



長崎県波佐見町で生産される波佐見焼の中でも、特に18世紀~19世紀前半にかけて作られた厚手の磁器製品を「くらわんか碗」と呼びます。
その名前は、江戸時代に大阪の淀川で、「飯くらわんか 餅くらわんか」という掛け声と共に飲食物を販売する、「くらわんか舟」で用いられたことに由来します。
このくらわんか碗は丈夫で舟の上で使っても壊れにくく、簡素な絵付けが施され、手頃な値段で販売されました。当時の庶民にとって高級品だった磁器のイメージを覆し、多くの人が手軽に普段使いできるものへと変えていきました。
当店で長年販売しているHASAMIも、磁器を高級品から日用品へと導いた波佐見焼のルーツを大切にして作られており、日常生活で気兼ねなく使用できる実用的なデザインとなっています。
HASAMI
https://www.shokunin.com/jp/hasami/
参考資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/波佐見焼
http://www.hasamiyaki.or.jp/porserin/index.html
https://core.ac.uk/download/pdf/196704618.pdf