2021年06月

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【その名は、ナルニア国】

足を踏み入れる前から何かに出会えそうな「ナルニア国」。その入口があるのは、120年の歴史を持つ書店の銀座・教文館です。こちらは一般書籍だけではなく、フロアごとにキリスト教洋書や雑貨、焼き菓子が楽しめるカフェやギャラリーもあり、その6階にナルニア国はあります。

ロングセラーから新刊まで、約15000冊のさまざまなジャンルの絵本に出会うことができます。陳列も分かりやすく、おすすめコーナーやナルニア国だよりなど趣向も凝り、スタッフの方々とも相談しながら絵本選びができます。

子どもの頃を思い出しながら、子育てを振り返りながら眺めても、心穏やかにさせてくれる空間です。7月からは藤城清治さんの影絵展なども開催されるます。大人の街と思われがちな銀座ですが、お子様との素敵な時間も過ごせそうですね。

銀座ショールームのあるノスタルジックな奥野ビルのお帰りに、ぜひ夢の国にもお立ち寄りください。もちろんナルニア国という店名はC.S.ルイスの『ナルニア国ものがたり』からです。子どもの頃に戻って、もう一度洋服ダンスの扉を開けてみてくださいね。

教文館ナルニア国
https://g.page/narunia
銀座ショールーム(金土日月の12-18時に営業)https://www.shokunin.com/jp/showroom/ginza.html

参考資料
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia

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【あてなるもの】

毎年この季節になると恋しくなる、ひんやりとした和菓子。特に、水面の如く澄み渡る水羊羹の瑞々しい艶や、エッジの効いた佇まいに合わせる器はあっただろうかと、衣替えの前のようにそわそわします。これから恋しくなる冷奴も、その潔い姿がより心地よく感じられる器はどれだろうかと辺りを見回すのもこの季節です。

大寺幸八郎商店の錫の器は型に流し込む鋳物ではなく、職人の手によって、一つ一つ錫の板を型に打ち付けて形作られています。手で形が変えられる自在さと丈夫さを併せ持ち、長年の暮らしに寄り添う工芸品ならではの耐久性を兼ね備えています。

枕草子の「あてなるもの」の一節から、かなまり(金鋺)と名付けられたこの器は、これからの季節のあてなるもの(「上品で雅なもの」という意味)をより美しく見せてくれます。

強い陽射しに夏の気配を感じた今日は、銀色の柔らかい輝きを持つかなまりに、雪と氷に見立てた2層の寒天をのせてみました。夏の太陽の欠片のような橙色の果実も、透明な寒天越しに透かして見ると、一瞬の涼しさを運んでくれるように感じます。

大寺幸八郎商店 かなまり 中
https://www.shokunin.com/jp/otera/kanamari.html

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【月桃の円座 】

沖縄でサンニンとも呼ばれる月桃は、野山に自生するほか、民家の庭先でも見られます。月桃は、生活に根ざしたハーブとして薬用に使われたり、化粧品や香料としても利用されています。

月桃を採取し、乾燥させてから編んで作られた円座は、製作できる人がとても少ない沖縄民具。小と中はコースターに、大は鍋敷きやピッチャーの受け皿にちょうど良いサイズです。

三条ショールームでは3サイズともその場でご購入いただけますし、奥原硝子製造所のペリカンピッチャーと組み合わせた様子もご覧いただけます。ご来店の際には、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

沖縄民具 月桃の円座
https://www.shokunin.com/jp/okinawa/enza.html
奥原硝子製造所 ペリカンピッチャー
https://www.shokunin.com/jp/okuhara/pelican.html
三条ショールーム(年末年始を除く年中無休で12-18時に営業)
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html