2022年11月

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【ギャラリー「日々」】

銀座ショールームから徒歩3分ほどのところにあるギャラリー「日々」で、動物をモチーフにした器を多く作陶されている、沓沢佐知子さんの作品展が開催されています。

最低でも3回は窯入れをすることで、ブロンズのような深い質感を出しているそうです。動物の形をしているものも、そうでないものも沓沢さんの手間と愛情が感じられ、見ているだけで温かい気持ちになります。

展示は11月30日(水)までです。銀座ショールームにお立ち寄りの際は、併せて訪れてみてはいかがでしょうか?

沓沢佐知子(陶)作品展
https://ginza-nichinichi.com/exhibition/2022/11/10/7195/
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

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【九州の醤油は甘い】

和食に欠かせない醤油。ご家庭には何種類の醤油がありますか?福岡県の家庭では、濃口とさしみの2種類は必ずあり、使い分けている家庭が多いように思います。さしみ醤油の甘さにより新鮮な魚にうま味が足されるため、刺身に醤油をまとわせることが習慣化していて、小皿の醤油の減りが早いなんてことがよくあります。

醤油には地域性があり、土地の風土や食文化と深く関わっています。九州の醤油は甘いとよくいわれますが、気温や食材などにその理由があるようです。九州では全般的に甘い味付けが好まれており、他地域と比べると煮物一つ取っても甘いのが特徴です。中でも宮崎県や鹿児島県など暖かい地域ほど醤油の甘さが強く濃くなりますが、気温が高いほど甘いものがおいしく感じられるということが理由のようです。また、江戸時代に長崎の出島が貿易の窓口であったため、比較的砂糖が手に入りやすい土地だったということもあります。とはいえ砂糖は高級品のため、料理や醤油に日常的に大量に使えるものではなく、甘味をつけた料理は高価なものとして客人へのおもてなし料理として振る舞われ、甘味のある食事が地域の味として根付きました。

そして魚との関係も大きく、海に囲まれた九州では新鮮な魚を刺身で食べることを好み、新鮮な身はプリプリと歯ごたえが良く、醤油を弾いてしまうため、甘くてとろみのついた醤油は刺身との相性も良いです。福岡県内でも、漁業が盛んな糸島市や宗像市ではタイやイカに合う甘めの醤油、北九州市や筑豊地域など工業地帯では、甘すぎずうま味を感じられる程よい味わいの醤油など、近郊で獲れる魚に合わせて醤油が作られています。実は、福岡県は全国一醤油メーカーの多い県で、北九州市内だけでも14ほど醤油醸造所があり、独自性のある醤油が作られています。

当店では4つのブランドの醤油差しを取り扱っております。素材やデザイン、注ぎ口などに、技術とこだわりのある品ばかりです。醤油だけでなく、お酢やオイル入れとしてもご利用いただけます。食卓に飾っておきたくなるような醤油差しはいかがでしょうか?

THE 醤油差し
https://www.shokunin.com/jp/the/
白山陶器 G型しょうゆさし
https://www.shokunin.com/jp/hakusan/g_gata.html
廣田硝子 元祖すり口醤油差し
https://www.shokunin.com/jp/hirota
東屋 醤油差し
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/shouyu.html

参考資料
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002775.html