2022年10月

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【琺瑯】

ホーローホーローとよく言葉にはするのですが、“琺瑯”という漢字も難しく、多分、おそらく、きっと、私は理解していないのでは?と思われます。「琺」は釉薬、「瑯」は美しい石という意味があるそうです。そして「琺瑯」は七宝質という意味で、七宝とは、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・しゃこ・珊瑚(さんご)・瑪瑙(めのう)といった7種類の宝物のことです。現在のイメージとは違い、もともとは装飾品、美術品という意味合いだったようです。

「琺瑯」の歴史は古く、最古の物としては、紀元前のエーゲ海ミコノス島で琺瑯加工品が発掘されています。そこから中東、遠くは中国へ、もう一方はフランス、ドイツへと広がっていきました。エジプトのツタンカーメンのマスクも琺瑯製品として有名で、黄金にラピスラズリや鉱石を砕いた物を焼き付け、装飾されています。シルクロードから仏具として日本に伝わったのは飛鳥時代とされています。高価な工芸品や装身具が中心で、庶民が実用品として使い始めたのは幕末の頃だったようです。

さまざまな場所で使い続けられている琺瑯製品、一時は新素材のステンレス、安価なプラスチック製品の台頭によりかげりを見せていたものの、近年、その良さが見直され、人気となっています。琺瑯製品は金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材で、強いけれど錆びやすい鉄と、美しいけれどもろいガラスを結合させた、複合製品になります。

特徴としては冷却性、耐久性、耐熱性に優れています。琺瑯容器もオーブンや直火もOKということに改めて驚かされます。非吸着性にも優れていて、ガラス質は内容物と化学反応を起こすことがないので、汚れや匂いがつきにくく、雑菌が繁殖しにくいので清潔に保てます。そして何よりも鉄とガラスでできているので、有害なものは含まれず、安心してお使いいただけるのです。短所としては、ガラスで覆われているため衝撃や落下のよる欠けや割れが生じることもありますし、鉄でできているものは鉄錆が生じることもあります。また、電子レンジは使えません。

私もGLOCAL STANDARD PRODUCTSのツバメ印のコーヒードリッパーを愛用しています。飲む量に応じてさまざまな口径のカップや水筒に直接コーヒーを落とすことが多いため、裏面には抽出口以外はフラットなこちらのドリッパーがとても重宝しています。そしてこちらの琺瑯ドリッパーは、ステンレス材を使用しているので、ステンレスの錆びにくい特長を生かし錆止め剤を使用せず、直接琺瑯を塗布しているので、薄くて軽い仕上がりになっています。ステンレス材の琺瑯製品が世界でも珍しいのはその工法の難しさで、職人技が要求されるのです。もちろんコーヒー本来の薫りと味覚も楽しめます。

職人.comでは野田琺瑯のケトルや保存容器、月兎印のスリムポットなどの琺瑯製品を取り扱っております。ただ今銀座ショールームでも野田琺瑯の持ち手付きストッカーとケトル、スタッフおすすめのリネンコーヒーフィルターも展示がございますので、ぜひお立ち寄りください。

GLOCAL STANDARD PRODUCTS ツバメドリッパー
https://www.shokunin.com/jp/glocal/dripper.html
岡井麻布商店 リネンコーヒーフィルター
https://www.shokunin.com/jp/okai/coffee.html
野田琺瑯 アムケトル
https://www.shokunin.com/jp/noda/kettle.html
野田琺瑯 琺瑯容器
https://www.shokunin.com/jp/noda/
月兎印 スリムポット
https://www.shokunin.com/jp/tsukiusagi/
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://radonna.biz/blog/enamel/
https://ja.wikipedia.org/wiki/琺瑯
https://www.nodahoro.com/horo

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秋は果物のおいしい季節ですね。

先日、南アフリカ産のグレープフルーツが安くなっていたので、たくさん購入しました。

東屋のジューサーを使って手で搾り、朝食にいただきました。家族からは電動のジューサーがあるのに手絞りは面倒では?と問われましたが、面倒もおいしくなる調味料のうちなのだと答えてみました。

東屋 ジューサー
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/juicer.html

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秋の空気が気持ちいいですね。若松ショールーム、銀座ショールーム、三条ショールームともに開いておりますので、ぜひお越しください。小樽ショールームはいよいよ11/6(日)に仮オープンする予定ですが、まだまだ什器の搬入が完了しないと思いますのでご了承くださいませ。今週もお待ちしております。

ショールームのご案内
https://www.shokunin.com/jp/showroom/