2023年09月

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【似鳥美術館 旧北海道拓殖銀行小樽支店】

先日、小樽ショールームでの勤務を終えて駅に向かって歩いていると、協和浜ビルのすぐ裏にある似鳥美術館が、ナイトオープンということで開館時間を延長して営業しているのを発見し、早速訪問してみました。

似鳥美術館は北海道を代表する企業の一つである「ニトリ」(創業および本社は札幌)が運営する美術館で、旧北海道拓殖銀行小樽支店の建物を利用しています。この建物は、1923年に北海道拓殖銀行の小樽支店として建てられました。正面玄関には小樽の銀行建築によく見られる円柱が4本据えられています。内部構造としては、銀行の窓口であったホール部分は1階から2階までの吹き抜けになっており、カウンターに沿って建てられた6本の古典的円柱が特徴的です。この6本柱は度重なる改修工事の中でも壊されることなく今に残っており、この建物のチャームポイントとして時代を超えて愛されてきたのだろうと思います。地上4階地下1階建と大きめの建物ですが、当初から貸事務所を併設しており、銀行としては2階から地下1階までが利用されていたようです。銀行としての営業中には、小樽出身の作家である小林多喜二が働いていたことなども知られていますが、1969年に移転のため銀行としての幕を下ろしました。

その後この建物は、1989年には小樽ホテルへ、1995年には小樽ペテルブルグ美術館へ、2002年にはホテル1−2−3小樽へ、2006年にはホテルヴィブラントオタルへという激動の変遷を辿り、2017年に似鳥美術館がオープンし今に至ります。この変遷を辿る間には、内装や設備の変更に伴う改修工事が重ねられ、銀行時代からは変化した部分もかなりあったのではないかと思われますが、似鳥美術館への改修の際には、できるだけ銀行時代の雰囲気に近づけるような努力がなされたそうです。館内にはその片鱗が垣間見える壁があり、ホテル時代に客室として増築された部分を取り壊したことで銀行時代の階段の跡が壁面に残されているのを目にすることができます。また金庫室の面影を残した展示室もありました。建物の外も内も建設当時のままの姿が残っていることの価値は計り知れませんが、この建物からは、住人の交代劇を見守りながらどっしりと構える建物の懐の深さのようなものを感じました。

そんな建物の中には、ニトリの創業者である似鳥昭雄氏によって収集されたさまざまなジャンルの作品が収められています。まず1階から2階までの吹き抜け部分には、ルイス・C・ティファニーのステンドグラスが展示されています。かつてアメリカのニュージャージー州にある教会の窓を飾っていた色彩豊かなステンドグラスは圧巻です。多種多様な色ガラスを使用する技法についての解説を読むとぐっと鑑賞の深みが増します。続く展示室は4階から階を下る順路を取ります。4階に横山大観などの日本画、3階に岸田劉生などの西洋画、2階に高村光雲などの木彫といったテーマごとの展示室が設けられ、さらに2階と地下1階に企画展示室が設けられています。私が訪れた際の企画展示室では、2階では山下清作品、地下1階ではガンダーラの石像や、「せんとくん」のデザインを手がけたことでも知られる薮内佐斗司の作品、ガラス工芸などが展示されていました。個人的に特に印象に残っているのは高村光雲とその弟子たちによる木彫作品でした。ちょうど、小樽ショールームでここかしこの雲棚を見た感動が冷めやらぬタイミングであったため、木彫というものにすっかり魅了されてしまいました。展示室ごとに雰囲気が変わっていくので、ボリュームのある展示も疲労感をあまり感じずに楽しむことができました。

実は小樽ショールームの周囲一帯は、今回ご紹介した似鳥美術館のほか、国の重要文化財にも指定されている「旧三井銀行小樽支店」、協和浜ビルお隣の「ステンドグラス美術館」、そして昨年オープンしたばかりの「西洋美術館」の4つの施設からなる「小樽芸術村」という美術館になっています。そして現在はナイトオープンが実施されており、10/7までの毎週土曜日は開館時間を20:00まで延長して営業中です(通常時5~10月は17:00、11~4月は16:00閉館となります)。秋の長い夜、素敵な建物の中でアートに触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?

小樽芸術村
https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/
小樽ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/otaru.html
ここかしこ 雲棚
https://www.shokunin.com/jp/kokokashiko/

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【米ぬかふりかけ】

「米ぬか」を食べたことはありますか?玄米の表面を削って精米したときにできる米ぬかは、実は一番健康に良いお米の部分。玄米の栄養素の9割以上が含まれ、お米の命といわれる胚芽と、それを守る種皮と果皮が原料です。抗酸化作用のあるビタミン類、ミネラル、毒素の排出を促進するフィチン酸などの成分や、腸内のお掃除役である食物繊維などが豊富に含まれています。

そんな米ぬかは、漬物に使ったり、筍のあく抜きに使用したりと、料理には直接使わないイメージがあるかもしれません。しかし、米ぬかは細かいパウダー状なので、胃への負担が少なく摂取できるというメリットがあります。そこでおすすめなのが、米ぬかのふりかけ。特に子どもはふりかけ好きな子が多いので、無理なくチャレンジすることができそうです。お気に入りの飯茶碗にご飯をよそったら、手作りのふりかけをさっと一振り。おいしく召し上がってみてください。

また、ご飯用のふりかけだけではなく、たとえばシナモンやきな粉と混ぜ合わせ、ヨーグルトやシリアル、焼いたトーストにふりかけても良いかもしれません。アレンジが無限大な米ぬかふりかけ。小さなひと手間を加えることで、栄養も愛情も大きく豊かになりそうです。

[作り方]
1. 米ぬかはフライパンで乾煎りし(油を引かずに直接火にかける)、少し茶色くなったら火を止める。
2. 塩や鰹節、胡麻や青のりなどお好みの材料すべてを混ぜ合わせる。

青龍窯 飯茶碗
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/chawan.html
白山陶器 平茶碗
https://www.shokunin.com/jp/hakusan/hirachawan.html
東屋 宮島しゃもじ
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/miyajima.html
栗久 曲げわっぱのおひつ
https://www.shokunin.com/jp/kurikyu/ohitsu.html

参考資料
https://okitsu-rice.com/items.html
https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1493606651167/

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【ガンボ】

先日、三条ショールームの帰りに立ち寄ったカルディで、我が家でしばらく切らしていたケイジャンスパイスミックスを見つけ、久々に「ガンボ」を作ってみようと思い立ちました。数年前、京都のお店で出会ったアメリカ人に教えてもらい、そのおいしさに感動したアメリカ料理です。

ガンボは、アメリカのルイジアナ州を起源とし、メキシコ湾岸一帯地域に浸透しているシチュー料理です。たっぷりの野菜と肉、魚介などを材料に、オクラやフィレパウダーでとろみをつけ、スパイシーに仕上げられたガンボは、濃厚で風味が豊か。お米との相性は言わずもがな抜群で、伝統的にワンプレートで提供されます。その名前の由来は、実際ほとんどのガンボに入れられる「オクラ」を意味するアフリカの言語であるアンゴラ語の「キンゴンボ」(ki ngombo)、もしくは中央バントゥー語の「キゴンボ」(ki gombo)、略してgomboが、“ガンボ”の語源である可能性が高いといわれています。

ガンボには大きく分けて2つのスタイルがあり、一方は祖先が北米東部のアカディア地方に入植したフランス人の直系で、ルイジアナ南部に移住したケイジャンという人々のガンボ。エビやカニといった魚介類と地元で取れる土着の食材を主に使用し、比較的辛めで、色の濃いルーが特徴、トマトは入れないことが多いそうです。もう一方は、アメリカ南部に最初に入植したフランス人やスペイン人、そしてアフリカ人や先住民を先祖に持ち、ルイジアナ周辺に居住しているクレオールという人々のガンボ。伝統的なフランス風のソースの味付けをベースにして、アフリカ人の料理人がもたらしたオクラと、弱火でゆっくり火を通す調理法をはじめ、魚介と肉を同時に使う、ライスの上に食べ物をのせる、唐辛子を入れるといったスペイン料理の影響、そしてトマトを使うイタリア料理の要素など、さまざまな文化の要素が入り混じっています。

そのどちらにも共通するのは、「聖なる三位一体」と呼ばれる玉ねぎ、セロリ、ピーマンを炒めて使用していること。この3つの食材から出る甘みとうまみが、ガンボのスープベースの基本になっています。野菜がとろけるほど煮込まれ、すべてが一体となったガンボをプレートに盛り付けていると、この一皿にさまざまな文化や歴史が凝縮されていることがとても興味深く、何よりもアメリカという国が持つ多様性を感じずにはいられません。

我が家では「聖なる三位一体」の野菜のほか、鶏肉とソーセージを使い、トマトをたっぷり入れたクレオール風ガンボがお気に入りです。盛り付けるお皿は、60年代のアメリカのレストランで使われていた大衆食器をモチーフに作られたHASAMIのプレート。そしてスープも具材もご飯もしっかりすくえるヨシタ手工業デザイン室のレンゲスプーンの2つが、この料理には欠かせません。安比塗漆器工房の6寸平鉢とも相性抜群です。野菜をたっぷり使った栄養のある料理を、ご飯と一緒にしっかり食べたいという日に特におすすめです。

クレオール風ガンボ

[材料(3~4人分)]
タマネギ(中)1個(みじん切り)
ピーマン(パプリカ) 大1個(ヘタとワタを取りみじん切り)
セロリ 1本(みじん切り)
ニンニク 2片(みじん切り)
トマト 中2~3個(角切り)
オクラ 1袋
ローリエ 2枚
塩 小さじ1(お好みで調整する)
カイエンペッパー(チリパウダー) 小さじ1/4~
ケイジャンスパイスミックス 小さじ1~2
(または、オレガノ・カイエンペッパー・パプリカパウダーをミックスしたもの)
黒胡椒 少々
ソーセージ 150g
鶏もも肉 1枚
エビ(むき身、背わたを取る) 適量
チキンスープまたは水 3~4カップ
パセリのみじん切り 少々(飾り用)
炊いた白米 適量
ホットソース 適量(お好みで)

[作り方]
1. 一口大に切った鶏肉にケイジャンスパイス少々をまぶして下味を付け、しばらく置いてから油を入れた鍋(またはフライパン)で色よく焼く。
2. 1の鍋に細かく切った玉ねぎ、ピーマン、セロリを順番に加え、時々かき混ぜながら、やわらかくなるまで約5分炒める。
3. さらににんにくを加え、香りが出るまで約1分加熱する。
4. 角切りにしたトマト、ローリエ、塩、ケイジャンスパイスミックス、ブラックペッパーを加え、野菜がやわらかくなるまで約5分煮る。
5. ソーセージ、オクラ、チキンスープ(水)を加え、沸騰したら火を弱め、味がなじむまで中弱火で30分程度煮込む。
6. エビを加える場合は、加えたあとピンク色になるまで更に10分ほど煮る。カイエンペッパーを加え、味見をして味を調える。白米と一緒に盛り付け、パセリをトッピング、お好みでホットソースをかけて出来上がり。

HASAMI プレート
https://www.shokunin.com/jp/hasami/plate.html
ヨシタ手工業デザイン室 レンゲスプーン
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/cutlery.html
安比塗漆器工房 6寸平鉢
https://www.shokunin.com/jp/appi/bowl.html

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%9C_(%E6%96%99%E7%90%86)
https://www.elle.com/jp/gourmet/g30557363/cajunvscreolefood-19-0421-r/?slide=1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%96%99%E7%90%86
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3#%E5%8F%82%E8%80%83%E6%96%87%E7%8C%AE
https://www.masterclass.com/articles/how-to-make-gumbo (参考レシピ)
https://cookingloverskitchen.com/2014/03/08/%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e6%96%99%e7%90%86%e3%81%ae%e9%80%b8%e5%93%81%e3%83%bb%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%83%9c/ (参考レシピ)