2024年07月

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【餃子の王将】

「餃子の王将」にはしばらく足を運んでいなかったのですが、先日初めて1号店である京都の四条大宮店を訪れ、「ジャストサイズメニュー」なるものを知ってから、王将飲みにはまってしまいました。

餃子の王将は、1967年(昭和42年)に京都・四条大宮に王将1号店を出店して以降、「早く、おいしく、安く」を営業方針に全国に店舗展開し、現在、直営店が542店(うち海外2店)、フランチャイズ店が190店、計732店舗あります。餃子の王将に入店してまず目に入るのが、オープンキッチン。チェーン店へのイメージとは裏腹に、餃子の王将は、高い調理技術を持ったスタッフによる、手作りで、出来たてアツアツの料理を提供することにこだわっています。食材も、米、豚肉、鶏肉、野菜など大半で国産のものを使用。各店舗オリジナルのメニューもあるため、全国の店舗を巡る方もいるそうです。

四条大宮の駅前にある1号店は、なんと4階建てのビルが丸ごと餃子の王将。外壁には、「餃子の王将 発祥の地」と書かれた石板が人知れずあしらわれており、今は全国に何百店舗とある餃子の王将がここから始まったことがうかがえます。夜になるにつれて店の外まで人が待っていることも珍しくないですが、4階建てで席数が多いため、回転も早いです。1階はカウンター席、2階はゆったりとしたソファーのテーブル席、3階は座敷、4階は従業員事務所となっていて、エレベーターもあります。

まず、欠かせないのが看板商品である餃子。冷凍保存を一切せず鉄板でパリッといい色に焼き上げられた餃子は、皮が程よくモチッとして、味わい深い餡とのバランスもよく、まさに王道、餃子の王将!という感じ。食べ飽きることはなく、餃子は毎回頼んでしまいます。「にんにく激増し餃子」というメニューもあり、青森県産のにんにくを通常の2倍以上使用したこちらも、たまに頼むとにんにくがガツンと効いておいしいですよ。

定食系のメニューもボリューム満点でいいのですが、私がおすすめしたいのが王将飲み。店舗や地域によってメニューは異なるものの、餃子の王将には、通常メニューを少量かつ手頃にしたジャストサイズメニューというのが、百円台からあります。麻婆豆腐にニラレバ炒めにカニ玉に鶏の唐揚げ、いろんな種類の出来たてで手作りの中華をちょこっとずつ楽しめるのが、ヒットでした。そして、ビールも安い!瓶ビールに、ジャストサイズメニュー数品に、餃子やチャーハンを頼んでも、一人千円台で十分ちょい飲みが楽しめて、お腹も心も満たされます。

今ではどこでも見かけるがゆえ、素通りしてしまっていた餃子の王将。仕事帰りなどにお一人で、お仲間と、ご家族と、さくっと行ってみてはいかがでしょうか。餃子の王将ファンにとっては聖地である四条大宮店にも、お近くに行かれた際はぜひ訪れてみてください。

餃子の王将 四条大宮店
https://maps.app.goo.gl/7eqixrYQbfdmf3bK9
ジャストサイズメニューとは
https://www.ohsho.co.jp/menu/justsize/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考資料
https://www.ohsho.co.jp/kodawari/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%83%E5%AD%90%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%B0%86
https://recruit.ohsho.co.jp/business/

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【サラサラ、ささら】

フライパンなどのお手入れ道具として、当店でも人気の高田耕造商店「しゅろのやさしいたわし」シリーズ。その中に、なじみのあるたわしとは一風変わった面持ちをしている「ささら」という道具があります。

ささらは、たわしと同じように調理器具などの水洗に使用される道具です。たわしやスポンジが普及した現在では、一般家庭で見る機会は少なくなった道具かと思われますが、鍋肌をキズつけることなく焦げ付き汚れを擦り落とすことができると愛用する人も多く、また中華料理店の厨房などでは中華鍋の洗浄に重宝されているようです。竹製のものがよく見られ、竹筒の先を細かく割り裂いたり、細く割った竹を束ねたりして作られます。

当店で取り扱っている高田耕造商店さんのささらは、やさしいたわしと同じく、棕櫚を素材とし、和歌山県海南市にて一点一点手作りされています。上質な棕櫚繊維を厳選し、ステンレス線を巻き始めから巻き終わりまで一本で締める「綴り(つづり)」と呼ばれる技法を用いて丁寧に束ね上げています。フライパンや鍋のお手入れにはもちろんのこと、コンロ周りのお掃除、シャツの襟袖汚れやスニーカーの泥汚れなどのポイント洗いにご使用いただくのもおすすめです。棕櫚皮繊維は非常に耐水性に優れており湿気にも強く、カビたり腐ったりしにくい素材ですので、水回りでも気兼ねなくご使用いただけます。柔らかくしなりながらもコシの強い棕櫚ならではの、竹製のものとはまた違った使用感を感じていただけるかと思います。

さて、私がこの道具になんとなく心惹かれてしまうのは、その使い勝手や見た目の良さもさることながら、この「ささら」という美しい名前の魅力によるところが大きいのではないかと思うのです。

「ささら」という言葉の語源は、一説によると「サラサラ」という音を表現した擬音語であるとされています。洗浄道具であるささらも、これを用いるときに聞こえてくる音から名付けられたものなのでしょうか。また、同じささらという名を持ち、素材や形状もよく似た「すりざさら」という楽器があります。これは、竹の先を細かく割り裂いた「ささら竹」と、細い木の棒の表面にギザギザの刻み目をつけた「ささら子」とを擦り合わせることで「ザラザラ」という音を出す楽器です。「囃子田(はやしだ)」などと呼ばれる田楽系の芸能などにおいて伴奏楽器として使用されるもので、秋穂が擦れ合うサラサラという音を表現するための楽器であることから名付けられたという説があるようです。

洗い物に使われるささらに、芸能の伴奏に使われるささら。異なる文脈で用いられる道具でありながらも同じ形と同じ名前を持つというのが面白いです。ささらの語源は他にも諸説あり、必ずしも音と結びついて名付けられたものとは限らず、あるいはどちらかが先行して存在したということもあるのかもしれませんが、いずれにしても道具の名前というのは興味深いものだなと改めて感じました。そんなことを考えながら、響いてくる音に耳を澄ませて、ささらを片手に洗い物やお洗濯をしたらなんだか少し楽しくなりそうです。

高田耕造商店 しゅろのやさしいたわし
https://www.shokunin.com/jp/kozo/tawashi.html
FD STYLE フライパン 玉子焼き
https://www.shokunin.com/jp/fdstyle/fryingpan.html
小笠原陸兆 フライパン
https://www.shokunin.com/jp/rikucho/fryingpan.html

参考資料
https://takada1948.shop-pro.jp/?pid=146303235
https://www.kainantokusankateiyk.jp/syuro1.html
https://kotobank.jp/word/ささら-68946
https://kotobank.jp/word/簓-510248
https://ja.wikipedia.org/wiki/ささら
https://kotobank.jp/word/囃子田-604635
https://www.bonodori.net/zenkoku/sasara/sasara/