2022年03月

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【蒸す調理法】

蒸し料理は、湯気によって温順な状態で加熱されるため、食材を乾燥させずに調理することができます。100℃よりも温度が上がらないので、栄養をあまり失わず素材を生かせる調理法として知られています。ふっくらしっとり、中華まんなどがそうですね。

天然素材のセイロは、湯気が抜けやすく湯気で食材を濡らしすぎない特徴があります。素材の檜の香りもほんのり楽しめる足立茂久商店のわっぱセイロは、電子レンジでも使用できます。また、蒸すだけでなく、冷やご飯を温めるのにも最適。付属の台座にのせて、そのまま食卓に出すことも可能です。

江戸時代から続く新潟唯一の老舗が作る鉄釘を使用しないわっぱセイロ。本物の工芸品で蒸す調理法を日常的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

足立茂久商店 わっぱセイロ(おかずや一人分のわっぱ飯に最適な5寸が再入荷しております)
https://www.shokunin.com/jp/adachi/seiro.html

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【鶴のようにしなやかな片口】

我戸幹男商店の片口・鶴仙が加わりました。

1908年(明治41年)、我戸木工所として創業した我戸幹男商店は、木地屋の理念を受け継ぎ、漆器の元となる木地の完成度にこだわったモノづくりをしています。

吉祥と長寿の象徴である鶴のしなやかなフォルムと、石川県加賀市山中温泉にある景勝地「鶴仙渓(かくせんけい)」の流れをイメージした片口・鶴仙。その優美な形状や薄く仕上げられた注ぎ口からは、木地加工の卓越した技術を感じ取ることができます。

天然の素材が生み出す美しい木目と、木地師が丁寧に仕上げた木地の完成度を重んじ、木目を隠すことなく大胆に見せたデザイン。厳選された素材、木地師の挽き、透明感のある仕上げのすべてが完璧であってこそ成り立つ逸品です。

我戸幹男商店 片口 鶴仙
https://www.shokunin.com/jp/gato/kakusen.html

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【鯖街道】

福井県南西部に位置する若狭は、北は若狭湾、南は京都へ続く山間部を有する豊かな自然に恵まれた地です。

若狭は古代より海産物の名産地であり、朝廷に食材を貢納する「御食国」に指定された地域の一つでした。江戸時代になると、大阪と北海道を結ぶ北前船の本拠地となり、水揚げで賑わいました。

それらの海産物は行商人の背に担われ、峠を越えた京都へと徒歩で運ばれていきました。若狭から京都へと至る街道や峠道は多数ありますが、運送物の中でも特に鯖が多かったことから、これらの道は総称して「鯖街道」と呼ばれるようになりました。

鯖街道の中でも最大の物流量を誇ったのは、小浜から熊川宿を経由し、滋賀県の朽木村を通り、京都の出町柳に至る「若狭街道」です。熊川宿は、鯖街道随一の宿場町として繁栄し、現在でもその伝統的な街並みを見ることができます。

また、京都までの最短ルートとして利用されたのは「針畑越」という丹波高地を縦断する険しい道です。この道には、峠を越えて若狭にやってきた兄弟神、海彦・山彦の伝説が語り継がれおり、「一番古い鯖街道」ともいわれています。

若狭には「京は遠ても十八里」という言葉があり、京都は遠いと言っても十八里だ、と行商人たちは約70kmの道のりを勇んで進みました。冷蔵技術のなかった当時は、獲れたての鯖を塩でしめてから運んだため、一昼夜の輸送を経て、京都に着く頃にはちょうど良い塩加減になったそうです。鯖街道を通って運ばれた食材は、京都の食文化の大きな支えとなったのです。

木屋 寿司巻き
https://www.shokunin.com/jp/kiya/sushimaki.html
ヨシタ手工業デザイン室 チーズボード
https://www.shokunin.com/jp/yoshita/cheese.html

参考資料
http://www1.city.obama.fukui.jp/japan_heritage/story/index.php?id=3
https://kumagawa-juku.com