2024年01月

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【川崎市中央卸売市場北部市場】

都内から少し足を伸ばしておいしい海鮮が食べたい、というときの選択肢としておすすめしたいのが、神奈川県にある「川崎市中央卸売市場北部市場」です。主にスーパーマーケットや町の魚屋さん、八百屋さんなどの小売店が生鮮食品を仕入れる場所ですが、一般客も入場し、買い物や食事をすることができます。

北部市場は大きく水産棟、青果棟、関連食品売場棟に分かれていて、歩いていると魚介類、お肉、野菜に果物、調理器具やコーヒーなどさまざまなものが目に入ります。基本的に一般客が入場できる時間は、午前8時から午後1時まで。朝8時半ごろに入場しましたが、年末に訪れたこともあってか買い出しの人であふれ、すごい活気でした。市場の朝は早いため、お昼が近づくに連れて人も開いているお店も減っていきます。

関連棟の3階には市場食堂街があり、水産棟の新鮮な魚介類を使った丼や定食、天ぷらなどが食べられる定食屋や喫茶店などが並びます。目移りしますが、先日訪れてぜひご紹介したいと思ったのが、「シェット」というお店。どうやら「お刺身と洋食」がコンセプトだそうで、壁に大量に貼られたメニューがどれも魅力的で、メニューを選ぶのも一苦労ですがそれすらも楽しい時間です。

頼んだのは、海鮮丼、刺身盛り合わせ定食、まぐろ腹トロ定食、そして単品のカキフライ。運ばれてきた時のそれぞれのボリュームにまず驚きます。トロやエビなどのお刺身は肉厚で、口に入れると甘みが広がります。とろけたり弾力があったり、食感からもおいしさや鮮度が伝わってきて、まだ食べている最中なのに、「また来たいね」と口を揃えて話していました。ハンバーグやポークソテーなどの洋食メニューも気になりますが、次回来てもこの海鮮の誘惑には勝てない気がしています。

関連棟の1階には「調理室池田」というカフェが入っていて、こちらも大きな目的の一つだったのですが、全体を見て回ってご飯を食べたら営業時間に間に合いませんでした。市場で仕入れたマグロの切り落としから作った自家製ツナを使ったツナメルトサンドがおいしいそうなので、市場に行かれる方はぜひ私の代わりに訪れてみてください。

見どころの多い北部市場、営業時間が限られているため、なかなか時間勝負なところがありました。市場の開市日や休市日は川崎市のホームページに記載があるため、そちらを確認してからご訪問くださいませ。

川崎市中央卸売市場北部市場
https://www.city.kawasaki.jp/shisetsu/category/46-2-0-0-0-0-0-0-0-0.html
北部市場関連組合
https://ichibadeokaimono.jp/
シェット
https://maps.app.goo.gl/KY5hD35qYVJ1pCKm6
調理室池田
https://maps.app.goo.gl/Niu8mPbG6P88wev7A

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【うだつの町並み】

「うだつが上がらない」とは、金銭的に恵まれなかったり、出世ができない、良い境遇に恵まれないという意味で使われる言葉です。「うだつ」は文章中でも平仮名表記がほとんどですし、日常生活では聞き慣れない「うだつ」がそもそも何なのか、あまり気にしたこともなかったのですが、今回の徳島旅行で「うだつ」の正体を知ることができました。

うだつの町並みがあるのは徳島県美馬市脇町。吉野川に面し、舟運の利用に適していたことから江戸時代から阿波藍の集散地として栄えた場所です。約430メートルにわたるメインの通りには、今でも江戸中期から昭和初期の85棟の町屋が残っており、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。町並みに一歩足を踏み入れると、当時の姿を残す町屋がずらりと建ち並び、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような迫力を味わうとともに、現在まで大切に町屋を守り、受け継いでこられた地元の方々の努力と取り組みに頭が下がる思いでした。町並みの名前のとおり、ここに並ぶ町屋にはうだつ(卯建)があるのが特徴です。うだつとは江戸時代の民家の2階の壁面に突き出して備えられた「卯」字形の漆喰塗りの袖壁のことです。本来は防火のために取り付けたものですが、設置するには多額の費用がかかることから、しだいに装飾の意味合いが強くなり、富や成功の象徴となったそうです。江戸時代には成功を収めた裕福な商家たちが競って立派なうだつを上げた家を建てたことから、転じて、「うだつが上がらない」=いつまで経っても出世ができない、成功しないという語源になったと考えられています。

この町の発展を支えた藍は、江戸時代の町人たちからは使い込むほど味わいが出てくる「粋」な色として好まれ、着物や風呂敷、暖簾といった生活のさまざまな場面で使われました。農村部においても、汚れが目立ちにくく防虫効果のある藍染の木綿の着物は重宝されます。葛飾北斎や歌川広重といった江戸を代表する浮世絵師の作品にも流行した藍色が取り入れられ、「青屋」や「紺屋」と呼ばれた染め物屋が題材として登場しています。幕末から明治時代初期にかけて、お雇い外国人として来日し、染料の研究も行ったイギリス人化学者のロバート・ウィリアム・アトキンソンは、日本のあちこちで見られる藍色を「ジャパンブルー」と名付けました。日本人の美意識や生活様式と密接にかかわってきた藍色を表した彼のネーミングセンスの良さに感心すると同時に、もし現代の日本を彼が訪れたら、どう表現するのだろうと気になります。うだつの町並みの真っ白な漆喰塗の壁は、青い藍を更に青く引き立て、ロバートが見たであろう日本の景色を現代に伝える大変すばらしいものでした。ぜひとも多くの方に訪れていただきたい場所です。

当店ではジャパンブルーを日々の生活に取り入れることのできる商品を取り扱いしております。ぜひご覧くださいませ。

丸川商店 日事記
https://www.shokunin.com/jp/marukawa/hijiki.html
丸川商店 しじみ
https://www.shokunin.com/jp/marukawa/shijimi.html
丸川商店 あづま袋
https://www.shokunin.com/jp/marukawa/azuma.html

参考資料
https://www.city.mima.lg.jp/kanko/map/list/11506.html
https://www.yomiuri.co.jp/column/japanesehistory/20210614-OYT8T50079/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3
https://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail023.html(歌川広重 『名所江戸百景 神田紺屋町』)

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【龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)】

小樽ショールームも本年の営業を無事にスタートさせることができたところで、初詣というには少々遅くなってしまいましたが、以前から訪れてみたいと思っていた龍宮神社にご挨拶をしてきました。今年は辰年ということで、元旦には12年に一度の記念行事である「龍神火祭り」が行われ、大変にぎわったそうです。そんなお正月の気分も落ち着いた境内はとても静かで、しんとした空気の中にどっしりと構える社殿がとても美しく、背筋が伸びる思いでした。

龍宮神社は小樽市稲穂町に鎮座する神社で、北海道開拓使であった榎本武揚によって創祀(そうし)されました。この稲穂町という地名は、アイヌの祭具の一つである「イナウ」から転じて命名されたといわれており、ここはかつてアイヌの人々が祭場としていた地であるとも伝えられています。榎本武揚が自身の遠い先祖である桓武天皇をまつる小祠を当地に設けたのがこの神社の始まりとされ、明治9年には、新たにやってきた開拓移民たちの拠り所となるようにと「北海鎮護」の額を献納し神社を創祀しました。武揚書のキリッとした文字は印象的です。龍宮神社という名は、明治19年に当時江差町にあった龍宮教会分所がこの場所に移転したことを機に、小祠を合祀して「龍宮殿」と称したことに始まり、明治31年からは龍宮神社と改称されたそうです。社殿に掲げられた御神額に施された龍神の一刀彫がすばらしく見惚れてしまいました。

また近年では、麻生太郎氏が参拝の1カ月後に内閣総理大臣に任命されたことから、「昇龍のごとく運気栄える龍宮の神様のご利益」として一躍話題となった神社でもあります。この時の参拝は榎本武揚の没後100年記念祭に伴うもので、旧幕府軍の総大将であった榎本武揚創祀の神社に、新政府軍の中心的人物であった大久保利通の子孫である麻生氏が参拝するということで、麻生氏は「100年目の仲直り」とおっしゃったというエピソードが残されています。

坂の上にある小樽の神社は、階段を上り切ってふーっと息を吐き、後ろを振り返ったときに広がる、少し遠くに海が見える景色がとても良いなと思います。龍宮神社でも石狩湾が小さく顔をのぞかせていました。今度は雪が溶けて緑が生き生きとした季節にまた行ってみたいと思います。それから、御朱印がとても華麗なので御朱印集めが好きな方にもおすすめです。

龍宮神社
https://ryugujinja.jp/
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html

参考資料
https://hokkaidojinjacho.jp/%E9%BE%8D%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE/
https://otaru.gr.jp/tourist/rilyuuguuzinziluahatumondeniiltutekimasita-1-1
http://ezojinjya.jp/ezdir01/p03_area/sp1k03_203_02.html