2022年09月

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ビール好きにとって小樽といえば、やはり小樽運河沿いの小樽ビールでしょうか。我々も先日の出張時には開放的なテラス席で新鮮なドイツ式生ビールを堪能させていただきました。こちらを訪れたのは15年ぶり。早かったようないろいろあったような15年をビールと共に振り返りました。

職人.com小樽ショールームがこれから入居する協和浜ビルは、こちらのお店から見て運河対岸に位置し、小樽随一の観光スポットと言える浅草橋から徒歩1分です。ただ今ショールームスタッフを募集しておりますので、ぜひサイトをご覧くださいませ。

スタッフ募集(銀座、三条も募集しております)
https://www.shokunin.com/jp/etc/boshuu.html
小樽ビール
https://otarubeer.com/jp/

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【薬膳的秋の養生】

日ごとに暑い日が少なくなり、季節は夏から秋へと移り変わっています。身体も、寒くなる季節に向かう準備をしておくと良い時期です。秋の始まりの時期は、夏の暑熱(しょねつ)がまだ残っている状態に、秋の乾燥が加わるという特徴があります。そこで気を付けたい臓器として「肺」があります。肺を潤し、咳や痰などの不調症状が出ないように食でケアを心掛けると良いとされています。身体を冷やす作用のある夏野菜を控え、秋の食材を取り入れた汁物を献立に加えることで快適な秋を過ごす助けになるかもしれませんね。

また、米、鶏肉、豆類、かぼちゃ、じゃがいも、長芋、しいたけ、さつまいも、鮭、鰆(さわら)などは、夏の疲れを改善して、気を補う食材とされています。肺の働きを助ける食材には、長芋、ゆり根、アーモンド、大根、柿、梨などがあります。「鰆」は春の魚と書きますが、地域によって旬が春と冬の2回あり、関東では「寒鰆」が好んで食べられています。春の鰆に比べて脂ののりがよく、DHAやEPAなどの栄誉素も豊富に含まれています。こうしてみると、なるほど、旬のものばかりが挙げられます。難しい知識より、季節感を感じて過ごすことが良いようです。昔から、旬のものを食べるのが健康に最も良いとされていますが、旬を意識した食生活の大切さを改めて感じます。

店頭には旬を迎えたキノコ類がたくさん並んできています。今は一年中手に入る食材ですが、やはり旬の時期に取り入れることで身体の働きを補うことに役立ちます。椎茸は疲労回復と免疫力アップ。シメジは便秘や美肌に。舞茸とマッシュルームも免疫力アップと体力増強に。こうして調べてみると、季節の変わり目に陥りやすい症状に作用することが分かります。

今日はスープを一つ、ご紹介します。余分な水分を代謝するチカラある「昆布」と、気を補う力のある「玄米」を組み合わせたスープです。

干ししいたけと玄米のスープ

(準備)
※玄米を洗い水気を切ってから、鉄フライパンで中火で炒って煎り玄米にします。
※椎茸は干して乾燥させます(市販のものでも良いですが、ザルや網に広げて室内に置いておくだけでも作れます)。

[作り方]
1. 耐熱の大きめの器に昆布と椎茸を戻し汁と共に入れます。この時、60℃程度の温度で戻すとおいしい出汁になります。
2. 1に煎り玄米を加えて、水分が足りなければ水を足します。
3. お好みで鶏肉やナツメ、クコの実なども加えて、器ごとセイロで蒸し、蒸しスープにします。青龍窯の鉢は、山一の中華せいろに入れてスープを蒸すのにちょうど良いサイズです。食材にもよりますが、15分前後の蒸し時間で玄米の栄養もそのままに、旨味たっぷりの食べる薬膳スープが出来上がります。味付けは味噌を溶くのもよし、塩や塩麹でも、お好みでどうぞ。

山一 中華せいろ
https://www.shokunin.com/jp/yamaichi/seiro.html
青龍窯 鉢
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/hachi.html
小笠原陸兆 フライパン
https://www.shokunin.com/jp/rikucho/fryingpan.html
FD STYLE フライパン
https://www.shokunin.com/jp/fdstyle/fryingpan.html

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【おかめ】

秋の気配を感じるようになりました。暑くもなく寒くもない、花粉もない良い季節です。おいしいものも増え、自然と食欲も出てきます。

戦後1946年創業の「おかめ」は銀座で人気の甘味処です。1930年代、深川に二川屋というお店を出したのが「おかめ」の前身で、その後有楽町に本店を構えました。創業当時は朝日通りという朝日、読売の両新聞社がある賑やかな歓楽街にあり、朝の10時半から深夜3~4時まで営業していたそうで、主婦や学生だけでなく、日劇のダンサーさんや銀座のクラブのホステスさんまで集まる場所だったようです。甘味処とは思えない、現在の甘味処のイメージとはまた違った幅広い憩いの場だったようですね。その後、代が変わっていくとともに、看板メニューができたり佇まいも数寄屋造りから民芸造りになったりと、現在は麹町に1店舗、有楽町に2店舗、どのお店も銀ぶらで歩き疲れた身体をほっとさせてくれる雰囲気です。

店内の家具には松本民芸家具の物が多く使われており、食器なども会津の陶芸家のものや柳宗理のスプーンであんみつをいただくことができます。装飾品も芹沢銈介の型染をはじめとした「民藝」で統一されており、華美な装飾品よりも力強くて温かく、入り口には笑顔のおかめ面が出迎えてくれます。店内でお茶を出してくださるお姉様方も、私的には同年代の方が多く、これまた安心感を感じてしまうのです。

そんな「おかめ」の私の一推しは「蔵王あんみつ」。寒天の上に餡、その上に蔵王連峰の樹氷を思わせるソフトクリームがのっています。餡が小豆でなく、金時豆餡というところがポイントです。金時豆には黒豆の3倍ものポリフェノールや、大豆の1.5倍の食物繊維が含まれています。活性酸素を除去し腸内環境を整え、免疫力を高めるには最適です。小豆よりも粒が大きいので存在感もあり、シンプルでありながらどっしりとした味わいです。

そして、看板メニューのおはぎも外せません。お土産でよく持ち帰るのですが、サイズはかなり大きめで、オーダーしてから作ってくれるため、ほんのり温かいおはぎの包みを手渡され、ただそれだけで幸せな気分にになるのです。日本人で良かったなぁと思えるのです。甘味のほかにも、おでんやきしめん、お雑煮もあります。しょっぱいもののあとには甘いもの、そしてまたしょっぱいものに戻りたくなるのは私だけでしょうか?そんなエンドレスな「おかめ」にぜひ立ち寄ってみてください。銀座ショールームもお忘れなく!奥野ビルでお待ちしております。

甘味おかめ 有楽町店
https://goo.gl/maps/Ycj8eTdemJkYDNcV6
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://kisetsumimiyori.com/kintokiazuki/#i-5
http://www.kanmi-okame.jp