊羹に姿を変えていったそうです。江戸時代後期になると料理としての羊羹は姿を消し、菓子として広まり始めます。そして、8代将軍徳川吉宗が輸入に頼っていた砂糖の国産化奨励により、砂糖の生産地・生産量が増加し、価格が下がり甘いお菓子としての羊羹も身近なものとなりました。徳川さんありがとうございます!ですね。

ただ今、六本木の「とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー」では、「和菓子で自由研究」が開催されています。学校の教科ごとに、和菓子に関するトピックを集め、和菓子についての研究のヒントを見つけられる企画です。羊羹の今後としても、やわらかくした介護食や、日持ちがするため非常食にも向いているのだと気付かされました。私が挑戦したのは図工!羊羹の柄とネーミングです。白餡に小豆で鶴柄を描き、紫色を出すには職人さんにお任せしましょう。お祝いのシーンでも使っていただきたいので、菓銘は「鶴の舞」です!苦笑。なかなか時間もかかり、思いがけず大人も楽しい時間が過ごせました。まだまだ暑い日が続きますが、皆さま涼みながら工夫して過ごしましょう。

とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー
https://maps.app.goo.gl/H6mitTtCXy1Zy7KZA
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://www.toraya-group.co.jp/news/20230614
https://shun-gate.com/power/power_89/#:~:text=日本に羊羹が伝わっ,も含まれていた%E3%80%82
https://washoku2023.exhibit.jp/outline.html
特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」公式ガイドブック