2022年03月

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皆様、すり鉢はお持ちでしょうか。

すり鉢は、もともとは大正時代に臼から発展した調理道具です。人類の歴史の中で火と道具と言語の使用があります。石の臼を使用して木の実や穀物を食べることを可能にし、調理方法が多様化していきました。日本は縄文時代の遺跡から硯のような「石皿」と呼ばれる石臼が出土しています。

臼には粉砕する「ひき臼」と擂りつぶす「つき臼」の2種類があります。木の臼と杵は家庭にはどこでもあり、精米したり餅を作り、石の粉ひき臼でうどんや蕎麦、きなこなどを作り出していました。次第に大正末期から昭和初年にかけて動力製粉に変わりつつあった中で、昭和20年前後の戦争による食料難で臼は復活しました。その当時は都市部においては一升瓶を使い、精白したりもしたそうです。そして、高度成長時代において製粉は機械化し、現在はお正月の行事の餅つきなどに姿を残しています。手動の臼が失われることはなく、香辛料などの粉砕にインドは石皿、タイでは石臼が使われ、一陽窯のスパイスミルのように陶磁器の小さな臼もあります。

そして臼の仲間として、すり鉢とおろし金があります。すり鉢の原型は中国の宋の時代に見られるそうですが、鎌倉時代に備前焼の櫛目の溝が刻まれたすり鉢が出てきました。味噌は臼と杵で大豆をつぶし、味噌汁はすり鉢で味噌を擂り、漉して作っていました。今の一般的な味噌は漉し味噌で、家庭ですり鉢で擂る作業はなくなりました。

一陽窯のすり鉢は、櫛目すり鉢の始まりである備前焼です。「投げても割れぬ、備前すり鉢」と謳われ、釉薬をかけずに約2週間前後1200度以上の高温で焼き締めるために強度が高くなります。

春が少しずつやってきています。旬を楽しむおすすめすり鉢料理は「筍の木の芽和え」です。山椒の木の芽を擂り下ろしたものに白味噌やだしを加え、茹でた筍を和えます。何世紀にもわたる庶民の日常的な調理道具で、スローフードとして筍を見かけたらぜひ春の味覚を楽しんでみてください。

一陽窯 スパイスミル
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/spice.html
一陽窯 すり鉢
https://www.shokunin.com/jp/ichiyou/suribachi.html
大矢製作所 銅おろし金
https://www.shokunin.com/jp/oya/

参考資料
『臼(うす)(ものと人間の文化史25)』三輪茂雄著
https://ja.wikipedia.org/wiki/すり鉢
https://kinarino.jp/cat4-グルメ/36909-和洋中を楽しめる%E3%80%82すりごまだけじゃない!「すり鉢」で自家製ダレ・ソース作り

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【花と花瓶】

3月は、卒業をはじめ異動や退職などのお祝いとして、花を贈ったり贈られたりする機会が増える時期です。花を見ていると、幸福感を感じたり気分が明るくなったりするという経験を持つ方も多いのではないでしょうか?

2011年に、千葉大学環境健康フィールド科学センター(自然セラピープロジェクト)により行われた調査によると、花のない部屋とある部屋を比較した場合、花のある部屋では「活気」の心理状態が大幅に増加し、「混乱」「疲労」「緊張・不安」といったネガティブな気分が低下することが明らかとなりました。また、リモートワークが増えた昨今では、部屋やデスクに花を飾ることで、生産性が高まったり、創造力が刺激されるという効果も期待されています。

花束を頂いたら、まずはラッピングを解いてビニールや紙を取り除き、花が水を吸い上げられるように、花の茎を水の中につけた状態で茎を切る「切り戻し」を行います。水の中で切ることで、水圧がかかり花が水を吸い上げやすくなります。切り戻しが終わったら、お気に入りの花瓶に生けてみましょう。花を傷めないように、多少余裕のあるサイズを選ぶのがおすすめです。

クリンクルスーパーバッグは、愛知県瀬戸市にて1973年に設立されたセラミック・ジャパンのアイコンとも呼べる商品。設立から2年後の1975年に発売され、1982年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクション(永久保存品)に選定されました。表面に釉薬を使用しないことで、立体感と軽やかさ、しわの陰影が強調され、本物の紙袋のような質感が表現されています。

花を飾っていないときも、オブジェのような存在感を醸し出すニュークリンクルスーパーバッグ。世界基準で選定された日本を代表するにふさわしい花瓶です。頂いた花束のため、お部屋を彩る季節の花のため、また大切な方への贈り物として、どうぞご検討くださいませ。

セラミック・ジャパン ニュークリンクルスーパーバッグ
https://www.shokunin.com/jp/ceramicjapan/crinkle.html

参考資料
https://www.mizuho-ir.co.jp/case/research/flower2012.html
https://lifft.jp/blogs/journal/healing-effect
https://www.moma.org/collection/works/3429

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【春分の日】

寒さも和らぎ、春の気配が感じられる頃となりました。春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という趣旨の祝日です。また、この日は昼と夜の時間がほぼ同じになるだけでなく、春分の日とその前後の3日間を「お彼岸」と呼び、先祖供養を行う日でもあります。感謝の気持ちを込め、ぼた餅をお供えする習慣もあります。

「お彼岸」のお墓参りは日本だけの風習で、あの世は西に、この世は東にあるとされ、太陽が真西に沈む「春分の日」と「秋分の日」が現世と極楽浄土が最も近くなる日と考えられていたからだそうです。

「寒さも暑さも彼岸まで」という言葉があるように、だんだんと気温が上がり、過ごしやすくなっていきます。桜の開花情報があるのもこの時期です。銀座ショールームから徒歩約5分の場所には、銀座桜通りという50本ほどの桜が立ち並んでいる通りがあります。開花している時期は街並みもいっそう華やかになっています。ショールームにお越しの際に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

松屋漆器店 白木塗二段重
https://www.shokunin.com/jp/matsuya/
能作 箸置 「さくら」 5個入り
https://www.shokunin.com/jp/nousaku/hashioki.html
安比塗漆器工房 手塗箸
https://www.shokunin.com/jp/appi/hashi.html
銀座ショールーム(金土日月の12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://www.yamanashibank.co.jp/fuji_note/culture/shunbun-no-hi.html
https://kishimojin.net/archives/13746
http://www.tokyo-park.net/flowerpark/1310210003.html