



【倉敷の帆布とイグサ】
帆布とは、綿糸や麻糸を使い「平織り」で作られた生地のことで、「キャンバス」と呼ばれることもあります。現在、日本製の帆布の約7割は岡山県倉敷市で製造されています。
400年前まで海だった倉敷市の平野部一帯は、江戸時代に干拓により陸地になりました。もともと海であったために土壌の塩分が強く、そこで塩分に強い綿やイグサが栽培されるようになったそうです。温暖な気候と豊富な水源、糸を撚る技術が相まって、倉敷市は帆布の生産やイグサの生産が盛んになっていきました。
帆布の生地の特徴は、厚く、とても丈夫な上に通気性にも優れているという点。その強度ゆえに、かつては船の「帆」の部分にも使われていたほど。強い海風に耐えうるその頑丈さから、昔より人々の生活に役立ってきました。最初はゴワゴワと硬い感触ですが、使っていくにつれ柔らかく馴染んでいき、使い込むほどに深い味わいが生まれてくるのが魅力です。
街中での自転車カルチャーから目にすることが多くなったメッセンジャーバッグ。ファッションアイテムとしても人気があります。一般的にメッセンジャーバッグは左肩で背負うタイプが多いようです。右腕をショルダーに通して背負う感じになります。締めすぎではないかと思うくらいに密着させると荷物の重さも軽減して感じられます。
ただ今銀座ショールームでは、倉敷帆布「6SHiki」のメッセンジャーバッグと、イグサで編んだ「須浪亨商店」のいかごを展示しています。倉敷の歴史の中で育まれてきた綿とイグサの伝統を同時にご覧いただけます。メッセンジャーバッグの背面には、背負ったままでも取り出しやすいようにファスナー付きのポケットが付いています。走るときは背負い、信号待ちなどでもくるっと前にスライドさせて中のものを取り出すのに便利なポケットです。いかごは、畳を張り替えたあとのような、懐かしい香りがします。「民藝」と出会い、祖母から譲り受けた機(はた)と技法に更に工夫を凝らし、デザインにも磨きをかけて送り出された古くて新しい作品の一つです。
6SHiKi メッセンジャーバッグ
https://www.shokunin.com/jp/6shiki/messenger.html
須浪亨商店 いかご
https://www.shokunin.com/jp/sunami/ikago.html
銀座ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html
参考資料
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/30993.htm
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%95%B7%E5%B8%86%E5%B8%83
https://crea.bunshun.jp/articles/-/31034





