2024年08月30日 誠に申し訳ございませんが、2024/8/30(金)は台風の影響により若松ショールームのみ臨時休業とさせていただきます。三条ショールーム、銀座ショールームはオープンいたします。 誠に申し訳ございませんが、2024/8/30(金)は台風の影響により若松ショールームのみ臨時休業とさせていただきます。三条ショールーム、銀座ショールームはオープンいたします。何卒よろしくお願い申し上げます。 ショールームのご案内 https://www.shokunin.com/jp/showroom/
2024年08月29日 【にしむら珈琲店】神戸っ子にも観光客にも愛される神戸の喫茶店「にしむら珈琲店」。初めてにしむら珈琲店に行った時、京都のイノダコーヒ、神戸のにしむら珈琲店だ、と感じました。 【にしむら珈琲店】 神戸っ子にも観光客にも愛される神戸の喫茶店「にしむら珈琲店」。初めてにしむら珈琲店に行った時、京都のイノダコーヒ、神戸のにしむら珈琲店だ、と感じました。 にしむら珈琲店は、戦後まもない1948年に開業し、現在は神戸を中心に計9店を展開しています。古くから、コーヒーに使用する水は銘水「宮水」を、西宮の菊正宗の井戸から毎朝汲み上げて使用しているというから驚きです。こだわりのコーヒーやケーキ、ゆったりとした客席、漂う老舗の風格、土地に根ざした店舗展開などから、京都でいうイノダコーヒのような存在だなと思っていたところ、置いてあったにしむら珈琲店の創業者の伝記にイノダコーヒと関わりがあったことが書かれていて、納得しました。 ケーキやジュース、フードなど、どれも種類が豊富で、神戸の定番モーニングとも言えるであろう、にしむら珈琲店のカクテルフルーツがキラキラと輝く「フルーツセット」の飲み物は、コーヒーや紅茶のほかにミックスジュースも選べます。店舗によって内装・外装や、特徴がさまざまで個性があることも、にしむら珈琲店の魅力の一つ。いつか、にしむら珈琲店を全店コンプリートすることがささやかな夢である私が、これまでに訪れたおすすめのお店をいくつかご紹介します。 まずは、にしむら珈琲店の創業店である「中山手本店」。北ドイツ風の木組みの様式で神戸のランドマークとなっているこの店舗は、実際に行ってみると大通り沿いにビルのようにそびえ、なかなかの迫力。安心感のあるキャパシティーで席数が多く、にしむら珈琲店の中では比較的カジュアルでにぎやかな印象です。 北野にある「北野坂にしむら珈琲店」は、1974年に日本初の会員制喫茶店として開店した特別なお店。にしむら珈琲店と聞くと、まずこちらの店舗を思い浮かべる方も多いかもしれません。各界著名人など多くの会員が利用していましたが、1995年の阪神大震災を機に一般客にも開放されました。1階は喫茶、2階はレストランになっています。オーナーが戦時を過ごした上海の英国風洋館をモチーフにしていて、店構えから店内のアンティークの調度品までシックでエレガント。まさに、「大人の秘密の隠れ家」という感じです。 神戸の玄関口、JR三ノ宮駅前に位置し、最も多くの人が訪れるのが「三宮店」。便利な場所にありながら、古くからのにしむら珈琲店の雰囲気を損なわず、客席もゆったりとしていて、個人的に最も訪れている店舗です。くすんだブルーのふかふかの椅子もすてきで、特に2階は日当たりがよく居心地抜群。ビジネス、グループ、ファミリーなどさまざまな客層が利用していますが、席の配置にゆとりがあるため各々の時間を過ごすことができます。 最後に、先日初めて訪れた「ハーバーランド店」。海の近くのショッピングセンター内にあるにもかかわらず、自然光が入り、開放感がある落ち着く店内。こちらで頼んだキウイジュースは、果肉のフレッシュさ、粒や氷のシャラシャラとした食感がしっかりと感じられて、暑い中ハーバーランドを歩き回ったあとの休憩にもってこいでした。 モーニング、ランチ、カフェと、さまざまなシーンで利用できるにしむら珈琲店。神戸に行かれた際は、にしむら珈琲店で優雅な時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひ、お気に入りの店舗、メニューを見つけてみてください。 にしむら珈琲店 https://kobe-nishimura.jp/ にしむら珈琲店 中山手本店 https://maps.app.goo.gl/hRVkk6zSpDMkAjc5A 北野坂にしむら珈琲店 https://maps.app.goo.gl/E1QN2xf2xY2pWFQf7 にしむら珈琲店 三宮店 https://maps.app.goo.gl/64Hef7orNPy9npBWA にしむら珈琲店 ハーバーランド店 https://maps.app.goo.gl/Xajk7wwtkwj55qr47 参考資料 日野嗣士『神戸っ子の応接間: 川瀬喜代子と神戸にしむら珈琲店』アートヴィレッジ(2017) https://umie.jp/shops/detail/71
2024年08月29日 【うつくしきお米のはなし】「しらげよね」という言葉があります。白い米という意味のほかに、「あきらか」「あざやか」「きよらか」「笑うさま」といった意味があります。 【うつくしきお米のはなし】 「しらげよね」という言葉があります。「ついて白くした米」、つまり白米のことだそうなのですが、漢字で書くと「粲」で、音読みは「サン」。白い米という意味のほかに、「あきらか」「あざやか」「きよらか」「笑うさま」といった意味があります。いつだったかこの意味を知り、昔の人々は命の糧であるお米を、そのように清らかで美しいものととらえていたのだなぁと、この漢字が大好きになりました。また、日本という国の美称に「瑞穂の国」という呼び方がありますが、こちらも「強い国」や「すごい国」という意味などではなくて、ただただ「お米が豊かに実る国」という意味。古来日本人にとってお米がどれほど大切なものであったかが感じられます。 日本の稲作は縄文時代後期に大陸から伝えられたといわれており、もはや日本の文化はお米なくして語ることができません。主食であるだけでなく、お酒や味噌、醤油のもととなる麹の原料もお米。お米を収穫したあとに残る稲わらは、家の屋根や壁の材料なったり、わらじや蓑(みの)といった衣類になったり、かごや縄など生活に欠かせない道具になったり、極めつけは灰をアク抜きや染色に用いたりと、日々のあらゆる面で大活躍しました。さらに、稲わらで作られる神社のしめ縄は、邪気を祓い、神聖な空間を守るための結界となり、やはり稲が「きよらか」な存在として扱われてきたことがうかがえます。 当店でも、かごや鍋敷きなど、古来の知恵が詰まった美しい稲わらの商品を取り扱っていますが、わらの製品には、大地とのつながりを思い出させてくれるような、どこかほっとする味わいがあるように思います。一本のわらは弱いのに、固く編まれたわらは驚くほど丈夫で、熱い鍋やフライパンをしっかりと受け止めてくれます。けれども農家の減少とともにわらを編むことのできる職人さんも年々少なくなっており、お米も、こうした技術も、本当に大切に守っていかなくてはと思うのです。 今年もあちこちでお米が実り始めました。よく手入れされた田んぼに黄金色の稲穂が揺れる様子を見るとしみじみと嬉しくなり、農家の方々の一年の仕事に頭の下がる思いです。やっぱりツヤツヤの炊きたてご飯は何にも代え難いごちそうですね。新米を楽しみに待ちつつ、今夜は「しらげよね」の美しさも感じながら、ご飯を味わいたいと思います。 松山陶工場 煮込み鍋 https://www.shokunin.com/jp/matsuyama/pot.html 本間数勇商店 わら鍋敷き 中 https://www.shokunin.com/jp/honma/nabeshiki.html わらむ わらかご https://www.shokunin.com/jp/waramu/warakago.html 参考資料 https://www.kanjipedia.jp/kanji/0002664500 https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202011/202011_01_jp.html#:~:text=%E7%A8%B2%E4%BD%9C%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%B8%BB%E3%81%AB,%E5%8C%97%E7%AB%AF%E3%81%BE%E3%81%A7%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/history/formation/generation_01.html