



【奥原硝子製造所のコップ】
琉球ガラスは沖縄の伝統工芸の中では新しい民藝品に分類されます。戦後の駐留軍からの需要で、ガラスの材料がないために、米兵たちが捨てていたコーラやビール瓶の廃瓶を使用して製造されました。製品はアメリカ人の生活様式と好みに合わせ、コップやワイングラス、水差しなどが作られていました。そのような琉球ガラスは、日用品の「用の美」として、民藝運動を牽引した一人である濱田庄司により見出され、沖縄の名産となりました。
一点一点異なる形、気泡や黒い点が入ることもあるような素朴さ、そして厚手のぽってりとしたフォルム。奥原硝子製造所のコップは、沖縄の焼き物と同じように力強い存在感があり、その気候と風土を感じさせる味わい深いものです。琉球ガラス最古の工房である奥原硝子製造所の商品は、原料に窓ガラスの廃ガラスを使用したライトラムネカラーです。沖縄の海と空のような色とフォルムに、南国の気分やおおらかさを感じます。
そんな沖縄のコップを、目覚めの水を飲むのに使用するのはいかがでしょうか?(うがいをしたあとの)朝のコップ一杯の水は、睡眠中の脱水症状を補い、神経が多く集中しているといわれる口内を刺激して朝の脳と身体のスイッチを入れるのに良いとされています。耐熱グラスではないので熱湯は使用しないようにしてください。
奥原硝子製造所 コップ
https://www.shokunin.com/jp/okuhara/kop.html
奥原硝子製造所 ペリカンピッチャー
https://www.shokunin.com/jp/okuhara/pelican.html
参考資料
https://toyokeizai.net/articles/-/421622
民藝の教科書⑤『手仕事いろいろ』久野恵一監修