2024年07月

1a

2

2a

3

【土用の丑の日の話】

厳しい暑さが続いていますね。今の季節の暦は二十四節気の「大暑」にあたり、名前のとおり大いに暑い時期。暦上では8月6日まで続きます。

今年の土用の丑の日は、7月24日と8月5日の2回あります。土用の丑の日は「う」の付くものを食べる風習があり、江戸時代の蘭学者・発明家の平賀源内が「鰻を食べると、夏負けしない」と宣伝したことにより、うなぎを食べる習慣が広まったといわれています。古くは「う」の付くものとして、鰻以外には瓜、梅干、うどん、うさぎ、馬肉(うま)、牛肉(うし)などが食されていました。瓜を食べる風習は鰻の箸休めとして出される奈良漬という形で残っているそうです。

土用の丑の日には「きゅうり加持(きゅうり封じ)」といわれる祈祷儀式が、四国一宮寺や小豆島霊場40番札所・保安寺など全国の寺院で行われています。弘法大師空海が伝えられた無病息災の秘法として、土用の丑の日に、人々の身代わりとしてきゅうりに病や厄を封じ込めて土に埋め、人々の苦しみを取り除いたことに由来しています。きゅうりは、病が「久しく離れる(久離(きゅうり))」ともいわれ、人々から病を離し無病息災を祈るものです。きゅうり加持は寺院によって多少の違いがあるようです。

一方、京都の祇園祭では、祭礼の期間中は祭りに関わる人はきゅうりを食することを封じる慣わしがあります。八坂神社の神紋の一つの「五瓜に唐花」は、祇園祭の祭神のスサノオミコトを表し、きゅうりを輪切りにしたときの断面の模様に似ていることから、それがきゅうり断ちの理由とされています。

きゅうりは仏教文化と共に遣唐使によってもたらされ、当初は薬用に使われたと考えられているそうです。江戸時代末期までは「黄瓜」と呼ばれ、完熟してから食べられていたそうですが、まずく、人気のある野菜ではなかったそうです。

きゅうりは、薬膳では体を冷やす働きのある食材として分類されています。95%が水分で、カリウムも多く利尿効果もあり、体の内側の熱を外に運び冷やす作用があります。独特の青臭さはピラジンという成分によるもので、血流促進効果があり、体温調整に働くので熱中症の予防にも有効です。暑気払いにはきゅうりを食べるのが良さそうですね。

青龍窯 小鉢 小
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/土用の丑の日
https://ja.wikipedia.org/wiki/きゅうり加持
https://ja.wikipedia.org/wiki/キュウリ
https://ku-food-lab.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/b8f879df029b7b91ec380580aee62523.pdf
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c9ae99c44c87cc268b04fb52ba7bd143cdc0ef4b
https://dl.ndl.go.jp/pid/2537209/1/26 (毛利梅園『草木実譜』)

S__68567043

S__68567045

S__68567046

S__68567047

【朝食より、バターとパンのあれこれ】

一日の中で、皆さまの一番好きな食事はいつでしょうか?ランチに何を食べようか思いを巡らせたり、一日の終わりに好きなものをゆっくり楽しむ夕食だったり、それぞれに思い入れがあるかと思います。そういう自分は、トーストにバターを塗って食べる朝食が至福の時間です。

そのバター、世界で見ると断トツにインドの生産量が多いようですが、これはヒンドゥー教における牛肉の制限から、足りない栄養を牛乳やバターで補うからだそうです。日本で身近に見かけるのは、国産とフランス産あたりでしょうか。日本では新鮮なクリームから作られる非発酵バターが主流で、あっさりと上品な味わいです。乳酸発酵したクリームから作られる発酵バターは、古くから牧畜が盛んなヨーロッパで主流、こちらはコクと香りを楽しむことができます。

ニュージーランドには、「グラスフェッド」という牧草のみを餌として飼育され、ストレスフリーの乳牛から作られたバターがあります。良質な脂質により栄養価は高く、黄色が濃いのが特徴で、味や香りは濃厚ながらあっさりしているというもの。ニュージーランドは日本と同じく南北に細長い島国で、四季あり、温泉あり、魚介類が好まれるという日本とそっくりな国なので、日本人の口にも合いそうです。奇しくも今年の夏は猛暑の影響がバターにまで及び、在庫不足のおそれから輸入枠を追加するというニュースもありました。輸入バターがまた少し、身近になるかもしれませんね。

そしてトーストの食パンは、関東と関西で好みが見事に別れることをご存じでしたか?関東は6枚切りが半分のシェアを占め圧倒的に主流、次いで8枚切りが3割。関西では5枚切りが4割、次に4枚切り、8枚切りにいたっては0.5割のシェアなのだそうです。これには、関東のパリッとカリカリな煎餅文化が薄めのトーストを求めていて、関西はふっくらもっちり粉物文化から厚めを求める傾向なのだとか。そのほかの地域の皆さまの周りには、何枚切りの食パンが一番多く並んでいるでしょうか?身近なお店の棚からも、食文化の違いに触れることができるのが興味深いです。

野田琺瑯 バターケース
https://www.shokunin.com/jp/noda/butter.html
ヨシタ手工業デザイン室 バターナイフ
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/cutlery.html
庖丁工房タダフサ バターナイフ
https://www.shokunin.com/jp/tadafusa/butter.html
庖丁工房タダフサ 基本の3本 パン切り
https://www.shokunin.com/jp/tadafusa/houchou.html
もやい工藝 ケヤキのパン皿
https://www.shokunin.com/jp/moyai/

参考資料
https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/worldculture/
https://furusato.mynavi.jp/blog/butter/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240626/k10014493181000.html
https://www.youtube.com/watch?v=GVCq7LjxYh4

1

3

4

5

6

7

8

9

2

10

【餃子の王将】

「餃子の王将」にはしばらく足を運んでいなかったのですが、先日初めて1号店である京都の四条大宮店を訪れ、「ジャストサイズメニュー」なるものを知ってから、王将飲みにはまってしまいました。

餃子の王将は、1967年(昭和42年)に京都・四条大宮に王将1号店を出店して以降、「早く、おいしく、安く」を営業方針に全国に店舗展開し、現在、直営店が542店(うち海外2店)、フランチャイズ店が190店、計732店舗あります。餃子の王将に入店してまず目に入るのが、オープンキッチン。チェーン店へのイメージとは裏腹に、餃子の王将は、高い調理技術を持ったスタッフによる、手作りで、出来たてアツアツの料理を提供することにこだわっています。食材も、米、豚肉、鶏肉、野菜など大半で国産のものを使用。各店舗オリジナルのメニューもあるため、全国の店舗を巡る方もいるそうです。

四条大宮の駅前にある1号店は、なんと4階建てのビルが丸ごと餃子の王将。外壁には、「餃子の王将 発祥の地」と書かれた石板が人知れずあしらわれており、今は全国に何百店舗とある餃子の王将がここから始まったことがうかがえます。夜になるにつれて店の外まで人が待っていることも珍しくないですが、4階建てで席数が多いため、回転も早いです。1階はカウンター席、2階はゆったりとしたソファーのテーブル席、3階は座敷、4階は従業員事務所となっていて、エレベーターもあります。

まず、欠かせないのが看板商品である餃子。冷凍保存を一切せず鉄板でパリッといい色に焼き上げられた餃子は、皮が程よくモチッとして、味わい深い餡とのバランスもよく、まさに王道、餃子の王将!という感じ。食べ飽きることはなく、餃子は毎回頼んでしまいます。「にんにく激増し餃子」というメニューもあり、青森県産のにんにくを通常の2倍以上使用したこちらも、たまに頼むとにんにくがガツンと効いておいしいですよ。

定食系のメニューもボリューム満点でいいのですが、私がおすすめしたいのが王将飲み。店舗や地域によってメニューは異なるものの、餃子の王将には、通常メニューを少量かつ手頃にしたジャストサイズメニューというのが、百円台からあります。麻婆豆腐にニラレバ炒めにカニ玉に鶏の唐揚げ、いろんな種類の出来たてで手作りの中華をちょこっとずつ楽しめるのが、ヒットでした。そして、ビールも安い!瓶ビールに、ジャストサイズメニュー数品に、餃子やチャーハンを頼んでも、一人千円台で十分ちょい飲みが楽しめて、お腹も心も満たされます。

今ではどこでも見かけるがゆえ、素通りしてしまっていた餃子の王将。仕事帰りなどにお一人で、お仲間と、ご家族と、さくっと行ってみてはいかがでしょうか。餃子の王将ファンにとっては聖地である四条大宮店にも、お近くに行かれた際はぜひ訪れてみてください。

餃子の王将 四条大宮店
https://maps.app.goo.gl/7eqixrYQbfdmf3bK9
ジャストサイズメニューとは
https://www.ohsho.co.jp/menu/justsize/
ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/

参考資料
https://www.ohsho.co.jp/kodawari/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%83%E5%AD%90%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%B0%86
https://recruit.ohsho.co.jp/business/