2021年10月

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岩手県を代表する特産品として人気のある南部鉄器は、盛岡と水沢の2つの産地から形成されており、現在では岩手県内で製造される鉄鋳物を総称して、南部鉄器と呼んでいます。2つの産地の辿ってきた歴史にはどのような違いがあるのでしょうか。

南部鉄器の「南部」は、盛岡藩主である南部氏に由来します。盛岡での鋳造業の始まりは盛岡城が築かれた頃とされ、盛岡市上ノ町の上ノ橋には、初代藩主・南部利直の時代に作られたとされる鋳造品の擬宝珠(伝統的な建築物の装飾)が現在も残っています。

2代目藩主・南部重直は茶の湯釜を製作するために京都から小泉氏を招きました。その当時、茶道や花道に秀でた文化人の福岡藩士・栗山利章が南部盛岡藩へと移ってきたことで茶道が発展し始めたためです。

歴代藩主の中でも特に茶道を好んでいたのは、8代目藩主・南部利雄です。場内に鋳物場を作り、小泉氏を招いては自ら湯釜や茶釜を作るほどだったそうです。しかしその頃、茶道において煎茶法(茶葉をお湯で煮出して抽出する方法)が広まったことで土瓶が台頭し、茶釜や湯釜は少しずつ衰退し始めていました。

そこで、8代目藩主利雄と一緒に釜を作っていた3代目小泉氏が、もともと注ぎ口や持ち手のない湯釜にそれらをつけ、大きさも土瓶ほどにして手軽に使える湯釜を考案します。これが、南部鉄器の代表とされる南部鉄瓶の始まりとされています。この鉄瓶を気に入った8代目藩主利雄が幕府や各藩主へ進物として送るようになり、一気に諸国へ広まっていきました。

一方で、水沢の鋳造業は今から約900年前、奥州藤原氏の初代当主・藤原清衡が、鍋や釜などを作らせるため、近江から鋳物師を招いたのが始まりです。中世の鋳物師は「歩き筋」といわれ、需要に応じて地域を転々としていました。そのため、藤原清衡が拠点を奥州から平泉に移すと、鋳物師たちもそれに伴って移動し、日用品だけでなく、中尊寺をはじめとする寺院の備品なども鋳造するようになりました。

鋳物師が水沢地域に定住したのは室町時代初期のことになります。京都の聖護院で修行をしていた鋳物師が奥州に移って当時の領主に仕えるようになり、最新技術を水沢の鋳造業に取り入れたことで発展に繋がりました。その後、彼の弟子や関西から訪れた鋳物師たちが住むようになり、定着していったとされています。その後も仙台藩の庇護を受け、鉄鍋や鉄釜を中心に日用品の製作を行っていきました。

このように盛岡の鋳物は茶釜や湯釜といった工芸品を中心に発展し、水沢の鋳物は日用品を中心に発展を遂げたことが分かります。一口に南部鉄器といっても、その歴史を遡ると興味深い違いに気付きます。

ただ今ショールームでは南部鉄器展を行っております。伝統ある南部鉄器をこの機会にぜひご覧ください。

※誠に申し訳ございませんが、三条ショールームの小笠原陸兆のフライパンは売り切れており、銀座ショールームに1点あるのみです。次回入荷は11月上旬~中旬を予定しております。

三条ショールーム(年末年始以外年中無休、12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html

参考資料
http://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/tayori/101p4.pdf
https://ja.wikipedia.org/wiki/南部鉄器
https://kitchengoods-yanagiya.com/nanbutekki/history/morioka.html
https://kitchengoods-yanagiya.com/nanbutekki/history/mizusawa.html

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【昭和レトロなフルーツポンチ】

ここ最近、若者の間では「昭和ノスタルジー」なものにときめきを感じる「レトロブーム」が巻き起こっています。昭和30~40年頃に流行していたものに可愛さを見出し、生活に取り入れたりしています。昭和のプリントグラスの復刻版がブームになったことも記憶に新しいです。

フィルムカメラやインスタントカメラを敢えて使用し、Instagramなどに投稿したり、昔の雰囲気を残したままの純喫茶を好んで通ったりする若者も少なくありません。プリンやナポリタン、メロンソーダ、オムライス、フルーツポンチなど、昔ながらのシンプルな食べ物もトレンドになっています。コンビニでも昔ながらの「固めプリン」が発売されて話題になるほど。

今回はご自宅でも手軽にレトロ気分を味わえる簡単フルーツポンチをご紹介いたします。昔の給食やご家庭での食後のデザートを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか?コロンとした丸い佇まいの青龍窯や安比塗の小鉢は、フルーツポンチのようなデザートにもおすすめです。

[材料]
・お好きなフルーツ缶
・白玉団子やお好みのフルーツ(今回はキウイ)
・サイダー(加糖)

[作り方]
お好みのフルーツを一口大にして器に入れ、白玉団子、フルーツ缶のシロップとサイダーをよく混ぜて注げば出来上がり。キウイやりんごはいちょう切りにすると形が揃って綺麗です。リキュールを加えて大人のフルーツポンチにしても良いでしょう。

青龍窯 小鉢 小
https://www.shokunin.com/jp/seiryu/kobachi.html
安比塗漆器工房 ひめ小鉢
https://www.shokunin.com/jp/appi/kobachi.html
fresco kasumi bowl S
https://www.shokunin.com/jp/fresco/kasumibowl.html

参考資料
https://www.trans.co.jp/column/knowledge/retroboom/
https://www.kurashiru.com/recipes/01cef251-946e-4e12-8c90-b6c39e5c9844

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今月発売の雑誌『カーサ ブルータス』さんにて、当店スタッフが長年使用しているもやい工藝のケヤキのパン皿を掲載していただきました。2015年に鎌倉のもやい工藝さんにて購入したものです。随分色が濃くなりました。レイアウトを送っていただき驚きましたが、隣のパン皿は大久保ハウス木工舎さんのもの。ぜひお近くの書店にてお手にとってみてくださいませ。

もやい工藝 ケヤキのパン皿
https://www.shokunin.com/jp/moyai/
大久保ハウス木工舎 パン皿
https://www.shokunin.com/jp/okubo/pan.html