



【くるみ油でお盆のメンテナンス】
大切に使っているわたなべ木工芸の茶盆。厳選された北陸産ケヤキの茶盆は、無塗装無着色、手作業による研磨のみで仕上げられた、白木の美しさが際立つ逸品です。
そんなお気に入りの茶盆に、熱々の鉄急須をうっかり置いてしまい、黒い焦げあとのような模様が付いてしまいました。そのままにしておくのも気が引けるので、以前からやってみたかった白木製品のセルフメンテナンスに挑戦してみました。
まずは、目の粗い紙やすりで焦げた部分とその周辺をやすりがけして焦げ付き部分を落とし、その後、目の細かい紙やすりで表面をできるだけ滑らかにします。次に植物性の油を表面に塗り込んでいくのですが、つぶしたくるみの実から出る油を使ってメンテナンスする方法を見つけたので、早速試してみることに。油は、不乾性油、半乾性油、乾性油の3種類に分類され、オリーブオイルや菜種油は、べとついた状態のまま固まらない性質を持つ不乾性油。反対に乾性油は、空気中で樹脂のように固まり表面を保護するタイプで、くるみ油はこちらに分類されます。ちなみに、くるみは味や油で加工されていないものを使うと良いようです。
未晒し木綿に包んだくるみを擂粉木で叩いて油を出し、お盆の表面に丁寧に擦り込んでいくと、油が染みたところから深い色へと変化していきます。しっかりと塗り込みしばらく乾燥させると、表面の油っぽさはほとんどなくなりました。ツヤツヤのオレンジ色のお盆を見たら、焦げあとのことなどすっかり忘れるほど嬉しくなりました。
白木製品はご自身でお手入れしていただくことで、自分だけの風合いに育てていく楽しみがあります。一心に油を擦り込んでいると、気持ちが落ち着いてくるような気がします。木のメンテナンスは心のメンテナンスにも繋がるのかもしれません。
わたなべ木工芸 茶盆 小
https://www.shokunin.com/jp/watanabe/chabon.html
木屋 未晒し木綿
https://www.shokunin.com/jp/kiya/mizarashi.html
参考資料
http://blog.ofnou.com/walnut-oil-maintenance/







