2022年12月

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【woodpeckerのいちょうの木のまな板ミニが加わりました】

大変ありがたいことに、当店のお客様から取り扱いのご提案を頂きまして、このたびミニサイズも加えさせていただきました。

食卓でちょっと薬味が欲しいとき、思った以上に重宝するのがミニサイズのまな板。場所を取らないので、さっと出して必要な分だけ切るのにちょうど良い大きさです。使い手の声から生まれた、小さいけれど頼れる存在です。

woodpecker いちょうの木のまな板 ミニ
https://www.shokunin.com/jp/woodpecker/

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【兎絵】

来年の干支であるウサギ。明治初期に「兎絵」と呼ばれる浮世絵が多数制作されたことはご存じでしょうか?明治7年に外来のウサギをペットとして飼うことが全国的に大ブームとなり、それに乗じて制作されました。

人々はウサギの毛並みなどを競ったり、珍しい毛色のウサギは高値で取引されたり、あまりに流行したため、翌年に政府は税を課し、取り締まりを強化してその熱狂を抑えました。兎絵の多くはウサギが擬人化され、そのようなウサギに熱狂する社会の様子を風刺的に描きました。

ウサギは飛躍や子孫繁栄の象徴とされ、古来から縁起の良い存在として親しまれてきました。当店では大寺幸八郎商店のミニ干支シリーズや、能作の干支ぐい呑など干支がモチーフの商品を取り扱っています。良い一年になるよう、その年々の干支を選ぶのも良いですし、ご自身やご家族の干支を選ぶのも良いですね。お気に入りの動物と共に新年をお過ごしください。

大寺幸八郎商店 ミニ干支シリーズ
https://www.shokunin.com/jp/otera/eto.html
能作 干支ぐい呑
https://www.shokunin.com/jp/nousaku/shuki.html

参考資料
http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000003-00222423
https://otakinen-museum.note.jp/n/nf4c8927de9c7

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【ガラスペンとペンケース】

ガラスペンは、1902年(明治35年)に日本で開発された筆記具で、風鈴職人の佐々木定次郎氏によって作られました。一度インクを付けるとハガキ1枚程度書けるというインク持ちの良さと、書き味の滑らかさから、瞬く間にイタリアやドイツ、フランスへと広まっていったそうです。

日本での筆記用具の歴史は、渡来(献上・輸入)した筆記具を除くと、大宝年間である701~704年の文献に、筆を作る役職についての記述があることから、その頃にはすでに国産の筆があったようです。1877年には、海外で鉛筆の製法を学んだ小池卯八郎氏が、日本初の国産鉛筆を東京の上野公園で開催された「第1回内国勧業博覧会」で展示しました。1911年には坂田製作所(現セーラー万年筆)が国産初となる万年筆を開発、その後1918年には並木製作所(現パイロットコーポレーション)が純国産の金ペンを開発と、20世紀初頭には現在も人気の万年筆メーカーが次々と創業されました。

1960年代に、オート社で世界初の水性ボールペンが誕生したそうなので、インク(墨)を使った筆記具でいうと、ガラスペンは筆と万年筆の間に普及したものになります。ペン軸からペン先まですべてガラスでできた、一体型のガラスペンが作られたのは1989年で、明治から昭和まではペン先のみがガラス製で、軸は竹やセルなどを使用していました。戦前から昭和40年代初頭にかけては、軸にガラスのペン先を挿し、壊れたらペン先のみを交換する形で、事務用品として活躍したそうです。

ガラスペンは、ペン先をインクにつけると自然に溝にインクが吸い上がる構造で、水で薄めて陰影をつけることが容易にでき、水洗いをするだけでペン先のインクが落ちて、1本でさまざまな色のインクを使うことができます。そのため、ガラスペンで絵を描く、「ガラスペンアート」を楽しむ方も増えています。今では、広いガラスペンコーナーがある文房具売り場も増えており、こだわる方はインク入れやペンレストもガラスで揃えています。私もお気に入りのガラスペンで絵を描けるということを知って、喫茶店などでささっとガラスペンを楽しめたらと思い、ガラスペンが入るペンケースを探していました。

エムピウのロトロ・スエードは、“rotolo”(巻物)の名のとおり、一枚革をくるんと巻いたペンケース。円筒状に革を巻きつけ、ギボシで留める構造です。内容量に合わせてピタリと革がホールドするように、留め具の手前にゴムバンドを挟んでいます。ペンを受け止めるため、革の端に沿って最小限のマチがつけられており、ペンをきっちりと包み込み、安心して持ち運ぶことができます。お気に入りのペンを、素敵なペンケースで持ち運んでみてはいかがでしょうか?

エムピウ ロトロ・スエード
https://www.shokunin.com/jp/mpiu/rotolo_suede.html

参考資料
https://glasspen.jp/REKISHI.html
https://www.kurokabe.co.jp/topics/2020/08/25/心地よい書き味を試したくなる「ガラスペン」/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ガラスペン
https://kusanomido.com/study/history/36640/
https://radichubu.jp/kibun/contents/id=41067