



【桜あんぱん】
京都では、桜が満開の時期を迎えています。この季節、パン屋さんの店頭では、桜の塩漬けをあんぱんの中心に押したオーソドックスな「桜あんぱん」から、白餡に桜の花と葉の塩漬けを練りこんだ「桜餡」を使ったパンまで、桜の風味で春を表現したパンを見かけます。
あんぱんに桜の塩漬けの組み合わせ。その始まりは、1875年4月4日、東京向島の水戸藩下屋敷にてお花見をされる明治天皇皇后両陛下に、木村屋のあんぱんが献上されたこと。当時、明治天皇の侍従を勤めていた、あんぱんが大好物だった山岡鉄舟が、木村屋の初代当主である木村安兵衛に対し、純日本製のあんぱんをお出ししてはどうか?とアドバイスされたそうです。
そこで、安兵衛とその息子兄弟は、献上するあんぱんに「日本の春」を表現しようと、日本を象徴する国花で、季節感を表現できる「桜」に目を向け、桜の名所として知られる、奈良県は吉野山の八重桜の塩漬けをあんぱんの真ん中に埋め込んだあんぱんを開発。酒種のパン生地と餡の甘みと、桜の塩漬けの組み合わせは絶妙で、明治天皇はいたくこのあんぱんをお気に召し、木村屋のあんぱんは「引き続き納めるように」と両陛下からのお言葉を賜りました。以来、木村屋のあんぱんには桜の塩漬けがトッピングされ、一般に販売されて大人気となりました。
銀座4丁目にある銀座木村家では、一年を通して桜の塩漬けがトッピングされたあんぱんを購入することができます。当店銀座ショールームから徒歩10分の距離にありますので、銀座散策の際に訪れてみるのも良いかもしれません。
いつも家で使っているお気に入りのパン皿も、お花見の季節は外に持ち出して楽しんでみるのはいかがでしょうか?満開の桜と桜あんぱんで、日本の春を最高に楽しんでみてください。
もやい工藝 ケヤキのパン皿
https://www.shokunin.com/jp/moyai/
大久保ハウス木工舎 パン皿
https://www.shokunin.com/jp/okubo/pan.html
辻和金網 手付き焼き網
https://www.shokunin.com/jp/tsujiwa/tetsuki.html
参考資料
http://www.kimuraya-sohonten.co.jp/ec/2013anpan
https://mi-journey.jp/foodie/62223/
https://otonanswer.jp/post/35849/