2022年12月

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夜はルーローうどんにしてみたところ、予想以上においしかったです。おにぎりに入れることもできるので、いろいろと自分なりのアレンジを楽しめますね。

白山陶器 6寸浅めん丼
https://www.shokunin.com/jp/hakusan/mendon.html
青龍窯 鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/hachi.html

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【魯肉飯(ルーローハン)】

調理に時間がかかっても、一口食べると「作って良かった!」と思える料理の一つが、魯肉飯(ルーローハン)。現地でもさまざまなレシピがありますが、豚バラブロックを細かく切り、しいたけや油ねぎ(揚げたエシャロット)、台湾醤油、砂糖、米酒、生姜、八角などの調味料で味を付けて煮込んだ、台湾のソウルフードです。台湾の小吃店(シャオチーティエン・軽食などを提供する店)や魯肉飯の専門店に入れば、小さい茶碗サイズなら日本円で130円ほどで食べることができます。

魯肉飯の正式な表記は「滷肉飯」ですが、日本の中華街に滷肉飯が伝わった際に、塩水に香料や醤油を入れて長時間煮込むという意味を表す「滷」の文字が日本の常用漢字になかったため、同じ発音の「魯」の文字を当て字とし、そのまま日本に定着したとされています。しかしこの「魯肉飯」の表記は台湾に逆輸入され、夜市などの屋台では日本からの観光客に向けた、日本式の「魯肉飯」の看板もたびたび見かけられます。

台湾で広く愛されてきた魯肉飯は、かつて厳しい時代を生きた台湾の農民が、貴重な食材である豚肉を家族みんなが平等に食べられるようにと、豚肉を細かく刻んで煮込んだものをご飯にかけたのが始まりなのだそうです。醤油や砂糖をベースにした味付けは、日本人にも身近であることから何となくほっとするような懐かしい味。そこに八角や五香粉といったスパイスの香りが加わると、ご自宅で料理をしながらにして台湾の空気を感じることができるのではないでしょうか?

[材料]
1. 豚バラブロック 500g 約1センチ角に切る
2. しいたけ 大4~5枚 豚バラと同じぐらいの大きさに切る
3. 玉ねぎ 大4分の1 薄切りにする
4. ねぎ(青い部分) 1本分
5. 生姜 スライスしたもの3枚程度  
6. にんにく(みじん切り) 1個
7. ゆで玉子 4個

[調味料]
1. 砂糖 30g
2. オイスターソース 大さじ2
3. 醤油 大さじ3
4. 酒 大さじ3
5. 水 500ml
6. 五香粉 大さじ2分の1
7. 八角 2かけ
8. 胡椒 少々

[作り方]
1. 薄切りにした玉ねぎをきつね色になるまで油で揚げる。
2. 中華鍋かフライパンを熱し、1の油を少々と、豚バラ肉を入れる。豚バラ肉から脂が出るまで炒める。
3. にんにくを入れ、香りが出るまで炒める。しいたけを加える。
4. 砂糖を入れ、溶けるまで炒める。
5. オイスターソースを加え、よく混ぜる。
6. 醤油と酒を加え、よく混ぜる。
7. 具を煮込み用の鍋に移し、水、五香粉、ねぎの青い部分、生姜、八角、胡椒を加え、沸騰させる。
8. 揚げた玉ねぎと、ゆで玉子を入れ、よく混ぜる。
9. 蓋をして弱火で45分程度煮込む。
10. 蓋を開け、更に10分ほど煮込み、肉汁にとろみがついたら出来上がり。

青龍窯 飯茶碗 大
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/chawan.html
青龍窯 小鉢 大
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html
山田工業所 打出し片手鍋
https://www.shokunin.com/jp/yamada/
中村銅器製作所 段付き鍋
https://www.shokunin.com/jp/nakamuradouki/seiro.html
木屋 鍋蓋 21cm
https://www.shokunin.com/jp/kiya/nabebuta.html
一菱金属 すくいやすく注ぎやすいレードル
https://www.shokunin.com/jp/ichibishi/

参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%B7%E8%82%89%E9%A3%AF
https://cjjc.weblio.jp/content/%E6%BB%B7
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/352321/012400016/?P=1
https://www.youtube.com/watch?v=LsW7gqaeIGk

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【歌舞伎】

先日、初めて襲名披露公演を見に歌舞伎座へ行きました。口上では、市川團十郎家に代々受け継がれ、現在は市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿だけが舞台上で披露することができるという「にらみ」を、お決まりの「ひとつ、睨んでご覧にいれましょう」という言葉のあとに披露しました。「にらみ」は、「天と地を同時に見渡す」という意味があり、睨まれると邪気が払われて一年間無病息災で過ごせる、といわれているそうです。

歌舞伎は、江戸初期(1603年)に京で出雲大社の巫女(みこ)を名乗る「お国」という女性が、その頃流行した奇抜な格好でおかしなことをする「傾き者(かぶきもの)」と呼ばれる人たちの、扮装やしぐさを取り入れた「かぶき踊り」を披露したことが始まりとされ、京だけでなく江戸、大阪など各地で流行しましたが、風俗を乱すという理由で禁止されてしまいます。その後、それまでも少年たちによって演じられていた「若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)」に人気が集まるようになりますが、こちらも「かぶき踊り」と同じ理由で禁止となってしまいます。それからは少年ではなく、成人の証として前髪を剃り落とした「野郎頭(やろうあたま)」の男性による歌舞伎という意味で、「野郎歌舞伎(やろうかぶき)」が生まれたそうです。

「かぶき踊り」からおよそ100年を経て、歌舞伎も大きく発展します。「荒事(あらごと)」が確立されます。「見得(みえ)」や「六方(ろっぽう)」という力強い演技法や、「隈取(くまどり)」という呪術的にも見える化粧がされるようになりました。この頃、荒事で人気を得たのが、初代市川團十郎です。更にその100年後の、文化・文政年間(19世紀前半)には、江戸に人口が集中し、新しい文化や美術、工芸、音楽などが次々と生まれ、歌舞伎はさらに勢いを増し、後世に影響を与えた名優が多く現れたそうです。

特に、今回の演目の一つの「助六由縁江戸桜助(すけろくゆかりのえどざくら)」が素晴らしく、主役の江戸一の男伊達を、市川團十郎白猿が演じたのですが、登場した時の眩しいほどの形の良さと、立っているだけで圧倒的な華のある役者ぶりは、この役を演じられるのは團十郎をおいて他にいない、と思わせるほどでした。また、この演目は吉原を舞台にしているので、花魁姿の揚巻(菊之助)や、白玉(玉三郎)をはじめとした花魁たちの衣装の素晴らしいこと!音楽も、今では他の演目では聴くことのできない、河東節という江戸浄瑠璃が演奏され、幕間には、アーティストの村上隆が、團十郎をモデルに歌舞伎十八番をデザインしたという祝幕が掲げられるなど、何もかもが素晴らしく、贅沢な公演となっていました。

歌舞伎座は、銀座ショールームから徒歩約10分です。400年以上の歴史があり、重要無形文化財や無形文化遺産に指定されている日本の伝統芸能を、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

歌舞伎座
https://www.kabuki-za.co.jp/
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/history/history1.html
https://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/play/play14.html
https://quiz.community.fmworld.net/quiz/archive/20220220/answer2.html
https://spice.eplus.jp/articles/310548
https://ja.wikipedia.org/wiki/歌舞伎